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ガチ恋について①

ガチ恋宣言をすると…

ガチ恋とは、「ガチの恋」、すなわち、冗談めいた意味合いではなく真剣に恋愛感情を抱いた様子を述べる言い方。

Weblio国語辞典


近年、アイドルだけでなく俳優・女優やYoutuberの界隈でも出没するようになってきたガチ恋勢。
タレントに対してファンの域を超えて本気の恋愛感情を抱いているこの人たちは、ただのファンとは違う異様な思考と恋心を持ち合わせており尊敬にすら値する。

が、ガチ恋勢の繁殖とともに増えてきた存在がいる。
恋愛感情は無いが"他のファンとは違う私"を装うためにガチ恋勢という立場を利用する醜悪な人間。
『ファッションガチ恋』である。

こいつらの存在は非常に害悪である。耳元で飛ぶ蚊の羽音くらい耳障りで、エロサイトに降下しながら出てくる広告くらい目障りな存在であることは周知の事実だ。

タレントが自分の思い通りに動かないと感情を爆発させて迷惑をかけ、『ガチ恋』という属性を身に着け"他のファンとは違う自分"を感じて悦に浸る。
本当に恋をしているのならそのような言動はしないし、好きな人を装飾品に使うわけがないが、ファッションガチ恋勢にとって「本当に恋をしているように見えているかどうか」など関係ないお話なのである。
(『ファッションガチ恋』は自己満足なので…)

ここで迷惑を被るのが『ガチ恋勢』である。

ただ好きなタレントに純粋な恋愛感情を抱いて『ガチ恋』を名乗っているだけなのに『ファッションガチ恋』と同じような評価をされてしまう。好きな人を好きだと宣言した瞬間、好きな人から"醜悪で害悪な奴らに向ける目"で見られるというのは外野から見ている分にはかなり面白いが、当事者からしたらたまったもんじゃない事案だと思う。

「好きなものを好きと言えたあの日から世界が透き通って見えた」なんてライムを刻んだラッパーもいるが、今回の話ではそうもいかない。
透き通るどころか、未来が淀んでいく一方である。

宣言さえすれば誰でも『ガチ恋』になれるこの時代。
自分を着飾るために恋(笑)をしている人間と同じような評価をされることなく、自分の恋心と真剣に向き合って恋を成就させ、恋人と一緒に2人だけの透き通った世界を見たいものである。

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