見出し画像

20190109 台南横断

画像1

コウジバイクと俺バイクはメカ的にもガソリン的にも同じ条件なのに、俺のだけ燃料の減りが早い。体重差がモロに出てるのか。

バイク二日目。
朝、コウジと待ち合わせして、阿堂鹹粥にて今日は忘れんように油條(揚げ麩)も注文して総合粥(ミックス粥)をしばく。いつもの魚皮湯(魚の皮のスープ)つき。サバヒーはコウジも絶賛。コウジは何食うても美味い美味い言うのでほんまかいな思いながら。
本日のバイクは山攻め。
そのまま182号線でずーっと東に向かい、「歸仁」の朝市(歸仁公有零售市場)見学。ここも賑やかな朝市なのでバイクがあるときは個人的にもよく来る。
露店の豆花をいただく。大丈夫か言うほど安いが美味い。

そして「關廟」。ここの名産のひとつに「關廟麺」があり製麺所も多く、麺をずらりと干されてるのを見学。關廟は他にも見所があるんやけども、今日もバイクをフル活用する動きをしたいので、ひとまずさらーっと流して
この先は山に突入して行き、そのまま「龍崎」へ。
「龍崎區農會竹炭故事館」は農協がやってるアンテナショップで、名産の竹炭を使った土産が充実してる。ここもバイクでは休憩にかかせない個人的にも好きな場所。なぜかダラーっと昼寝した犬がめちゃ多い。
竹炭とタケノコアイスを買って、展望台に登って休憩。
何食うても「美味い」しか言わんコウジが「どないなんこれ、、」言うてたのでそういう味のアイスやったけど、山の上から見る關廟の風景が綺麗。
彼方に千佛山菩提寺の巨大仏さんの後頭部が「後ろスッキリ刈上げてください」とでも言うてるような。

画像2

バイクで進んで「龍崎文衡殿」。
このお廟は一見、普通の大きくて立派なお廟で、実際そうなんやけど、度肝抜かれるのは、中に入るとデカいアイアンマン、ハルク、マニアックなとこでハルクバスターなどMARVELのキャラがドーンと鎮座。
なんでやねん!と思うやろうけども、本来、寺や神社の巨大な仏像などは遊園地のような、そしてヒーロー的なもんやったんやろうと推測する。そう考えたらおかしく無いんかもしれんが、トランスフォーマーなど統一されて無いとこもまた、どないやねんと言わずには居れん場所。荘厳なお廟の装飾と現代のヒーローたちのこの違和感を堪能するにはここしかありません。

画像3

そして一応の最終目的地点はやっぱここ。「龍崎牛埔泥岩農塘」へ。
この辺りは「月世界」と呼ばれる自然が作り出した灰色の地層で、確かに月のよう。日本にあるのか知らんけど、なかなか観れない壮大な光景。散歩もできる自然公園のようになってるが、高台から見てトイレ休憩だけにする。今や休みになると市街地では日本語が聞こえる台南になってしまっているが、さすがにここまで来てる日本人も少ないと思う。

画像11


さて、ここまでしか今まで来たことも無いし、この後も考えて無かったんやけど、どうせならちょっと気になっているとこも行ってみようと
南162号を北上し「台南二寮觀日亭」を目指す。
もしバイクがトラブったら山奥では死亡なので、一人ではなかなか行けなかったけど、今回はコウジも居るし丁度良い。国道から逸れ、本格的な細い山道に突入し、ものすんごい坂をバイクが唸りながら上がって行く。
そらガソリン代出させてもらいますわ言うほど急勾配を頑張ってくれるバイク様々。

まだか?と思った頃に「台南二寮觀日亭」到着。ものすごい立派な展望スポットで綺麗なトイレもあるので助かる。
ここは日の出を見るところだけあってすごい。ヤバい。さすがのビュー。永遠続く山の風景。朝焼けの時間では雲海から昇る日が見られるらしいのでその時間にも来たいところだけれど今回はまあ良しとしよう。
ちょっと穴場的アドバイスをすれば、「ちゃんとした」ビュースポットは二つあって、
広いほうではなく、もう少し南にある小さい展望台のほうが、実はビューがすごい。これは行けば分かると思う。
南162号線は月のモニュメントがところどころにあり楽しい。
台南の底力に触れた。

