見出し画像

EスポーツとPV -LJLは「完璧だランページ!」の頃みたいなPVもっと作ったほうが良いのでは課-

明日からLJL2020大詰め、最終局面のプレーオフ。なんならLJLで最も大きい行事と言っても過言ではない。なぜなら「Worlds」へ直結するのはSummerなのだから。もちろんMSIも世界戦だが、竜王戦と棋王戦くらいの差がある感はある。まあともあれ、楽しみにしてる人間が多いのだから、ファンとしては「運営もこの気持ちを煽ってくれよ」という思いがある。


-本記事のまとめ-
長いので例によってまとめます。イベントの前はPVで盛り上げたほうが、その瞬間も、そして後で語り草となったときにも良い効果が生まれるのでやったほうがよいのではという話。ほかはかっこいいPVとか作ってるんだしさあ、という。例によって「先ず隗より始めよ」というコメントを先読みし、例えばこういうの、というのを作ってみました、というハナシ。

---まとめ終わり---


ただLJL、事前番組で視聴者に知識を授けたが、なんというか「熱」が足りない気がする。ここはすげーのが掛かってんだぜ?って感じの熱を伝えるツールとして「PV」というものがあり、これは自分もよく見る「格闘ゲーム」の界隈ではよく使われる手法でもあります。

そしてLJLでも過去そういったPV製作はOPとして作っていました。オールドLJLファンに「気に入ってるOPは」と尋ねれば、きっと「完璧だランページ!」「セロスのウルトパーフェクト!!!」「ペンター!ペンタッキーー!!」等々のEyes語録が出てくるものと思われます。それくらい強く印象に残るものです。LJLが変化したのは2016あたり、スタイリッシュにはなりましたが、反面言ってしまえば「選手がシュッと出て消えていくだけ」の、駅のデジタルサイネージでループされてるCM、みたいな感じになってしまいました。

分からない方もいると思うので並べてみましょう。


LJLのPV、OPの歴史


LJL 2014 winter & spring season playback
シーズンのまとめPVという珍しい扱いですが、当時の現地の様子や空気感まで伝わってくる良作



LJL2015 SEASON1 OP short
”完璧だランページ”のやつ。決勝ではロングバージョンも流された。2015はLJLPVの黄金期でありピークと言える。それが5年前ってのが怖い。


LJL2015 SEASON1 FINAL OP
↑のロングバージョン。使われている映像が変わっている。”セロスのウルトパーフェクト!”のやつ。


LJL2015 GRAND CHAMPIONSHIP OP動画
ペンタッキーのやつ



LJL2016 Spring Split Opening Movie
オシャレではあるが、今まで来ていた歌モノの流れもやめて、選手のみとなりインパクトが薄れた感もある。大きく言ってしまうとなんのPVか分からない。ルックスを別にすれば、ぼんやり見ればファッションブランドのPVといってもギリ通ってしまいそう。要はデパートのデジタルサイネージで流れててもギリ許されそう。ただ目には止まらなそう。



LJL2016 Summer Split Opening Movie
Springと同じく「白」を基調としたスタイリッシュ感はあるが、今回に至っては選手すら出てこない。短い1分の動画内ではバルーン振ってる会場の絵が殆どで「残せ、伝説」の割には記憶に残ってないOP/PVの第一位候補と思われる。


LJL 2017 Spring オープニング
昨年に引き続き白基調。反省を生かしたのか選手が出てくるが、肝心のPVに映った選手が本戦に出てなかったりと、これまた記憶にはあまり残らない感じがある。



LJL 2017 Summer オープニング
個人的には結構印象に残っているほうだと思われるが、その理由の一つが「もうこれ完全にイジってるでしょ」的なCerosの扱い。イベント映像やゲーム映像もちりばめてて個人的には悪くないと思うがさすがに短いのとBGMが静かすぎてインパクトがあまりに弱い、あまりに穏やかで、これ病院の待合室で流す用か?という感がある。

LJL2018 単品なし
30秒くらいから流れるタララータララーとともにLJLロゴが動くやつが強いて挙げれば感があるが、それでもあまりにも感がある。


LJL 2019 Spring Split Intro
ここらへんから「現在」のLJL感がある。ヘーイ!でお馴染み感。Springとあるが夏も同じ。Blankが来ようが、このいっしょくたのなかのワンオブゼムといった感でBlank数フレぶち込んで終わり。それってどうなの?感はある。


