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大川村の住環境について

私は現在大川村に在住し、地域おこし協力隊として主に村内で活動をしている者です。(30代男性です)

つい先日、元地域おこし協力隊員のTaxblazeさんの執筆した、住環境に関する記事が投稿されました。

私も二年前、同じ(と思われる)住居に一年間住んでいたのですが、Taxblazeさんとはまた違った感覚を当時の私は持っていまして、非常に枝葉の話にはなってしまうのですが住居の情報について別視点の情報があっても良いのでは?と思いました次第です。

私としては愛着のあった住居でしたので、本当に他愛もない記事ですがどんな住居だったのか紹介したく、投稿させて頂きます。村の情報として、少しでも参考になれば幸いです。

初めてご覧になられる方には匿名の物件の雑多な情報となってしまうことを心苦しく思いますが、大川村の住環境の一例としてご覧いただけましたら幸いです。

■構造・間取り
3DK(仕切り方によって2LDK)、木造二階建て
長屋づくりで、2世帯が住めるようになっています。
長屋の真ん中に世帯を分ける壁がありますが、壁は薄いので、生活音が漏れやすいです。
採光面が多く、大川村の中の物件では日当たりが抜群に良いです。
バストイレ別。水洗式トイレです。ウォシュレット付き。トイレはとても綺麗でした。

キッチンです。奥の壁が世帯を分ける壁。広いです。床はベコベコする箇所有。

■通勤時間・通勤経路
役場からの車での移動時間ですが、私は大体18分程度で行き来しておりました。自己評価にはなりますが、車はそこまで飛ばさない方だと思います。
住居に行きつくまでの直前の一本道に確かにガードレールは無く、運転には注意が必要な道です。特に初めの頃は道が非常に狭く感じられ、すれ違いなんてできるんだろうか・・と思っていましたが、慣れると意外と道幅に余裕のある箇所が多く、そこそこ軽快に走れるようになりました。
家の入口は、切り返しが必須で、また見通しも悪いため、細心の注意が必要です。

■周辺環境
敷地内に集落の集会所があります。(集会所と言っても使うことは稀で、騒音に悩まされることなどはほぼありません)
新しい集会所と古い集会所(旧集会所)があり、旧集会所は屋根付きの開放スペースになっているため、大きな荷物を一時的に雨から凌ぐために使えたり、屋外で食事(BBQなど)をしたりできます。
私が住んでいるときも何度か旧集会所でBBQなどをして、とても楽しい思い出になっています。
また、新しい集会所はとても綺麗で、稀にしか使わないのが本当にもったいないと思える建物です。

また、小さな畑もあります。
田舎暮らしをしたい方にとっては大きな魅力となる事も多いのではないでしょうか?私も気ままに作物を育てて楽しんでいました。
日当たりが良いので、良く育ちます。ほったらかしの白菜が青虫の攻撃を受けてハチの巣になったのも楽しい思い出です。

畑の外観です。獣害対策で網を張ったところ
植えた種からでたトマトの芽です。背丈を超えるくらいぐんぐん成長しました

■気候
気候は夏が涼しいです。日当たりが良いので日中は暑いのですが、それでも都市部に比べたら数℃は涼しいのではないでしょうか。エアコンはありませんので、扇風機などで対応します。夜は扇風機で快適でした。
冬は都市部より寒く、雪も降ります。灯油ストーブやコタツで対応しますが、気密性・断熱性は低いのでそれらをオフにすると割と早くに冷えます。

空気が澄んでいて、夜は周囲に明かりもほとんどありません。
雲のないときは、星が本当に綺麗に見えます。

■室内環境
◎虫・ネズミ
虫に関しては、クモが多かったと思います。
小さいのが良く出て、大きいの(アシダカグモ)もたまに出ます。
ゴキブリやカメムシ、コオロギ、ハサミムシ、ヤスデも出ました。蚊はあまりいなかった気がします。
ネズミは直接遭遇したことは無いのですが、夜にしばしば物音がしていたのと、2階の一部でネズミの臭いがすることがありました。(臭いがしたところに忌避剤を置くことで、臭いの方は緩和させることができました)

◎水
水に関しては、沢水を引いているので不便なこともありました。
雨が降ったりすると濁りやすくなりますし、勢いよく水を出すと落ち葉くずや砂などのゴミが混じります。台風や冬場の凍結の影響で断水することもあります。
浴室は浴槽と蛇口(冷水のみ)、追い炊きボイラーがあるのみでシャワーはありませんでした。前述のとおり勢いよく水を出すとゴミが混じるので、入りたい時に入浴できないこともしばしばありました。その為、私は家を出る時も細く水を出しお風呂に水を溜めるようにしていました。そうすると、比較的綺麗な水を溜めることができました。

台所のシンクの蛇口には、もともと布がゴミ除去のために巻いてあったのですが、何となく不衛生だなと思い、蛇口の先に金属のメッシュをつけてみたところ、簡単に目詰まりすることもなく、かつ異物もそれなりに取り除いてくれたのでそこそこ快適に使えていました。

洗濯機の給水口は、金属フィルターがゴミでつまり、給水速度が著しく低下することがしばしばありました。その様な時には金属フィルターの掃除が必要です。

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以上が、非常に簡単ではありますが私からの大川村のとある住宅(及び住環境)の紹介になります。
住まれる方のプロフィールや、住環境に求めている事によって、同じ環境でも感じ方は全く異なると思います。

私の場合は、「緑のふるさと協力隊」という、農山村で一年間暮らすプログラムでそれなりにディープな田舎暮らしを経験するつもりで大川村に来ました。
なので、多少の不便も折り込み済みというか、それも体験したいことの一つでしたのでそこまで苦にはなりませんでしたが、そうでない方はあの暮らしが苦痛に感じる可能性が高いと今回のTaxblazeさんの記事を見て改めて実感しました。

今後大川村に来られる方が残念な思いをされない様に、自分が少しでも力になれるように精一杯取り組んでいきたいと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。