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Eスポ笑百科 第二話 ”協会”ってそんなに「悪」なの?

ということで昨年末、唐突に行われた「esportsオーナー会」。こちらの配信をご覧になった方もいらっしゃると思われます。個人的にはかつてゲーム業界の末席の末席の末席、ドラゴンボールで言えば戦闘力5くらい、いわば影響力0のゴミ屑塵芥レベルながら籍を置いていた時代から、そんなところまで風の噂が届いていた、日本Eスポーツ界最大級の爆弾「混ぜるな危険・2つの”D”」、真偽のほどは末席からは不明だったものの、その”D”が生配信で一堂に会す、そんなスペシャルイベントに野次馬心が沸いて初めから最後まで見させていただいたわけですが、いやー面白かった。インタレスティング的な意味で面白かった。内容については公式がアーカイブも削除してあるため「そういうこと」だと思われるのであまり粒立てて触れることはしませんが、一つ見ていて面白かったことがある。

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アーカイブ削除してしまうのはもったいないほど真摯な話し合いの部分もあったのだが…。一つ書いても問題なさそうなところと言えば、上記のオーナーたちが「参加者が増えることを望んでいた」という点。閉鎖的な会ではなく、新チームオーナーもウェルカム、今期の大河的に言えば「美濃が尾張がどうこうでなく、一緒に大きな国を作ろうぜ」という姿勢を終始アピールし、画面の外に向けて発信していた。麒麟は来るのか。

上の写真を見ての通り、いわゆる一般ゲーマーから見れば、言ってしまえば「引き」のあまりない面子の配信と言える。実際、釈迦さんの副音声と登場を楽しみにしていた人が視聴者の中の最大勢力だったと思われる。露出の多いOooDaさんも岸さんも名を連ねているが、この配信ではあくまでMC的なポジションで、ファンだからといっても「必見」という感じでもなく。要は、上の配信のメインはあくまで「オーナーたち」であり、この面子を見て「沸き立つ」ためには相当「シーンに対する興味」が必要なくらい「渋い」組み合わせなわけであって。そのため、Twitchチャット欄も比較的落ち着いた雰囲気で進行していたのがひとつ印象的だった。

もちろん四六時中落ち着いていたわけでもなく、開始後しばらくすると、どこかのまとめサイトかTwitterから誘導されたのか数人が唐突に
「コロナの時期に集まって何考えてるんだ!」
「ニュース見てないのか?非常識!!!!」
と、登場人物全員マスク着用の上にかなりの席間を空けていることが映ってる上でなお同時多発的にコロナ警察を始めたり(彼がもしテレビ番組を見たら卒倒してしまうのではないかと心配になった)、話題がTwitchの大会チャットの民度、選手への誹謗中傷の話になった際に「俺もLJLのチャットにいるんだけどモラル最悪だわwww」みたいなことを書きこみ、最初こそ他ゲーメイン(参加チームを考えるにシューター系のファンが多かったと思われる)のチャット民たちの興味を惹いて具体例など聞かれたものの、その後の発言のイタさなどからすぐに
(あー…こういう奴が中傷やってるんやろなあ…)
(こいつ今まさに自分のこと言われてるのに一生気づかへんのやろなあ…)

と察せられたのか、BL行きにされたのか、すぐに誰からも相手にされなくなった自称LJLチャット常連くんの登場、などもあったのだが、比較的、とくにTwitchで言えば奇跡的に「読むに堪えうる」程度のコメント欄だったように思える。

要はEスポの仕組みに興味のある、ある程度落ち着いたリスナーが相対的に多かった配信で「そういう人たちが何に興味があるのかな?」という点でも興味深く配信と同時にチャット欄を見ていたのだけど、興味深かったのは話の後半、「チャット欄からテーマ募集」の際に「一人の連投」でなくいろいろな人がテーマとして「JeSUについて」というのを挙げていた点。それも多くの場合「否定的な接頭語を含んだ「JeSUについて」」という質問が多かったところ。

何が面白いか、これがいわゆる「まとめサイト」のコメント欄なら分かるしYahooニュースのコメント欄でも理解できる。ただ、上記の通り「シーンに興味のある」「比較的落ち着いた人間の集った深夜のチャット欄」にしては、なんというか、(まるで宅配で頼んだスカスカおせち程度には)偏っているなー、という点。これテーマが「誹謗中傷は良いか悪いか」「殺人窃盗放火は善か悪か」とかだったら、まあ偏るのも分かるけど。

もちろん世の殆どの事象に共通するが、表に出るものは総じて氷山の一角であり、温まっちまったキッズが4垢で連投していたのかもしれないし、その合間に落ち着いた頭で「当事者としての」オーナー意見を聞きたかった視聴者もいたかもしれないわけで、それを今回自分が一括りにしてしまっている可能性もあるのだが、それにしてもあの長時間配信の中では一時的に「異質」な感があったので記憶に残っている。

そこで、結局触れられなかったその質問こちらの笑百科で引き受けましょう!というノリにしようと思ったのだが、掘り下げれば掘り下げるほど法解釈みたいな話になり、法学部に籍だけ置いていた元・7流法学部生でもその「厄介」さは百も承知。まともには背負いたくない。ただ、結構ネットでは「悪い話」ばかりが転がっているので、天秤の逆側に重りを置いてバランスを取るみたいな雑な手法だが、あまりない、あと個人的に興味のある「他スポーツではどうなの?」とか、そういう目線とかを入れこんで「そう悪くもない話」も出来たら天秤に載せて、もうちょいフラットな目線で見てみよかー、的な話に出来たら面白いかなという話。

