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<私の本棚.2>好きな和製ファンタジーノベルBEST5

<私の本棚シリーズ>
今回は私が所持する中で
好きな和製ファンタジー小説ベスト5です。
インスタでは既に公開済なのですが
あちらでは文字数制限などもあり
書ききれないことも多かったので
加筆しての公開となります。
もしお好きな方がいらっしゃったら
見てやってください。
では、どーぞー👉🏻

第5位:精霊の守人/ICO-霧の城-
ICO-霧の城:本作はPS2の体験版GSをプレイした作者の宮部みゆき氏が、内容を気に入りノベライズ企画を持ちかけ誕生しました。頭に角が生えたため村のならわしに従い"霧の城"へ生贄として捧げられ、城に閉じ込められた少年イコは、城の中で救けた謎の少女ヨルダと影達が彷徨う城からの脱出を試みます。そして、運命に抗おうと奮闘するイコは、ヨルダを連れ戻そうとする"女王"と対決することになるのです。私ゲームは未プレイですが、設定と世界観がとても好きでなのでランクインしました。
・守人シリーズ:腕利きの女用心棒バルサが、新・ヨゴ皇国の第二王子チャグムを助けたことから始まる物語。チャグムはこの世と重なり合い存在する異世界の水の精霊ニュンガ・ロ・イムの卵を宿していました。新ヨゴの建国伝説では初代皇帝トルガルが水妖を退治したとされ、水妖に宿られたチャグムを皇国の威信を守るため父帝が秘密裏に殺そうとしているため、チャグムの母"二ノ妃"はバルサにチャグムはを連れて逃げるよう依頼します。更に、ニュンガ・ロ・イムの卵を食らう異世界の怪物ラルンガからも命を狙われていたチャグム、バルサとチャグムの逃避行から物語は大きく動いてゆきます。これはドラマにアニメ、コミカライズと大人気の作品ですね。建国神話の秘密や先住民の伝承などの人類学的側面、そして同じ時同じ場所に重なり合い存在する人の世界"サグ"と精霊の世界"ナユグ"というファンタジー要素。これらが綿密に織り込まれた重厚な作品です。同じ作者の"鹿の王"も好きでした。

第5位:ICO-霧の城-
第5位タイ-精霊の守り人含む"守り人シリーズ"

第4位:図書館の魔女
王宮の命により、史上最古の図書館に暮らす"高い塔の魔女"マツリカに仕えることになった鍛治の里生まれの少年キリヒト。国を動かす程の大きな発言力を持ち"図書館の魔女"と恐れられるマツリカですが、彼女は自分の声を持たないうら若き少女でした。"図書館の魔女"が使う魔法は"言葉"、マツリカは言葉によって人を動かし、人の欲望を喚起し、誰もが見過ごすような関係性を指摘し、世界を言葉によって暴き出してゆきます。しかしマツリカは声を持たないため、自身の言葉を"音"として伝えることができませんでした。マツリカに仕えることとなったキリヒトとマツリカは、彼らだけが意思疎通のできる手話を作り上げてゆきます。そしてマツリカはその智謀をめぐらせ、キリヒトはマツリカの"声"となって国々を動かしてゆくのです。始めはマツリカとキリヒトの信頼関係の構築描写に時間を費やしていて、やや面白さを感じるまでに時間を要しましたが、読み進むにつれてその世界観にグイグイと引き込まれてゆく"良質で重厚なファンタジー作品"でした。

