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デス・ゾーンを読んだ

2018年5月に35歳という若さでエベレスト登頂中に滑落死した栗城史多さんのお話。
登山中に凍傷で両指9本切断しながらも諦めずにエベレスト登頂に挑戦していく、

特別身体能力が高いとか、輝かしい実績があったとかではなく、
文字だけを読むとどこにでもいそうなお兄さんというイメージ。
そんなお兄さんが登山だけじゃなくてスポンサー集めとか宣伝とかクラウドファンディングとか企画とか、
いろんなことをうまいこと進めていく、
そしてファンをSNSを通じて獲得したり、
見せ方を意識してうまいこと見せたりする、
それに感化された若者を中心としたファンに次はこんなすごいこと、新しいことを魅せて飽きさせないように、とか、
驚かせようとか、
思ってたんかなぁ、と思ったり。
そんでどんどん世の中の自分像と、自分の自分像がかけ離れていってどんどんしんどくなっていったんかなぁ、と考えてしまった。

しかしこれって今の若者全員がそういう状況になるのでは?と思ったし、
自分もSNS上の自分と、実際の自分が
乖離しないように、離れていかないように
意識しておかないとめっちゃしんどくなって
すごいこと、おっきいことしか追い求めていかなくなり、
実際蓋をあけたらすっからかんやん、っていう風になりかねない。

この本はエベレストに挑戦した栗城さんの話なんやけど、ぼくはそんなことを考えながら読みました。

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