例によって現段階で結論が出ていないため色々書いた挙句、ここでは「いやーいろいろ考えたけど情状酌量の余地なし!極刑!」的な結論になるかもしれないのでそこらへんはご容赦を。まあ、要は君が憤っているそれ、「問題点」と思っているその問題点、ちゃんと君の頭で考えた問題点ですか?それともまとめサイトで見た、誰かの考えた問題点ですか?ひいては、君の怒りは果たして本当に君から生まれた怒りなのか?といった哲学性や昨今話題のフェイクニュースにまつわる自我の在り方、アイデンティティ的な視点を孕んだ私からの問いかけであり、ぶっちゃけて言えばそんなことはなく、いつも通りの暇つぶしともいえるわけで。

自分はしがない8流フリーライターで今回文字遊びとして弱者側、この場合「協会」側に立って文字を書いているが、別に「協会」からお金をもらって書いてるわけではないのを一応。まあ、これが「仕事」だとしたらあまりにアレだから見りゃ分かるだろって気もするが、世の中書かないとわからないし、何なら書いてもわからない人もいるわけで。ともあれ執筆段階では誰からも何も貰っていませんが、くれるのであれば頂くので、もし御好意があれば投げ銭とかもこの記事に出来るらしいのでその形でお願いします。定期的な仕事も待ってます。その代わり田舎に住んでるのでリモートでOKという場合お願いしますという事で。

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話は唐突にズレるが、定期的にネットでバズる

「俺コロナ」愛知の風土病説

についてはご存じだろうか。定期的に「俺コロナ」発言をした人間が逮捕されており、それが殆ど愛知県に集中しているということから揶揄されるようになった一説のことである。はたしてこれは真実だろうか。少し自分の頭で考えてみてほしい。

https://www.asahi.com/articles/ASN6H4WTMN64OIPE02F.html

上のこの記事に答えが載っている。URLを開くことさえ面倒な現代社会の皆さんにかいつまんで答えを書くなら、”コロナの割と初期、まだクラスターという言葉もそんなに浸透してないころ、「ウイルスばらまき男」が居酒屋やフィリピンパブをはしごして他人にうつした事件”があったのを覚えているだろうか、全国で何度も何度も報道されたその不名誉な「コロナばらまき男」が最初に出たのが愛知であり、そのばらまき男を「俺コロナ発言」段階で捕まえきれず、実際に他人を感染させる事態にまで陥らせたのが愛知だという話で。

記事では後半に「県民性」というキーワードも入っているが、こちらはまた怪しい、というかふんわりしているところのように思える。県民性なんて何とでも言えるわけで。自分が考えるには、やはり上のデータ、この不名誉な「初」記録によって愛知県警がピリついており、他県ではセーフレベルの発言も問題視されているというのが実情なのでは、と想像している。一応この説を補強するデータとして、かの「迷惑Youtuber」の一件がある。

もうかなり昔のことだから忘れてしまった方もいると思うので一応、山口県からカメラを回しながら車で諸国漫遊しつつノーマスクでうろついていたのが例の迷惑Youtuber。報道にもあった通り、旅の序盤から咳き込み続け、「俺コロナかも」的な発言も映像に残っている。おそらく警察すら敵に回してナンボだと思っていた彼らは、推測だが普段の街中では「俺コロナ」発言を控えていた、という訳でもないだろう。でも彼らが捕まったのは、旅の出発点山口でも、途中に寄った関西地方でもなく、愛知県になる。それも表向きは「レジ通さずお刺身食べた」という、別件逮捕すら疑われる形で。

こう見れば、愛知県は「他県より熱心」という説も納得いただけるだろう。ただでさえ迷惑なYoutuber、それも某政党の党首と2ショットを取っていたりと「見えてる地雷」「厄介」な匂いのする中、車で「他県」に行ってくれれば穏便に済むわーと、山口から愛知までの間に通ってきた県の警察が思っていても不思議はない。実際捕まえた愛知県警は、そのおかげで取り調べ周りでコロナをうつされる実害があったりもした。それでも断固たる意志で俺コロナを、迷惑Youtuberを自分のところで捕まえた愛知県警、これはネタにされるべきでなく、むしろ、特にコロナ慎重派の方々から見れば称賛すべきことなのではないだろうか。

ここまで、特に後半の迷惑Youtuber絡みはネットのどこにも恐らく載っていない、なぜなら今考えた「仮説」になる。知らないだけでどっかに似た話はあるかもしれないが。こんな風に自分的に「引っかかった事」を自分で考えるというのも大事なのではないかというね。そして大事なのはこれが「仮説」にすぎないという認識も忘れないということだったりもして。自分の考えた持論に固執し続けると、それはそれで面倒なことになるので、これすら仮説だと思いながら読み返して突っ込みどころを探す、くらいが良いのではないかと。

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そんな感じで正月休みでボケた頭を動かす、暇つぶしを兼ねたアレにお付き合いいただける方は続きをどうぞ。あと温厚な方ね。そう怒んなよと先に書いておこうかなって。たまにすげー怒ってる人いて怖いんだよね。

言ってしまえば究極的にどっちでもいいんですけど今回偏ってたので逆側に入れようってだけ。犬派か猫派で「猫多くね?」と思ったので犬側に加勢してやろうって程度の話だと思って暇つぶしとして読み流していただければ幸いです。

1.そもそも協会とか機構ってなんだよ?要るの?

