「ファンに恵まれる」という幸せ


昨日、「もらって嬉しい差し入れ」という記事を書いたのですが、思いのほか好評で驚いています。

「俳優さんに贈り物をしたいけど、なにがいいんだろう、直接聞くわけにもいかないし・・・」と悩んでる方ってけっこうな数いるんだろうな。とはいえ、なかなか表現者自身も、「こういう差し入れが嬉しい!」みたいに外に発信していくのってなかなか難しいですからね…。みんながみんな、僕のような性格ってわけではないし、事務所の考え方とかもあるでしょうし。

昨日、記事を書きながらいろいろ思い返していてあらためて思ったんですけど、まだまだ数としては少ないですが、「山野靖博のことが好きだ!」といってくださる僕のファンの方たちって、すげえいい人が多い。

周りを見回すと、ファンの方の対応に困ってるっていう表現者仲間も多いので、その点ありがたいなと思います。

ちなみに、東京芸術大学には「芸大おじさん」と呼ばれる人種が出没します。外部公開されている試験や演奏会に足繁く通っては、最前列に座って、演奏する女の子の写真を撮りまくったり、終演後にしたり顔でダメ出しをして「俺が育ててるぜ」的な雰囲気を出したりするようです。

演奏するときのドレスは、胸元や背中が大きく開いていて肌の露出度が高いことが多いです。芸大おじさんへの対応に苦心している女子学生もけっこういるみたい。

ちなみに、とある大先輩から聞いた話によると、ファンのタイプには3つあるそうです。

1、ガチ恋勢
2、サポーター勢
3、信者

「ガチ恋勢」はそのまんま。俳優さんやタレントさんにガチ恋しちゃうファンの方。そこまで一直線に好きになっていただけるなんて、それはそれで嬉しいことです。が、中には度が行きすぎてしまう方もいるとかいないとか。恋は盲目と言いますから。周りが見えなくなっちゃうんですよね。

「サポーター勢」は応援者的なスタンスが強いんだそうです。自分が応援している人のチャレンジをバックアップしていく感じ。推しが成長していくのを見守ったり、一緒にそのチャレンジを乗り越えたりすることに幸せを感じてくださる方のようです。

「信者」もそのまんま。推しのすべてを信仰していくスタンス。最低限の生活費以外の収入は、お布施(笑)になっていくんだって。すげえなおい。


うっすら考察するに、僕のファンの方は「サポーター気質」な方が多い気がします。舞台やライブでの差し入れも、僕の好みを的確に突いたものをくださいますし、僕が書いた文章とかに対するレスポンスもいつも温かくて。正直、かなり支えられています。

その一方で、「ガチ恋勢」的なファンの方の、ちょっと猪突猛進な振る舞いに辟易している同業者の声なんかも聞いたりするし・・・。

何がそれを分けているんだろうか、と考えたときに、ひとつ思い浮かんだことがあります。

それはなにか。

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