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企業行動論2020(近畿大学経営学部:山縣正幸)の講義をオンラインでやることになったので。その1:進め方&学び方

新型コロナウィルス蔓延によって、いろんなことが今までどおりには動かなくなりました。大学も同様で、近畿大学では現在のところ(2020年4月13日時点)5月7日以降にオンラインで開講するという方針になっています。

当然、私が担当している企業行動論の講義もオンラインで実施しなければなりません。

ちなみに、オンライン授業は大きく分けて「同期型(オンタイム)」「非同期型(オンデマンド)」があります。前者はzoomなどを使って同時双方向で実施するタイプ、後者は動画や録音、スライドなどの資料を受講者の随意の時間に資料・読解などして、課題に取り組んだりするタイプです。もちろん、一つの授業で「同期型」と「非同期型」を組み合わせることも可能です。

そこで、受講生だけでなく、このnoteに触れたみなさん全員にお知らせするかたちになりますが、今期の企業行動論の進め方について申し上げたいと思います。

※ これは2020年4月14日現在の内容です。今後、変更の可能性もあります。その際には、UNIPAやこのnoteでお知らせいたします。
※ 2020年4月30日の段階での改訂を反映させました。

1. 企業行動論2020は同期型と非同期型を組み合わせます。

オンライン授業の方法については、多くの先生方がいろんな試みをされています。動画制作に手慣れた先生であれば、YouTubeなどを使って公開される方もいらっしゃいます。

ただ、残念ながら山縣にはそこまでの能力の蓄積がありません( ;∀;)

また、オンタイムにしても動画配信にしても、パケットをけっこう食ってしまう危険性があります。

なので、企業行動論2020は以下のようなやり方で進めていきます。

(1)講義用スライド(pdf):Google Classroomにアップします。受講者限定です。
(2)noteテキスト:これです。ネットさえつながれば誰でも読めます。受講生以外にも公開します。

(3)stand.fm:音声ライブ配信。原則として、受講生限定。
(4)穴埋めプリント:Google Classroomにアップします。受講生限定。
(5)講義課題:Google Classroomにアップします。もちろん受講生限定。成績評価対象です。
(6)オンタイムでの質疑応答:開講時間割に合わせて、オンタイムでの質疑応答の時間を用意します。方法については、Google Classroomに掲示しますので、それをご確認ください(企業行動論LINEアカウント&zoom:受講生限定)。

先ほどの「同期型」「非同期型」でいうなら、(1)(2)(4)(5)は「非同期型」で、(3)(6)は「同期型」です。

企業行動論2020学びの全体像(LINEQRなし)

2. まずはnoteテキストと講義スライドを読む。穴埋めプリントに書き込みながら。

(1)(2)(4)に関しては、アップロードされ次第、読み始めてくださってかまいません。(2)には講義内容に合うような記事などのリンクをつけていく予定ですので、そちらも併せて読んでみてください。(4)は昨年度までの講義でも配布してきた穴埋めプリントです。どの空欄にどの言葉や文章が入るのかは、(1)に記載していますし、(2)からもわかるようにします。

⇨ (4)に関して、iPad & Pencilを持っておられる方は、PDFを自分のGoogleドライブ(近畿大学のメールアドレスに付いてますので、ぜひ活用を)に保存したうえで、書き込んでもらってもかまいませんし、プリンタがある方はプリントアウトして自筆で書き込んでもらってもOKです。それ以外の方法でもかまいません。スマホ以外の手段がないという場合は、こういうアプリを使ってみるのも、一つの方法かも。無償版もあります。有償版は980円です。iPhone使ってる人は、前者のほうが手書きしやすいかも。ふつうのルーズリーフやノート代やと思って、有償版を使うことをおすすめします。

3. 講義課題に取り組む。

今期は、いつものような定期試験を実施できる可能性がきわめて低いです。となると、内容理解度を評価する方法としては、どうしても平常評価=課題提出とならざるを得ません。

毎回、必須課題となると、みなさんも(他の科目との兼ね合いで)ハードすぎるかと思います。なので、大枠として以下のようにしたいと思います。

【評価対象としての講義課題】
(1)理解度チェック(全3回:必須)
(2)最終課題(全1回:必須)
(3)単元ごとの小課題(提出は任意です)
【評価比率】(点数は、満点の場合)
(1)20点×3=60点
(2)30点  =40点
(3)5点×◇ =(超過分は評価点数に応じて加点) 