Eスポ周りでは、とかく敵視されがちな「協会」。もちろん他スポーツにもたいがい「協会」的なものがあるが「e」ほどそんなに表立って話されることはない。野球で言えばドラフト周りの「プロアマ規定」みたいな話の時に話題になったり、プロ野球で言えば「統一球」で槍玉に上がったり、少し戻っての「楽天」が生まれるまでの云々とかででこういった「組織」が表舞台で語られることはあるが、言ってしまえば「なんかあったとき」に話題になる程度で、別に普段からこの手の「組織」に興味のある野球ファンや野球選手は相当、いやむちゃくちゃレアだと思われれる。野球界のTwitterご意見番、あのダルビッシュですら、野球機構のお偉いさんとかナベツネに「あなたたちは誰ですか?」なんてリプは送っていないわけでね。

サッカーなんかも、Jリーグ発足時などは「川渕チェアマン」がトップとして表舞台、もっと言えば矢面によく立っていたから有名だったりしたが、あとはそんなにファンの間で「協会がー」と話題になる事態はないと思われる。唯一定期的にあるのが「サッカー男子日本代表監督絡み」のときで、実際ここ数十年、必ずと言っていいほど監督選考で揉めており、その根底には「日本が目指すサッカー」のビジョンがないように見え、その時その時の雰囲気で監督を決めている、などといった批判で話題になったりする。

実際に列挙すればトルシエはヨーロッパ/アフリカ実績、次はジーコで言わずもがなブラジル型、次いでのオシムは欧州の比較的小国、低予算クラブでの実績、続いてのザッケローニはイタリア生まれイタリア育ちのパスサッカー、アギーレは日本人と身体的特徴が似ていると言われるメキシコ代表実績を買われたカウンター型、続いてのハリルは大きく言えばオシム系列ながら中盤軽視の縦パスサッカー、で、この合間合間に繋ぎで岡ちゃんが入るという、列挙すればするほど一貫性は感じにくいラインナップとなっている。

まあサッカーはここら辺で。ともあれ何が言いたいか、「協会」的なのはいろいろあるけれど、普段からファンがそんなに気にしてる、それも否定的にというのが一つ「E」の珍しいところかなと。そんな前段がありつつ、では当時プロゲーマーの「ももち」氏が一石を投じた有名な声明「あなたたちは誰ですか」、これにのっとって実際に他スポーツでは「誰」がトップか見てみよう。

野球のNPB、日本野球機構の理事長は元野村証券の「斉藤惇」日本サッカー協会会長の「田嶋幸三」は大学時代に代表経験こそあるが、社会人で3年サッカーをやって辞めて「指導者路線」に行っている。そもそもこういった協会のお仕事、事務や折衝が仕事の方で「当事者」的な人がトップになること自体があまりないのでは、とか。他スポーツで言えば「日本陸連」もトップは「元大阪ガス副社長」だったり、格式高めの「日本ゴルフ協会」「日本テニス協会」のトップはいわゆる皇族系だったりもする。

逆に「当事者」がそのままトップになっている例で言えば「将棋連盟」があるが、個人的に欲しい二つ名一位が「光速の寄せ」であり「谷川浩司の将棋指南2」で将棋を覚えた自分としては、谷川さんがトップになって以降、特に後半のあの谷川が「いらんこと(将棋ソフト騒動)」で悩まされ批判される状況というのは、ファンとして正直見るに堪えなかったというのがある。

簡単に事件を説明すると、プロA対C同士の試合で「Aがトイレで将棋ソフト見てたんじゃねえか疑惑」が出始め、近々対局のあるBが実際に告発。「怪しいAとは対局できん」と言い始める。Aも「こんな状態では試合できんよ」と休むと、連盟は「休業届出してないからしばらく出場停止な、タイトル戦も勝ち上がってたけどダメね」と処分、とうとう実害が出るレベルに。ここにきて「証拠もないのに被害被った」A側に風向きが変わり始め、第三者委員会も「証拠はないし、最初に噂なったCの話、あれ見返したけどほんまちゃうで」と。この処分周りのごたごたで「どうすんねん」と言われた谷川会長が責任取って辞任、というのが流れ。谷川は将棋のプロだけどもめごと解決のプロじゃねえんだからさ、って。

https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG18H2G_Y7A110C1CC0000

もちろん当事者がトップに立てば、当事者がゆえに組織の風通しが良い等はあるが、言ってしまえば「門外漢」が矢面に立つがゆえに巻き込まれて困る事態や、もっと悪い場合何か足元を掬われる事態もありうるわけで。問題があった際に「根回し」というと聞こえが悪いが、水面下で解決させるというのは一般社会ではよくある話で、そういった立ち回りが得意な人もいれば得意でない人もいる、それならば「有識者」という名の「餅は餅屋」に任せるメリットというものもあるのでは、というのが「協会」で元トッププロが協会トップになっていない理由の一つなのではないだろうか。

将棋以外にも「当事者」が協会トップに立っているのは「相撲」や「水泳」、「バレーボール」などがある。いずれも歴史が長かったり、「一時代」を築いたスポーツというのが共通点だろうか。一方当事者以外がトップに立っているのだと「バスケ」(後述)、「卓球」(元ライオン社長)と「プロリーグ」があるものが多いように見受けられる。バレーは例外だが。

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で、「そもそも協会なんていらんやん!」って話をしてしまうのはさすがに頭小学生なわけで。ないと困る事態の一つにオリンピックがある。というか話の流れから行けば
「2017:IOCがEスポーツについてコメント」

「2018:アジア競技大会でデモンストレーション」

の急な流れの中でバリ急いで統合したのが日本のいまのeスポ団体になる。そもそも、2017のIOC発言がなければもう少し牧歌的な時代が続いていたのかもしれないがそんなことを言っても仕方ない