第4位:図書館の魔女シリーズ

第3位:空の境界
これは異世界ものではありませんが、その世界観が秀逸すぎて大好きな作品です。退魔四家のひとつ両儀家の娘で、複数の人格を内包し物の死が見える"直死の魔眼"を持つ式。両儀家は代々一人の人間に人為的に複数の人格を宿らせ、超人的な力を得ようとしてきた家系でした。式は交通事故による2年間の昏睡から目覚め、物の死が見える"直死の魔眼"を身につけます。そしてそんな式に惹かれる青年黒桐幹也。彼は至って平凡な若者ですがただ一点"物を探すこと"に非凡な才能を見せる青年で、高校時代からずっと式に惹かれていました。そんな2人の主人公が、魔術協会から最高位である"赤"の称号を与えられ、協会から封印指定を受け逃亡中の魔術師蒼崎橙子の元で様々な怪異に介入し、不確かな生の実感、己の起源を求め異能者たちとの戦いに身を投じてゆく物語です。怪異や魔術に対する解釈と理論構築が完璧で、作品の設定、世界観がどストライク。この世のあらゆる存在が持つ"原初の段階で与えられた方向づけ"である"起源"や、「あらゆる事象の発端」「万物の始まりにして終焉」、全ての魔術師にとっての最終到達目標である"根源"といった哲学を超えた概念など、作品が纏う圧倒的な"ダークファンタジー感"が大好きでした。奈須きのこ大好きなんですが、"D.D.D."の続刊はいつ出るのかなぁwww

第3位:空の境界

第2位:十二国記
これは、ファンタジー好きには改めて紹介するまでもないでしょう。中国の古代神話に登場するような十二国世界、存在する12の王政国家は神獣である麒麟が天の意思を受け王を選び、選ばれることで不老の存在となった王は天の定めた決まりに従い統治を行います。この物語の最初の主人公である慶国国王陽子(ようし)こと中嶋陽子は、無能な王が続き荒廃した慶国の王となるべく慶国の麒麟である慶麒に現世より連れ戻されます。この十二国の世界は現世(蓬莱)と隣り合っており、ごく稀に互いの世界を隔てる"虚海"を渡り現世の人間が流れ着きます。"蝕"と呼ばれる天災によって十二国世界から流され蓬莱で生を受けた"胎果"、陽子も蓬莱で生を受け普通の高校生として生活していましたが、本来は十二国世界で生まれるはずの"胎果"でした。この物語は"胎果"や、"蝕"により蓬莱より流れついた現世人"海客"といった本来あるべきでない場所に生まれた者達や、十二国の世界の人々の冒険や苦難が"十二国世界"と"蓬莱"を股にかけて描かれる壮大な大河ファンタジーです。表紙、挿絵担当の山田章博も大好きな絵描きさんです。

第2位:十二国記シリーズ

第1位:ロードス島戦記シリーズ
これは私のファンタジー好きの原点ですね、小6〜中高生当時、活字の本なんてほとんど読まなかった私が唯一読んでいた小説です。神話の時代、神々の大戦によってアレクラスト大陸より切り離された"ロードス島"が舞台の物語です。舞台となるフォーセリア世界では神は目に見えない姿で存在し、人々には魔力(マナ)が宿ります。ロードス島は人間以外にもエルフやドワーフといった亜人達や伝説の魔獣ドラゴンが暮らし、同時に妖魔や怪物も住まう混沌の島。そして、有史以来国家間での争いが絶えず、未だ統一王朝の成立を見ない島。戦乱が絶えないことからもアレクラスト大陸の住民たちからは"呪われた島"と揶揄されていたのでした。本伝では主人公パーンを中心とした物語が描かれ、パーンが村の近隣の洞窟に住み着いたゴブリンの一団の退治劇に端を発する冒険から、ロードスを象徴する英雄になってゆくまでの"英雄戦争"から"邪神戦争"までの歴史が描かれます。その後の外伝では亡国スカードの王子ナシェルを主人公とする本伝の30年前の前日譚、"最も深き迷宮"より解き放たれた負の遺産"魔神"たちとの戦いを描いた"ロードス島伝説"が。またパーンののちの英雄、新生マーモ公国の公王となったスパークを主人公とする"新・ロードス島戦記"など刊行多数。王道も王道"ど王道"の剣と魔法のファンタジー、元々はテーブルトークRPGのリプレイを小説化したことに端を発する和製ファンタジー。これは今もって私のバイブルです。

第1位:ロードス島戦記シリーズ

※選外
八咫烏シリーズ、夜の写本師シリーズ、鹿の王、三剣物語、日帰りクエストシリーズなど

上記のように
まだご紹介しきれていない作品も
いくつかまりますので
また気が向けばご紹介するかもwww

では、失礼いたします。

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