作家と商売は両立しない

「質疑応答100本ノック場外編」イベントでいただいた質問に片っ端から答えて行きましょう。

【質問】
オリジナル商品が売れるまでにどれくらい期間がかかりますか？

【結論】
「１年に１件売れたらいい線行ってます！その１人を全力でもてなしてあげて！」

あなたはモノを生み出す素晴らしい才能に恵まれました。でもね、それは“モノを作る”しか脳がないということでもあるんです。そこに“モノを売”る能力もあるとしたらどんだけ天才ですか。まずこの自明の事実を受け入れましょう。じゃないと前に進めません。

もしあなたに商売の才能があるなら、市場調査して必要な資金を調達して商品原価に広告宣伝費を加えて適正利益で値付けして市場に投下すればいい。本当に単純に。でも、できないしやりたくないでしょ？　しかも商品の供給力がないと成立しないから１人の作家だと土台無理な話なんです。大きくなりたかったら他から仕入れるかメーカーになるしかないので、もはや作家活動ではないし独自商材ですらなくなります。

だからネットショップなんて止めてしまえってことではぜんぜんなくって、そうは言われても自分の城を持ちたいし１人のファンために頑張れるのが僕達クリエイターじゃないですか。その気持でネットショップやればいいんです。売上目標は１年に１件で十分。名も無き作家にお金を払ってくれた１人を本気で大切にすれば、１人が２人に、２人が４人に広がっていきます。

作家１人で商売を大きくしてくってそもそも両立しない。だから売れないからって落ち込む必要はないし、焦らず、期待せず、気長に１年頑張ってみましょう。

#ネットショップ

（photo credit: PetitPlat - Stephanie Kilgast via photopin cc）