そして日本ではいまだに「ゲームがスポーツとか~」「スポーツとは~」みたいな話を延々Yahooニュースのコメント欄で書いてる人もいるが、世界的に言えばそんな話は既に終わっているわけで。どう終わっているかは世界のロイター通信の2017記事をどうぞ。いくら英語アレルギーでも見出しくらいは読めるかと思います。「e-sports could be sports activity, says IOC」「イースポーツクッドビースポーツアクティビティセイズアイオーシー」。さすがに中学2年生でもわかるでしょ。ヘイリピートアフターミー。わからない小学生のみんなは近くの大人に聞いてみよう!そういうことなんです。このIOCとはご存じの通り国際オリンピック委員会のことで。スポーツの祭典オリンピックの委員会さんが言い始めたってハナシであってね。

https://www.reuters.com/article/us-olympics-summit/olympics-e-sports-could-be-sports-activity-says-ioc-idUSKBN1CX0IR

たまーにEスポ関連の「そもそも論」で怒ってる人がいるのだけど割と「この段階」からズレてる人が多い気がする。なにかゲーマーがイキリ散らかしてオリンピック委員会に凸したみたいなストーリーだと思っている人とか「eスポをオリンピックに入れて~札束ドーン靴舐めますぺろぺろ~」的な話でなく、オリンピックの偉い人が「Eスポーツもスポーツじゃね?」と言い出したから、そこスタートで賽は投げられ歴史は動き出したわけで。まあ表に出てこない水面下はどうかは知りませんが、それを言ってもキリないわけで、ココを飲み込んでるかいないかで割とその人の認知度というか把握具合がわかるというか。

ともあれ、IOCの記事なわけで、なんでもかんでも記事になる、「明日たぶん中日勝つんじゃね?」的雑談が記事になるわけではない。IOCがこう発言した、談話が発信されたという事は「オリンピックにも絡む可能性が出た」というわけで。で、オリンピックで人モノ金がワーッと動くのはTOKYOの一件でよくわかってるわけで。ちなみにヤフー民がよく言う「殺人/戦争がテーマとか~」「1民間のソフトが~」的な話も既にとっくに2017段階から触れられている。そのうえで問題山積やからやめましょ、やなくて問題山積やけどとりま進めてみましょ、なのが今の状況といった感じかと。

で、ここからが大事だが「オリンピック」が絡むということは「日本代表」が要る。その「日本代表」を決めるために「日本を取りまとめてるところ」が必要なわけで。これすら「なぜか」が分からない人のために軽く説明を。

例えば明日ラップのオリンピックがあります!ってなった際にZEEBRAが「トウキョ代表トップランカーだ!」とイキり散らかして宣言したからと言って、「はいあなた日本代表ねー」とはならないわけで。本当に競技人口1名ならあり得る話だが、簡単に言えば他の奴らが黙っちゃいねえワケ。「マイク一本で今日上京これでも最強のラッパー志望!」的なデビューをかますノリアキもいるしR指定も呂布カルマもDOTAMAもいる。ここでRが「いやー俺は助演男優でええっす」って辞退したところで、こちらは日の丸背負ってもらうにゃやっぱ最強の奴に背負ってもらいてえってわけで、そもそもRが辞退したら今度は呂布カルマがきっと納得しねえ、逃げようったって魔法陣完成させて現場に召喚しちまうぞってな話でね。

で、IOCがオリンピックに呼ぶとこを決めるんだけど、そのIOCに「こいつら日本代表っす」と書類出すのがざっくり言えば「JOC」。たださ、JOCはサッカーも陸上も卓球も体操も水泳もって書類出さなきゃいけないわけ。野球はもう出さなくてよくなったけど…。JOCは忙しいから「ラップの代表誰にしよかなー」と考えてる暇はないわけ、そもそもラップも得意じゃないし知らんし。

だからJOCは「日本でラップをまとめてるラップ幕府的なのはねえのー、そいつに任せるわー!」ってなるわけ。それでサッカーで言えばさっきのJFA(日本サッカー協会)が「サッカーなら天下統一してる俺っすー」と手を挙げてJOCが「ほな名簿できたらファックスしてなー」と言って日本サッカー協会が「ほならU23代表監督キメて、そいつにメンバー選ばせよっと」ということでU23代表監督選ぶ、という流れのわけで。

これが統一団体のないラップだとJOCが「ラップ日本代表って誰ー?」って聞いたらダンジョンが「ラスボスRっしょ」って言い出してUMBが「2020は早雲なんだが?」とか言い出してKOKが「2020最強は呂布カルマや」って話になる、するとJOCは「うるさーーーい!まとめないなら書類送らないからねー!!もう日本代表なし!!!ばーか!!不良!」となる。(雰囲気としてね、実際は国際ラップ協会とか出てきそうだどそこまで仮定で書くともうそれはヒプノシスマイクの二次創作になってしまいそうなので。)

こんなふざけた事態なるわけねえだろアホ、と思ったあなた。割とこれに近い事件が割とメジャースポーツ「男子バスケット」で起こっていたことについてはご存じだろうか。それも明治大正昭和初期みたいな昔ではなく、2014年、まだ「黒子のバスケ」がジャンプで連載してた頃に起こった話だったりして。

https://cyclestyle.net/article/2014/10/28/15536.html?pickup_list_click3=true

https://cyclestyle.net/article/2014/11/27/16618.html?pickup_list_click1=true

記事にまとまっているが、雑に書くと、まず90年代、ドリームチーム、マイケルジョーダンからスラダンブームにバッシュブームとバスケの勢いがゴリゴリの時代、日本バスケットボール協会が「日本にもパラダイスみてぇなプロリーグを作りてぇ」と意気込むもその後バブル崩壊のド不景気とかで遅々として進まない。もう全然進まないことについてJチームもやってるアルビレックスとかがブチ切れ。何年も前から準備してるのに!!とキレ散らかして日本バスケットボール協会を抜けて「俺達がプロリーグ作るわ!勝手にな!!!」と立ち上げたのがbjリーグ発足2005年。

