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イチゴやミニトマトはお好きですか?

今年もニホンミツバチの分峰の季節がやってくる。

日本固有の野生のミツバチにうちが用意した物件に住んでもらい、掃除したり暑さ対策したりしつつ、賃料としてほんの少しハチミツを頂きたい。そういう算段だ。

どうしてミツバチ?と聞かれることがあり、どう説明していいか悩んでいたが、最近は聞いてくれた人にはイチゴやミニトマトを食べますか?と聞き返している。

日頃私たちが食べているイチゴやミニトマトは、ほとんどハチによって受粉された物だ。
手作業で受粉しているのもはほぼ流通していないだろう。
受粉の効率、早さ、出来上がった農作物の形、全ての面において手作業よりもハチによる受粉が勝る。

最近知って驚いたのは、受粉用のハチと巣箱のパッケージが販売されているということだった。説明書を読むと、作物の花が咲いている期間に受粉に利用して、終わったら巣箱ごと高温で蒸して処分してください。という趣旨だった。

いわゆる家畜なのでしょうがないとはいえ、少し切ない。

十数年前から養蜂家が大切にしているハチが大量に不審死するとか行方不明になるとか、そんな出来事が報告されている。原因は気候の変動とも農薬による影響とも言われている。

ミツバチにまつわることを調べるにつれて、我が家ではミツバチを学び、大切に育てよう、ということになった。

大袈裟だが、こどもたちが末長く、フルーツや野菜の恵みを享受できるような世界であってほしい。
そのためにはミツバチをはじめ受粉をしてくれる虫たちに減られては困るのだ。
微力ながら自分の土地にはミツバチにとって必要な蜜や花粉の元となる樹木や花を植える。
家も用意し、手入れする。いえ、させてほしい。

ブルーベリー、梨、アカシアミモザ、みかんなど蜜が美味しそうな樹木を植えた。

昨年までは冬の間にシャコシャコと巣箱をDIYしていた。

2023年製自作巣箱

今年は遂に本腰を上げて、本格的な巣箱をひとつ購入した。

ピカピカの巣箱

建築士の方が製作したものなのでもちろん歪みがなく精巧な作り。

使用している木材もいいものなので、高価ではあるが湿気や温度など住み心地がよい高級物件だ。
構造的にも手入れと採蜜がしやすい。大満足。
吹き飛んだり倒れたりしないように、ブロックにロープで縛りつけた。

今は雨ざらしにして木材の匂いをとっているところ。

今年は分峰が早そうなので、次回行った時にガスバーナーで焼いてミツロウを塗りつけようと思う。

今までは本を読んだり、インターネットで情報を収集したりということに留まっていたが、いよいよ養蜂界隈の集まりや講演会にも足を向けるようになった。

先日は初心者向けのニホンミツバチ養蜂の講演会に行ってきた。界隈の明るいカリスマのお話、楽しく聴けてしっかり内容が入ってきた。
6歳と3歳の娘たちを連れて、退出しやすい場所で聴かせて頂けた。
以前は子供がいることを理由に、そういう場を敬遠していたが、情熱があれば意外と温かく迎え入れてもらえるものである。

ニホンミツバチが巣箱にやってきてからが本番。観察しながらハチさんたちにいろいろと教えてもらう日々になるだろう。

#今年学びたいこと

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