なお、課題は講義の特質上、以下のようなかたちが多くなると思います。

「この講義で説明した内容を理解し、そこで説明されている概念を用いて、企業や事業事例を選択し、分析しなさい」
「この講義で説明した○○という概念について、みなさんの日常に起こっている現象を事例として採りあげ、分析しなさい」

具体的には、講義ごとに提示しますので、よく確認してください。

4. オンタイムでの学び。

当初の予定から変更しました。zoomとstand.fmを使用します。その際の利用方法についても、知っておいてください。

(1)冒頭zoom
講義の開始時は、いったん山縣が顔を出して、みなさんにご挨拶&今日の内容の簡単な確認をします。ミーティングIDはGoogle Classroomで掲示します。受講生限定です。

(2)stand.fmで音声ライブ配信
zoomでずっと画面見とくのってしんどいんちゃうかなとおもいます。しかも、他の講義もみなさんありますので。なので、zoomはオンの状態にしておきますが、音声配信に切り替えて講義をやります。

このアプリだと、音声を聴きながら、スマホでスライドを見たり、上で紹介したGood Notes 5 などで書き込んだりもできるので、スマホしか持ってない人でも学べるかなと。

突如、ゲストをお呼びすることもあるかもです(笑)

(3)質問はzoomのチャット機能もしくは企業行動論のLINEアカウントへ
講義中にわからないこととか、あるいは通信不良などで聴き取れなかったこととかがあれば、こちらに書き込んでください。オンタイムで音声配信するので、すべてを採り上げられるとは限りませんが、できるだけ拾い上げていきます。

(4)〆はzoomで
正規の時間割の時間帯では、みなさんが自分で考える時間も設けたいと思います。その際は、zoomに戻ります。山縣がちょいちょいしゃべりながら、みなさんから質問があれば、それにお答えします。

こんな感じで進めていく予定です。ただ、オンライン講義は私も初めてです。なので、途中で変更されるかもしれません。その点は、あらかじめご了承ください。

5. Google Classroomはつねにチェック。

今までのように、リアル講義の場合は教室に入ってからとか、あるいはLINEとかで友達から情報を得たあとでも、いろいろ間に合うケースが多かったかと思います。

ところが、オンライン講義では、横での情報が伝わりにくいだけでなく、不確定な情報が拡散しやすい危険性があります。

大学では公式の履修システム(近畿大学の場合はUNIPA)があります。そこに掲示される内容が公式情報です。しかも、今のような状況の場合は、一度出された情報が修正される可能性はけっこう高いです。

本来は、UNIPAをしっかりチェックしてねっていうところなんですが、今回はUNIPAがシステムダウンしてしまう危険性がきわめて高い状況です。なので、大学全体としてGoogle Classroomを使うようにという指示が出ました。山縣の一存ではありません(笑)

Google Classroomは定期的にちゃんとチェックしておいてね。

6. いったん、まとめ。

2020年度は、急遽オンラインで講義を実施するという「イレギュラー」なかたちになりました。ただ、これから、もしかすると大学での学びにおいてもオンライン型が普及浸透する可能性も少なくありません。

そもそも「withコロナ」「afterコロナ」は、「beforeコロナ」と社会のありようが大きく変容する可能性もあります。2020年の現在、私たちはその転機に立っているのかもしれません。

リアルな場での学びの意味がなくなったとは思いませんし、少なくとも「afterコロナ」においても、ゼミなどはリアルな対面を軸にした学びであるべきだと私は考えています(その点については、また機会があればお話ししましょう)。

講義であっても、本来は同じ場にいて学ぶのがよいようにも思います。しかし、今のような状況を単に「耐える」のではなく、「新しい学びの場へと脱皮&創造していく」チャンスにしたいとも思うのです。

私も、当然ながら、こんな経験は初めてです。いろいろ試行錯誤することになると思います。みなさんと一緒に学んでいきたいと考えています。

なので、みなさんもぜひ「学びに参加して」ください。講義もまた、教員だけでなく、受講生のみなさんとともに創っていきたい(=共創)と念じています。


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