それに泡食ったのか日本バスケ協会は社会人リーグをもとに「将来プロにするセミプロリーグで立ち上げるで!」と急いで作ったのがJBL、2007年。で、2008年、国際バスケット連盟(FIBA)にバレる。「あなたさー、日本雑魚いのに成人のリーグ2つあるみたいだけどさー、雑魚が分散して意味あんの?どっちが日本最強リーグなの?わかんねえしどっちかにまとめな?」
とお説教を食らっても「まままま、そのうちね」と誤魔化し続けて5年、FIBAがとうとうキレる。「あー、1年後、1年後に即まとまれとは言わんけど、まとまるためのプラン出してよ、プランだけならいけるやろ?な?でもこれ流石に出さないと制裁やで?」と、まあ、なんとかなりそうな提案というか最終警告があったその丸1年後、期限の日に日本バスケ界の出した結論は「まとまりませんでした、ゴメソ^^」という内容。

かくしてFIBA大ブチ切れ「あーわかったわ、日本の強いリーグが分散しててどこ強いか分かんねえだったら!誰が日本代表かもわかんねえよな!!!!バスケ日本代表名乗るの禁止な!!!国際試合も出てくんなよ!!!!!東京オリンピック?知るか!!!!」みたいな感じの事態に陥ったわけで。

ここまで読んで、「あれ?日本代表そんななの?八村塁オリンピック系のCM出まくってるやん」「バスケBリーグってたまにスポーツニュースで見るで嘘ついてんのかお前?」みたいに思った方もいると思います。

そう、結局何とかなったのです。このあと。結局2014でFIBAがブチ切れオリンピックにまで関わる大問題に発展し、とうとう日本国政府も介入。オリンピックは文科省の管轄(当時)なのかな、まあこのやんべーバスケ界をなんとかせな、と改革の総大将に国が指名したのが「バスケ関係ない」「Jリーグ初代チェアマン」の川渕三郎。混沌で困難に見えたJをなんとか立ち上げ気流に乗せた剛腕に託し、またFIBAからのお目付け役もお招きしての「JAPAN 2024 TASKFORCE」を設立。要は10年先を見据えていろいろやるぞーという話で。

で、さすが川渕、バスケ界なんて関係ないのに、あるいは関係ない、しがらみがないがゆえにか、グワー!バーン!ドカーン!くらいの勢いえいやー!でまとめちまう。2015年4月に席に着いたと思ったら、「5年+1年」あって「まとめ案も出来ませーん」だったプロリーグのはずが、川渕就任から1年半後の2016年9月にはもう統一リーグBリーグを開幕させちまうという昭和の政治家並の剛腕。ライクア田中角栄。ちなみに14年に食らった「代表ダメだぞ!」の制裁は川渕が席に着いた4月以降ガッツガツに動いてるの見て2015年8月に「川渕のこの路線ならええで^^」と解除されている。もちろん万人にとって100点のハッピーエンドではなかったと思われるが、結果的にそこからの育成もうまくいき、まあまあ「あの頃」よりバスケ界がマシになってきてるというのは、大筋の意見としてあるのではないだろうか。

この話のサイドストーリーを一つ。要は日本の旧バスケ協会がバチボコ叩かれて、関係ないサッカー畑の人がトップで大改革しちゃったと。実はその後の協会も川渕だけでなく「他スポーツの血」がガンガン輸血されていた状況で、要は悪い血を流してしまおうという話でもあって。そこで黙ってないのが「バスケ関係者」たち。「あの頃のまま」だったら名誉職で金貰って上級国民気取りできたのにその席奪いやがってーー!!と怒ったのかは定かではないが、干された人たちはバスケ協会を抜け、新たに「日本バスケットボール推進協議会」を立ち上げた。そして川渕に「あなたたちは誰ですか?バスケを知ってる人ですか?」と言い出したわけで。

https://www.sanspo.com/sports/news/20160317/spo16031714010007-n1.html

で、川渕たちは最初こそ「意見を聞く席」を設けたものの、出てきたのは「意見」でなく「我ら元代表ぞ?俺らを理事にしろや」という要望だけで、肝心の意見はなし。以降めんどくさいので無視、すると「あいつセクハラしてたらしいで!」みたいなのを騒ぎ出し、それも無視してたら今度は国際バスケ、FIBAにまで「あいつセクハラらしいで!」「あと日本のバスケ界、いままでバスケ支えてきた人無視してやりたい放題やで!」とチクリメールしだす始末。ここに至ってバスケ協会がブチ切れ。

https://news.yahoo.co.jp/byline/oshimakazuto/20181217-00107908/

前述のように川渕の横にはFIBAのお目付け役もいて、なんなら2人3脚でやってきたという信頼関係の中で変なチクリメール送ってくる日本バスケ関係者たちにFIBA側が文字通り顔真っ赤で大激怒。異例ともいえる名指しでの批判から過去の動きなどまで公表され、「日本のバスケ関係者はクソ揃いだからさっさと隠居して出てくるな老害」みたいな話までされてしまう。ここまできてさすがに効いたのか、以降表舞台から消え、彼らのサイトも消滅し、今や「冷凍ピザ」のサイトになっているとか。