画像4


更に奥へ。走りやすいがずっと山道。まだまだガソリンに余裕はあるが、注意しながら進む。バナナの木に埋もれてパっと見わからん謎の吊り橋(要月橋)発見。バイク降りるんめんどいのでスルーしよ思ったらコウジがせっかくやから行こうやー!!というので渡る。なんでこんなアスレチックな橋がいきなり登場するんかちょっとおもろい。設備の信用ならん感じが怖い。
橋のすぐ下に、崩れた瓦屋根の家があってどうやら人が生活してそう。Wifiとか絶対無さそう。どうやって暮らしてはんねやろう。
一応GoogleMapに表示されている「草山月世界」を目標に進むが、現場についても特に何かあるというわけでもなく、ただ、もう触れる距離に泥山が並ぶ地帯なだけであった。これはこれでスゴイけども。
一人やったら大自然に飲み込まれそうで怖い景色も、2人やったら笑いながら余裕カマでるのもまた違う趣の楽しさ。

画像5


折り返しのことを考えて、冒険はここらへんまでにして、
南168号線でビューンと西へ。途中からは前にバイクで走り回ったことがあるところまで来たので、安心したようながっかりしたような。
そのまま真っ直ぐで「新化」。ここは老街(古い町)が有名で、建物の作りが映画村のようになっている。その中の1店舗である「新化老街珈琲」の苦い珈琲で一休み。青い色したブルーベリーなトーストもつまむ。
前にここを薦めてくれた、この店の身内の人の写真を見せて店の人とちょいおしゃべり。(店の人は全く英語を話さないので会話にならんかったけど。。)
同じく老街のめし屋で軟骨飯と焢肉飯をしばいて、日本統治時代に作られた「新化武徳殿」も見学。下にバネが入っている剣道場のような床を「うわほんまや!」言いながら跳ねるのを楽しむ。
ここからは20号線を西にまっすぐ行けば台南市街地に戻れるんやけど、途中で永康區にある黄昏市場「尚青黄昏市場」に寄って、台南駅前戻ってきて珈琲麺包ペロっと食べて、18時ちょい前に安平の佇這へ帰宅。
なかなか走り回った割りにこの時間に戻れたんはスゴイ。

画像6

よくネットを見ていただいてる御来客がこの時間にいらっしゃるとのことだったので間に合ってよかった。「オモ台」と「見聞録」持ってきていただいてたのでサインさせていただく。似姿絵ご注文。ありがとうございましたー!ほどなく、これまた連絡をいただいてた大阪南堀江の雑貨屋さん「ダイヤメゾン」御一行も佇這に集まりワイワイ。

また二人になって、今宵はコウジがラストナイトなので、リクエストのタウナギを俺おなじみの店に食いに行く。ラスト夜市ということで、本日は武聖。「ここ絶対美味いであろう」達人の佇まいの蚵仔煎(オアゼン)食べたら、追加注文した大根餅のほうが美味かった。
輪投げしたら、どうでもええもの2個もヒットする。
そして最近良く行く海安路の甘いもん屋さんで、鍋焼意麺と豆花行って手書き看板映画館(全美戲院)見てで本日は終了。

画像7

今回のコウジとのツーリングは、バイクならではの移動をしたけど大変楽しかった。事故られても困るので決してオフィシャルではオススメできひんけど、自転車に比べると行動範囲がアホほど広がり、電車やバスでは不可能な場所に行け、観るところが倍どころでなく二乗三乗で増える。
ずっと気になってた「二寮観日亭」はやはりすごかった。
コウジは、考えてんか考えてないんか分からんけども、かなりガンガン行くタイプなので、朝日を観に2人で夜明け前から行ってもよかったかなーと思ってる。逆にいうたらそんなアホなこと出来るんはコウジとくらいやったので行くべきやったなあ。
今度機会あれば是非行きましょう。
ていうか、コウジくん、初滞在3日間にしては大台南謳歌しすぎ。

画像8

台南旅行に最適MAP詰め合わせの中に今回のルートがGoogleMapにて
マーキングされています。ぜひ活用にどうぞ。
(有料で200円です。途中まで無料で読めます)

画像9

画像10


サポートしてして下さったお金は、新作の活動資金とさせていただきます。