20231206_口中に訴えてくるのはスープの熱さと水の冷たさだけ

結局娘も発熱し、でもすぐに下がった。
しかしすぐには登園できないので、夫に娘の世話をお願いし、私は仕事復帰。

電動自転車をバリバリ漕いで仕事先に到着したものの、到着第一声をしくじり、咳と痰でゴブゴブゴボゴボした人間が現れたのでいきなり仲間に心配をかける。
情け無い。

不思議なもので仕事を始めると頭がシャッキリするし声もちゃんと出る。

仕事がおわり、帰りは電動自転車を行きよりはゆったりしたスピードで漕ぐ。
しかし信号で停まるたびにうっすらとした吐き気がこみあげるのを禁じ得ない。
自宅近くまで戻ってきて気がついた。これ、自分が運転している電動自転車に酔っているのだ。
まさかとは思うが、元々乗り物酔いしやすい性質だ、間違いない。

軽いショックをかかえたまま、餃子の王将で中華丼と餃子を食べた。
私の口中に訴えてくるのはスープの熱さと水の冷たさだけであった。ここ数日の風邪のせいで味覚まで弱っているらしい。

就寝時。娘はわりと大きくなったが、まだ2人分のベッドで3人川の字で寝ている。誰がどこに寝るかは娘の気分や父母の体調などによって日々変わるシステムだ。
3人の配置はスムーズに決まったものの、なぜだか1つのベッドに3人が集合してしまい、せまい。ふざけながらスペースをとり合った結果、夫の勢いによって私がベッドから弾き出され、床に転がり落ちた。転がり落ちて少しだけ笑ったあと、涙があふれてきた。体調も万全でなくいろんなことが上手くいっていないと感じるここ数日の中で、ふざけていたとはいうもののベッドから弾きだされた自分がひどく惨めに感じられたのだ。
娘は私を慰めにやってきたあと、やんわりと夫を諌めていた。
娘のもちもちした手を握りながら寝た。



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