そんな改革の成果もあり44年ぶりに男子バスケがオリンピックに出られる、という流れだったりして。もちろん44年のブランクもあり、出場国のなかでも下から数えるべきではあるのだが、この歴史を踏まえると、長い長い暗黒時代からやっと頭が抜けたところ、といった風に、知る前とまた少し違った形で見えてくるのではないだろうか。

https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2020/20190331-OYT1T50082/

もちろん「歴史は鍋で作られる」とも言うように、えてして歴史というものは「勝者側の目線」によって語られ、そして描写される。敗者側がひそかに持っていた理や義などは無視され、蛮族のように描写されることもしばしば。この話も、自分は報道を通して知っているのみであり、これが「完全なる真実」であるという保証はないが、まあ現状を見るに大筋は信じてもよさそうなのではないかと。詳しくは各自で調べていただけるのが一番かと。

このバスケ協会の話を参考にするなら「関係者」が名を連ねていた協会では各自に利権だったり名誉だったりが絡まりに絡まっていて動きが取れない状態で、結果的に「外部」の人間が交通整理をして良い方向に向かいつつある、というのは大体の人が納得するラインではないだろうか。一見理想的に見える「当事者統治」の失敗例として覚えておいてもよさそうだと思われる。逆に「部外者」に乗っ取られて大変なことになってる協会もあるかもしれないが、パッと思い浮かばないので誰か知ってたら教えてください。

簡単にまとめると
・「協会」は「日本代表」を決めるためにも必要。
・「協会」は、「部外者」に見える「実務専門家」がトップの組織のほうが
 問題は少ないように見え、多くの組織が採用している。
・逆に「当事者」が組織のトップに立つのは将棋関係を見れば大変そうで、バスケ関係を見れば、しがらみで動きが鈍る例も見える。

まあ、何度も書くが「こういう見方もある」という話であり、何がベストかというのは一概に言えないものであって。このまとめを見たうえでまた皆が考えてくれれば良いのではと。

あと例えばで書くとeスポ周りでなんかあったとき「火消しのためにも記者会見開かな」ってときに一介のゲーマーや、あるいはプロゲーマー何人か集めた会社社長、よりも、そこそこ一般社会の会社で偉かった人、のほうが「対応」で安心できるんじゃないの的なね。プレスリリースをビジネス文書で書いてしかるべき場所に回して記者会見セッティングして原稿問題ないか弁護士やら税理士やら要はしかるべき人に精査してもらった上で本番臨むとか。そういうのは経験者がやったほうが安全じゃん、みたいな。

2.カネでズルしてそう!ライセンスとか怪しい!

恐らくこの周りでの話が多いかなーと思っているのだが、まず大前提として日本のカネ周りは死ぬほどめんどくせえし地雷だらけ、っていう認識の有無でまた変わってくるのでは、といった感が。個人的には「死ぬほどめんどくせえ」から色々手を講じて自治してますという姿勢が要るんだろなあ、程度に見ているという話で。例によって田舎の1ゲーマーなので実情なんかは知らんけど、めんどくささ考えればこんなもんやろ感、的な。

まずは日本のカネ周りがめんどくせえのは皆さん百も承知かと。例えば「パチンコは三点方式だからセーフ!」みたいなのは聞いたことがあると思います。では「トランプの三点方式は?」「じゃんけんの三点方式の店は?」答えはご存じの通りで。このあたりからすでにめんどくさいわけで。風適法的にパチンコと他は区別されてるから~、という話もあったりしますがじゃなんで区別されてんの、みたいな話は各自調べてください。僕はお手上げです。要はめんどくせーって話です。

カネ回りってのは非常にふわっふわで怖いところというのが実際のところで、ほかにもゴルフ場で実質金かけてんのになんでセーフなのとか、歌舞伎町の雀荘とか実質賭けマージャンしてるのになんで大丈夫なのとか、その割に検察の偉い人が賭けマージャンでいきなりパクられたり、その割に結局不起訴になったり、結局再度調べて「起訴相当」って言われてるけど一緒に賭けマージャンしてた記者はやっぱり「不起訴相当」ってどういうことなの、っていう子供の疑問に筋道立てて答えられる人はそうそういないのではないだろうか。セーフやアウトが「本職」の方のジャッジに委ねられており、第三者がセルフジャッジ、断言するのは非常に難しいといった状況にあるように見える。

https://toyokeizai.net/articles/-/352496

でここでライセンスの話、「消費者庁がライセンスなしでもいいって言ってたのに!!!」といった論調は、界隈に興味のある方なら見聞きしたことがあると思われる。これは「一見」分かりやすい話でニュースにもなったのだが、ここで考える必要があるのが「別に消費者庁が関連の全てではない」「消費者庁が守ってくれるわけでもない」という話でもあって。考え方としてはむしろ「第一ステージの言質が取れた」程度というのが実際では、といったところであって。簡単に言えば国語がA判定だった!ってだけで東大に行けるわけじゃあないって話なわけで。国語はいいよ?っていう。「消費者庁の管轄的にはいいけど他知らんよ」というのが実際のとこで。別にジャッジをする審判の全員が消費者庁という訳でもないって話で。「お母さんがいいって言ってたから!」って言って駅前で商売始めても、だいたいの場合お母さん以外から怒られるでしょって話で。

https://komon.authense.jp/blog/tips0015/

そこら辺の話は上のプロのご意見のほうがわかりやすいし誤解も少ないと思われるが、上の記事にある通り結局「法的議論」が必要な項目であって。だから現状は「議論中」であり、この状態を考えれば、あまりに偏った意見(「絶対OK」「絶対NG」)を謳っているのは信用度が低いと見るべきかといったところで。耳障りが良いニュース、分かりやすくインパクトのある言葉が拡散されがちというのは昨今のフェイクニュース周りでもよく言われていることだが、まさに自分もそうなっていないか定期的に襟を正す必要があるなと感じるばかりで。

