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スウェーデン 雪解けとともに釣りに挑戦

この辺りは川や湖が多い。「大きな魚が釣れるよ」と近所のおじさんから聞いた。そこで釣りの経験がない娘婿と孫、私の3人で魚釣りを企画する。
釣り道具を買いに行くが、たくさんありすぎてどれを選んだらいいかわからない。結局、釣り糸とウキ、おもり、針を手にいれる。竿は家の地下に転がっていた木を利用して手作りの釣竿が完成する。エサはやはりミミズだろうと探しにいくが、雪の残る森や庭はまだ土が凍っていて探すのも一苦労だ。やっとのことで小さいミミズを1匹と芋虫を見つける。
いざ湖へ!

湖も雪解けで水量が増えている。釣り場所を見つけて、餌の準備をする。
ミミズが苦手な娘婿は大騒ぎをしながら針にミミズをつけていた。どうやら私にしてもらいたかったようだが、私もクネクネと動くミミズを針に刺すのは出来ればしたくない。私は簡単に断れる立場だが、娘婿はそうではない。孫の期待を一身に背負っているので、娘婿は必死に戦った。キャアキャア言いながら小さな1匹のミミズと格闘している彼の姿は、笑いなしでは語れない。申し訳ないが、私は遠慮なくその様子に腹を抱えて大笑いさせてもらった。

なんとか準備ができて、いざ釣りに。孫と2人でじっと息を殺して魚が釣れるのを待っている姿は微笑ましいが、とにかく手作りの釣竿のこと、少しの風と波で岸に戻って来てしまい頼りがない。そうこうしている内に、魚影とともに大きな背ビレが水面から動くのを発見する。50センチ以上はある。
皆興奮するが、なかなか釣れない。釣竿の近くまではやってくるが、エサに食いつこうとしない。どうやら魚に馬鹿にされているようだ。
近所に住む人がやってきて「この湖にいるのはかなり大きいからリールのついた釣竿でないと釣り上げられないよ」と笑っておられた。それでも彼らは諦めることなくその後も場所を変えて挑戦していたが全く釣れなかった。

この日から毎日釣りに挑戦すると宣言した2人。
さて、今後どうなっていくのか。

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