League of Legends Japan League (LJL)の2019年夏季リーグ決勝戦、開催!
ファイナルに向けてPVを作ったはいいが、さすがに「10秒」は短すぎるとは思わなかったのかな感。

LJL 2020 SPRING SPLIT オープニングムービー
LJL 2020 SUMMER SPLIT オープニングムービー

2020お馴染みのOP。春と夏の違いは、引退したRokiの部分を差し替えただけ。曲もあんまりだし37秒は短いし。



と並べてみて分かるが、Eスポーツの注目度と反比例するようにPVがしょぼくなっている感がある。裏の事情があるかは知らない、例えばRiotJPの裁量が年々減ってるとか、熱意のある人が減ってるとかあるのかないのか知らないが、LOLというEスポーツの顔、としてのPVとしてあまりにお粗末すぎはしないか、というところがある。

ただ苦言を呈するだけではそこらへんにいるワックでToxicで、どうせゲーム内でも暴言吐いてそうなアニメアイコンマンと同じになってしまう感がある。そこで、これは俺個人の感想でなく「他はやっているぞ」と提示しておくというのもポイントになってくる。冷静な目で、できればRiotJPの方々にも冷静な目で以下の動画を見てほしい、いずれも同じEスポーツというパイの奪い合いの中での話だ。ほんまにええんか?LJL。ちなみに格ゲー界隈の煽りPVに詳しい人はパーフェクトなボディーにいるはずなんだけど、頼んでみたりはしないのかと。

PUBG 日本リーグ PJSの場合

PJS WINTER INVITATIONAL 2019 OPENING MOVIE
オフライン開催を軸にしていただけに、コロナで難しい対応を迫られ、その間に人気のApex、系統は違えどシューター系のヴァロラントの攻勢にあって今なお苦しんでる感のあるPJS。今年はさすがに苦しかったかPVの切れが少し弱いが2019は脂がのっている。

PJSseason5 OPENING MOVIE

シージの場合

「RAINBOW SIX JAPAN CHAMPIONSHIP 2020」大会 トレーラー
有名声優をナレーターに、過去の世界戦を含めた映像ときちんとした構成で1分半きちんとまとめてある良作。「待たせたな、世界。」のコピーも、もちろん所々の成功はあれど、全体的にはeスポーツ後進国である日本の立ち位置を逆にポジティブに捉えた良い表現に見える。


スト5の場合

TOPANGA CHAMPIONSHIP ティザーPV
各大会の優勝者へのミニインタビューを繋げ、この大会の本気度を視聴者に伝える形を目指したと思われる。格ゲーは「人vs人」なので対立軸が作りやすく、実際にPVでもこういったプレイヤーの話が入ってくる割合が高いように思える。

TOPANGA CONCEPT MATCH 2019 ときど VS マゴ
個に特化したPVの名作。ウメハラが日本人初の格闘ゲームプロゲーマーとなったあとにそのチームに少し遅れて所属したのがこの二人。PVでは「言わずもがな」ということで直接的には語られていないが、彼らが最初にプロになったのは「ストリートファイター4」、そこから「5」になって、二人の浮き沈み、eスポーツをとりまく環境の変化、いろいろあった彼らの「因縁」を、彼らが2011年から行ってきたネット番組の初期の主題歌を用いることで表現して”分かる人ほど分かる”作りになっている。

ちなみに「LOLはそういうのやらねー決まりなの」って話だと困るなーと思っていたが、ちゃんとNAもEUも3分半程度の煽りPV、ティザー、呼び方なんでもええわとにかく作ってるわけで、日本も「PVだけでもメジャーリージョン」目指しましょうよ、というハナシで。

海外のLOL

2020 LCS Summer Finals Weekend Tease


#LEC 2020 Summer Finals Tease

ついでに

日本LOL界隈の有名人、全一カーサスこと象先輩が何の因果か格ゲーメインのプロチーム「魚群」に加入したというニュースがPVとともに数日前に回ってきた、このPVを目にした人も多いだろう。記事の写真1枚よりインパクトはこうして強めるのだ、というハナシよ。


最後に

こういうPVとかティザー見るの凄い好きなので、皆さんのおすすめのとかあったらコメントとかで教えてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?