かといってその「議論」の結論がじゃあ明日出る明後日出るという訳でもなく、「議論が終わるまで待つぞー」と思って待っているだけでは大抵議論は終わらないわけで。結局は「ここまでセーフだよね?」と確認しながら「議論しつつセーフの余地を広げていく」という実績作りというか判例作りをしながらやっていっている、というのが実情といったところではないだろうか。そもそも世の中の大抵の新しいことはこういう手順なのではないかと。

https://www.maru-jan.com/NMC/legal.html

たとえばEスポと似た業界、麻雀関係も賞金についてつつかれると怖いからか、サイトであらかじめ「みんなこう言ってます」「これまとめて見てみてよくかんがえたけどセーフだと思います」「だからやります」(ダメだったら先に言ってね)というものを準備してたりするわけで。

という流れを見ていくと、正直ライセンス周りってのは「協会が権力のために作った!」とか「金稼ぎのために作った!」という協会側の積極的理由というよりも、「麻雀協会はプロライセンスあっていろいろ問い合わせてセーフの言質取ってるらしいぞ」っていう「お隣」を見て「麻雀と似てるからセーフだよね」でセーフを取りに行ってるだけなんちゃうかなあ、という風に見えたりも。結局麻雀から何年遅れでライセンスとか作って整備して、麻雀から何年遅れで各省庁に問い合わせて言質を取り始めてる、っていうのが現状なわけなんだし。

まあそんな「麻雀の真似してます!」ってダセえこと協会トップとして言えねえからモゴモゴしてるのかもしれないが、もしそうなら恥を捨ててそれ言ってしまったほうが一般の理解は得られるんじゃねえのと思ったりもして。知らんけどね。セーフの業界真似して通そうってのはクレバーだと評価してくれる人も多いっしょ多分。

あとは外部から見ていると「ライセンス」あって良かった部分も風評的にはあるのでは、とか。例えば言い方は悪いが「犯罪者も出てました」的なアレが賞金大会で頻発すれば「ヤバい奴らの温床やな」と睨まれてNGを食らう可能性もあるわけで。たまにEスポ絡みで捕まる人もいるが「ライセンス所有者はちゃんと教育してます!」と話が出来れば通りやすくなるというのは世の常でありえそうなラインであって。

https://news.livedoor.com/article/detail/16249570/

例えば上のニュース。2019の事件だが、このニュースの見出しだけで「またeスポーツガー」といった話を盛り上げたいまとめサイトなどがたくさんあった。ただ記事を読めば「2005のDOA王者」であり、これを今の時代に紐づけられても困る、というのが多くのゲーマーの認識ではないだろうか。この見出しだけで「eスポーツは食っていけない!」みたいな話もよく見たが、格ゲーマーがこの記事を読めば「そもそも”2005年当時のDOA”で食っていける人の数って世界に果たして何人おったと思ってんねん…」という話でもあったりして。某自称eスポーツ有識者さんがこのニュースに釣られてこの論調に乗っちゃってシーンからの信頼度を大きく下げた、なんて話もあったとかなんとか。

いやDOAの2005年は硬派な格ゲーだったかもしれないだろ!と一縷の望みに賭けたい方もいらっしゃるかもしれませんが、2004年にDOAがXBOXで限定版を出した時の名前が「かすみちゃんブルー」で、付属品がアケコンとかじゃなくて「抱き枕」だったりもして。これが2004年なので。DOAの2005ってそういう時期なんですよね。そもそも格ゲー自体も2005くらいだと年1あるかないかでデカい大会が偶発的にある、程度だったのではと。サイバー何とかとかが出ては第一回で消えたりとか。


要はDOAって格ゲー部分よりも「それ以外」の部分が有名なことくらいシーン追ってれば、ほんまの有識者なら分かるでしょ…って話で。DOAが近年コラボしたのって「閃乱カグラ 」やし…。ゲームの内容はともかく、取り巻くシーンからの目線としては、トップレベルの対戦で集められる視聴者の数は格ゲーの中でもそう高くはないのではといったところが現状であったりして。もちろんプロシーンもあり頑張っている選手もいるのだが、あくまで相対的な話として、賞金であったり大会規模であったりといった部分で格ゲーのTier1とは言いづらい現状で、専任で「食っていける」人数も2021現在ですら相当限られている、それが2005なら推して知るべしというのが実際のところだと思われる。

画像1

ちなみに格闘ゲームの雄、SF5(ストリートファイター5の略称)で検索すると再生上位はこんな感じ、上からYoutuber、PV、プロゲーマー対戦、まあ格ゲーらしいというか。

画像2

一方DOA6の再生上位。要はこういうわけで。もちろん私が偏向チョイスしてこの画像を選んだと考えている方もいるかもしれません。その考え方自体は正しいと思うので皆さんの目で検索してみて確かめていただければと。ちなみにすごい肌色なので職場などでは注意したほうが良いです。

