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他界について②

前回『なぜアイドルオタクは他界するのか』について自分の体験をもとに考えた結果、『言ってることとやってることが違っているときにひどく軽蔑する』→応援したい気持ちが薄れて他界するという結論にたどり着いた。

今回はこの理論が絡んでくる地獄の思い出のお話…
(他界について①から読むのがおすすめです)


『言ってることとやってることが違っているときにひどく軽蔑する』理論、別にこれは推しに限った話ではない。
どんな人間もこの理論の対象であるのだ。
「他界します」と言っているのに全然他界しないオタクはわけが分からないし、古川未鈴に対して「一生推すね!」と言い放っていた過去の自分にもひどく嫌気がさす。

さて、今回も自分語りのターンに入らせていただこう。
私は2022年8月にSAEというアイドルのTwitterフォロワーを稼ぐことに必死だったのだが、これも『言ってることとやってることが違うときにひどく軽蔑する』話に通じてくるのである。

当時の私は、「どのようにすればSAEのフォロワーが増えるのか」しか考えていなかった。
シャワーを浴びている時も、仕事をしている時も、ご飯を咀嚼している時も、映画を見ている時も。
おはようからおやすみまで(いや、寝ている間もか…?)思考容量の170%くらいはコイツに支配されていた。

だが、私は別に「SAEが有名になってほしい!」という気持ちでフォロワーを増やそうと思っていたわけではない。
ではなぜSAEのフォロワーを増やすことに必死になっていたのかというと、SAE本人が「8月中にフォロワー5000人目指したい」とツイートしてしまったためである。


SAEがSNSを頑張る→フォロワー5000人達成!の流れになれば無問題だったのだが、ただでさえ(SAE!?)SNSをあまり更新しないSAEがコロナに感染してさらにSNSを更新できないという状況になってしまったのである。

前述のとおり『言ってることとやってることが違うときにひどく軽蔑する』ため、このまま目標を達成できなければSAEを軽蔑することになってしまうわけだが、好きな人を軽蔑するのは辛いためどうしても避けたい。
そんなとき1つの考えが脳によぎった。

「目標さえ達成すれば何も問題ないのでは?」

"目標を達成すれば言っていることとやっていることに相違ができないのだから、SAEの努力は関係なく軽蔑することはない"というのは暴論ではあるかもしれないが理論の破綻はしていない。
そう思ってからの行動は早かった。
好きな人を軽蔑しないためにあの手この手でSAEのフォロワーを増やそうと手段を選ばず尽力した。
知り合いに声をかけまくったり、全く関わったことのないアイドル・コンカフェ嬢のマルシェ(電子上の手紙)を買ってお願いしたり、動画を作成してTikTokに投稿したり、激辛ペヤングを食べる配信をしたりね。(黒歴史)

そんなこんなあって無事8月26日にSAEのフォロワーは5000人を突破し、SAEを軽蔑することなくこの地獄から脱出することができましたとさ。めでたしめでたし。


で終わればよかったのだが、現実はそんなに甘くない。
今度は私が協力を呼び掛けた人々+α(SAE含む)が勝手に「やまさんはSAEのことが好きだから、SAEのためにフォロワーを増やそうと頑張っていたんだ!」と勘違いしておめでとうの連絡をくれたのである。

違うよ!!!SAEのためじゃないよ!!!

そう嘆いたところで「はいはい、どうせ斜に構えてるだけでしょ。素直になりなよ。」と片づけられる。

私の気持ちは曲解され、否定も通らない。
地獄はまだ始まったばかりである…

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