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コンパッションの活かし方②〜家族が知らなかった、兄の人生

前回の投稿に、たくさんの温かい
メッセージをありがとうございました。

元気付けられ普通にしている時もあれば

気がつくと涙が溢れて、
思考も停止して動けない

無気力。そんな数日を過ごしていました。

実際、この数週間、心拍変動や睡眠の質が
著しく低下していました。
「心の疲弊は、体の健康に直結している」
と、しみじみ体感しています。

以前の私だったら、こういった弱い自分を
さらけ出すことはとても苦痛で
ひた隠しにしていました。でも、

ガイド瞑想したり
自然の中を歩いたり
ジャーナリングしたり

まさかこんな形で
コンパッションの学びが生かされるなんて・・・
思いもよりませんでした。
でも確実に、こうしてシェアすることでも
暗闇の中にいる私に光がさし、気持ちに向き合い
前進する勇気を与えてくれています。

兄の状況が少しずつ明らかに

発見されたとき
肩から顔にかけて遺体の損傷が激しく
判別不可能のためDNA鑑定となりました。
結果が出るまで1ヶ月。その間、アパートに入ることもできません





次兄宛に長兄の勤め先から連絡がありました。


20年以上勤務し、ここ3ヶ月は体調不良で休職中
まだ治らないので、退職する手続きをする予定だった。

発見された時の兄は、仕事着を来てキッチンに
倒れていたことから

兄は最期の日まで職場に行く意思があった
と推測されます。

職場の先輩が、兄の訃報を聞いて
涙を流しておられたそうです。


私たち家族が知らないところで、兄のことを思い
涙してくれる人間関係があったことを知って
私は涙が出てきました。

また特殊清掃、遺品整理にはお金がかかるそうですが
兄は「家財、死亡保障の保険」に加入していたので
クリーニング代などは賄えるかもしれません。

母は常々、兄は「かわいそうな子」といっていました。
なぜなら、親の期待通りの人生を歩まなかったから

母の言葉を聞きながら、幼い時から私はなぜか
「兄は人生をエンジョイしている」と
思っていました。

なぜなら兄は私のことをずっと可愛がってくれていたし、
家族のことを気にかけてくれる優しい人だったから

兄の職場の先輩の涙。保険に入ってくれていたこと。
その話を聞いて、兄は家族が思ったいるよりもずっと
良い人間関係を築いて、自分がいなくなった時のことを
考えて、ちゃんと保険にも入っていたんだ・・・と。

兄の66年の人生の中、家族にもシェアできない
辛いことがたくさんあったと思います。


昨日は、兄の夢を見ました。大好きだった父と
「やっちゃん、やちゃん」と、兄を可愛がってくれていた
祖母や伯母、伯父に囲まれて幸せそうにしている兄

今は体の痛みからも解放され、穏やかで静かな時を過ごしている

そんなメッセージを私に送ってきてくれたように思いました。

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