ただ、DOAがどうとかそこまで知らない人が「オタクらもいずれこうなるんじゃないの?怪しいよ!」って言われたときに「そうならんようにライセンス制にしてます!」と言えるってのは悪くない状況なのでは、といったところ。ただ、これはあくまで「ほんまにライセンス保持者は教育されており、以降不正や犯罪に手を染めない」という状況の現状だからこそ使える手であり、元ライセンス保持者がアレしてしまえば無に帰するわけなので、そここそ頑張るべきところなのではとかなんとか。

まあ、そもそも論として2005のeスポ王者が14年後、2019に犯罪起こしたからって「eスポがー」ってのは、2005の甲子園優勝選手が2019に犯罪起こして「野球がー」って言うのと同じくらいナンセンスなのでは?と思うわけだけど、人間は物事を読み取りたい方向に読み取ってしまうという話もあるわけで、そこを言うても仕方ないという話でもあったりして。

あとライセンスがあって良い部分としては「プロゲーマー」が名乗りにくくなったというのは大きいのではと。これだけメディアにも取り上げられてたりすると「タレント」が箔付けのために「プロ」を名乗る可能性もあるわけで。「企業からのスポンサード受けたらプロ」という話だったら、「タレントがタレント事務所からのスポンサードで自称プロ」なんてのもあり得るわけであって。

具体例を挙げれば、矢口真里が「小さいころお兄ちゃんとやっていてぷよぷよ私ウマいです!」って言って、もし事務所がゲーミングチーム立ち上げて矢口が所属したら果たして矢口はプロゲーマーなのか?そういう世界をお望みか?あなたは矢口をプロゲーマーと認められるか?っていう話であり。まあ矢口でなくてもベッキーでもフワチャンでもいいのだが、旧来の「システム」だと実力に関係なく、いくらでも「自称プロ」が生み出せる状態であったのは確かであって。まあ現在もだが。

契約得られればプロってハナシなら、自前でプロゲーミングチーム立ち上げてそこにあまりゲームしてない家族入れてプロ名乗らせたりとか出来てしまうわけで。例えば金持ちが道楽で「プロゲーミングチーム」立ち上げて、家族3人を所属させて「家族プロゲーマー」とか言えちゃうわけで。「家族喧嘩もゲームですよワハハ」的なね。別にここで奥さんが大会に出たことなくたってプロとして成り立ってしまう、なんて話にもなり得るわけで。

たとえばTBSがプロゲーミングチーム立ち上げて「チームビッグダディ」とか言って大家族チームです、みたいな感じで立ち上げられたとき、たとえビッグダディがリュウとケン以外キャラ知らなくても、大家庭にゲーム機がなくても、我々は抗えないという事になってしまうわけでね。

ほかにも言ってしまえばどっかの地方の大物社長のニート状態のドラ息子に、自分の会社からのスポンサードで「プロゲーマー」という看板を授けちまうなんてことも出来るわけで。そのドラ息子が半グレで、捕まったときに「プロゲーマー」と名乗られたらたまったもんじゃないってハナシであって。そうなったらマスコミだの野次馬だのなんだのが「協会」に電話してくるわけ、そういう時に「彼はライセンス保有選手ではありません」と声明が出せる。これが大事なわけで。これが出せれば「自称・プロゲーマー」という報道になる可能性が高まるわけで。

こんなコネで採用なんてないだろ!とお思いの方もいらっしゃると思いますが、プロスポーツでは「なぜこの人が?」というのはたまーにあったりして。2020年も話題になりました、「プロ野球 オリックス 育成」とかで。独立リーグで試合にもそんなに出ていない、なんなら監督に楯突いて干されてた、独立リーグの1チームのなかでも序列が相当下なのに、なぜか育成ながらプロ指名されて、その人のコネクションが…みたいな話とか。詳しくは各自御検索を。

要はそういう「やべえ状況」に対する堤防としての「ライセンス」というのはむしろ役立つ面があるのでは?といったところで。現状のライセンス認定者はほぼ大会上位進出者という「実力主義」に則っているわけで、この基準で行けば矢口真里もベッキーも結果を残さずして「プロライセンス」を手に入れることはほぼありえないというわけで。一方で、現状「プロライセンス」を持たない者が「プロゲーマー」と名乗っても別に怒られない状態であり結局結構ふわふわしたままだが、この落としどころは現状結構ちょうどいいのではないかと思ったり。企業と組んで頑張ったりする「広義のプロゲーマー」と、ライセンスを得て戦っている「狭義のプロゲーマー」という区分がある、というのは、先に書いたように有事の際には使い分けしやすくいい制度なのでは?と思ったりするところ。

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おわりに

いかがでしたでしょうか、LJLのロースターも出そろったのでちびちび書いていたこのnoteも一旦締めようと思います。上に書いた文章も結局は外側にいる自分がニュースなどを見て思ったことであり、これが真実という保証もまたないわけで。自分の勘違いなども含まれている可能性がある点には注意していただければなーと思います。馬券と同じで「主催者発表を必ずご確認ください」みたいな話であって。

まあそんなにバズらないと思うが一応書いておくと、「でも協会にこんな問題もあるしー」というのを自分に言われても困るというか、僕も別に協会の回し者でもなんでもないので僕の説得を頑張る必要ないですよというか。

世の中には必要悪というものもあってという話で、最後はチャーチルの名言で無理やり締めようと思います。個人的な結論で言えば、色々問題があるにせよ、この神輿運ばなきゃオリンピックに出れねえんなら、とりあえずとにかくペイロード運びきって、日本がゲームで金メダル取るところ見てえよって話で。

It has been said that democracy is the worst form of government except all the others that have been tried.

-民主主義は最悪の政治形態といわれてきた。他に試みられたあらゆる形態を除けば-

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