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「ビートルズなんて、もうウンザリだ」⑨今、この瞬間に聴きたい5曲(2022/10/8)

こんばんは。今日はお休みだったので家でゆっくりしています。

相変わらず、ウンザリだと言いつつビートルズを聴こうと思うのですが、心身ともにリラックス状態なので、そういう気分で曲をチョイスしたいと思います。


「Till There Was You」

「with the beatles」に収録されたカバー曲です。
元はミュージカルの挿入歌ですが、ビートルズは独自のアレンジで料理しています。

まず、ポールの歌の上手さに圧倒されます。ムードたっぷりに歌うのですが、くどくもなくあっさりでもなく、絶妙な案配で歌っています。

ガットギターはジョージ。これは名演奏と言えるでしょう。二十歳そこそこでこんな味のあるギターを弾くなんて素晴らしいとしか言いようがないです。
このギターソロを何度聴いたことか。全く飽きることはありません。
上手すぎるため別人が弾いたのでないかと噂されましたが、ライブでも余裕で演奏していますので間違いなくジョージです。

初期なのでまだアイドルの時代ですよ。
この曲を選ぶという音楽に対する見識の広さ、円熟味さえ感じるパフォーマンスに驚きを禁じえません。
そりゃそうか。世界一のバンドですもんね。



「And I Love Her」

「A HARD DAYS NIGHT」に収録されたポール作の傑作バラード。
ジョージのクラッシックギターによるイントロで始まり、ジョンの生ギター
ーがリズムを刻みます。二人ともいい味出してますね。
ジャーンという終わり方が好きです。

非常に大人っぽい曲で、何度聴いてもうっとりします。
「Till There Was You」と続けて聴くと、顔が弛緩してしまうので、一人で部屋に籠って聴いてください。

私は楽器は演奏しませんが、簡単そうでいていざやってみると難しいと聞いています。


「Love Me Do」

「PLEASE PLEASE ME」に収録された曲。
傑作とも名曲とも言われないし、世間の評価は知りませんが、ビートルズの中では凡曲の部類なのかもしれません。
しかし、何か耳に残るのです。

ビートルズ歴数十年。自分の中で最近、突如として重要曲に浮上しました。
イントロはジョンのハーモニカ。中間のソロもリードギター代わりのリードハーモニカとでもいうのでしょうか。かっこいいじゃありませんか。

曲全体のテイストは黒人音楽だと思うのです。
自然と体が揺れるゆったりしたリズム。ビートルズにしてはシンプルで力強いハモり。終盤のポールの崩した歌い方。
いやこの曲はきっと羊の皮被った狼、絶対かっこいいです。



Anna (Go To Him)

この曲も「PLEASE PLEASE ME」に収録されたカバー曲。
リードボーカルはジョン。
中期から後期と比べて、非常にシンプルな唱法です。
とんでもなく上手い。そして天からの授かりもののような歌声。
ジョンがデビュー当初からいかに歌手として完成されていたかが分かります。
ポールとジョージのコーラスも瑞々しくて素晴らしい。
もしビートルズが曲を作れなかったとしても、ボーカルグループとしても活躍できたことでしょう。


「Good Night」

「ホワイトアルバム(THE BEATLES)」の最後を飾る曲。
ジョン作曲の子守歌をリンゴが切々と歌っています。
この曲も語られることが少ない気がします。
スタンダード曲風のアレンジで何となくビートルズっぽくない感じがするんですよね。

ホワイトアルバム制作中は、メンバー間のいざこざで殺伐としていました。
そんなある日、ジョンがこの曲を披露した時、その素晴らしい歌声とメロディーに全員が驚嘆したそうです。
前日はやかましい曲をがなり立てていたというのに、あらためてその才能とパフォーマーとしての奥深さを見せつけられた、とエンジニアのジェフ・エメリックが後に語っています。
残念ながら、リンゴの練習用にジョンが歌ったテープは紛失してしまったそうです。

自分は、「ホワイトアルバム」のバージョンより、未完成ではありますが「Anthology 3」のバージョンの方が好みです。
こちらの方がビートルズっぽいし、リンゴの良さがしみじみと感じられます。

リンゴは歌が上手いとは言えませんが、ボーカリストとして十分魅力的だと思うんてすね。
と言いますのは、ボーカリストとしての魅力は、上手ければいいわけではなくて、下手でもいいからキャラも含めて心に響くことが大切なんです。
リンゴはキャラが立ってます。


今、偶然選んだ5曲を聴きながら書いてきましたが、カバー曲もなかなかいいですね。
リンゴの子守歌を聴いて眠くなってきました。
ビートルズの5人目のメンバーとして活躍する夢を見ることができたら幸せでしょうなぁ。


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