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推しが師匠になるとき


始まりはいつも突然


私の仮面ライダー歴は、電王から始まりました。
その前から少しずつ拾い見はしていましたが、私の精神は久しく休眠体制だったので、おこちゃま期間が長く良さが分からずにスルーしていました。


なんか怖くて、話が難しくてついていけないんですよ。


しかしある日、何となくテレビをつけたら電王をやっていて、何故か真剣に観てしまいました。


本格的に観始めたのは、リュウタロスの登場回から。


電王は少し異質ですよね。

メインライダーが一人で4フォームを使い分けて活躍し、2号までしか登場しない。

実は野上良太郎より桜井侑斗の方が好みでしたが、イマジン憑依システムが非常に気に入っていたので、好き度の差は少なかったです。


デネブいいキャラだわ。
とか思いつつ、最推しはウラタロスでした。
青が好きなので。
CVの遊佐さんの声も良いわ。


色々あって最後はちょっとグダってましたけど、視聴が終わったあとは暫く余韻に浸っていました。


桜井侑斗は限られた枚数の変身チケットでジリ貧で戦っていた。
それは現世の記憶を生贄にした、引き換えチケットだ。
そしてチケットを全て使い切った後は気合で変身したが、錆びたフォームだった。
これはどういう訳なのか?

アクシデントでハナ役が交代になり幼児化したが、もしかしてハナの成長を引き換えにしたのかもしれない。
そうすれば、辻褄があう気がする。
もともと生まれない筈だったハナは、自己の持つ変身の潜在能力としての素粒子を無理矢理侑斗に組み込んだ。
そうして他者に一部憑依すると、霊魂が過剰に酸化反応を起こす。
これはつまり、電荷燃焼による精神的な老化。

更に、桜井侑斗は若返っている。
本来ならもっと歳を取っている筈なのに。
これも、成長を引き換えにした結果なのではないか?

人生をとことん削って戦いに身を投じなければならぬ、悲劇の家族連携。


ここまで詳細を詰められませんでしたが、なんとか辻褄合わせを…といろいろ考えていました。

イマジンの性質や要素は実は全ての人間が潜在能力として所持しており、特異点に赴かなくても何らかの中和反応が起これば知らぬ間に引き出される、と。



それからキバを少し観た後、仮面ライダーそのものを観なくなってしまいました。
忙しくてテレビを観ている余裕がなかったのです。

瀬戸康史が好きなので、なんとか観たかったんですけどね。
イクサがどうなるかも追いたかった。
キバはテーマが非常に重い。



そして、再び仮面ライダーを真面目に追い始めたのはエグゼイドが始まる頃。
これは息子が喜んだというのもあり、熱心に全話視聴しました。
ハンバーガーは何故一回ポッキリのネタ回で終わってしまったのか。

仮面ライダーシリーズの最推しはビルドです。
犬飼くんは今でも地味に推しています。

バケツいっぱいになるまで、フルボトルを購入しました。


平成ライダーの締め。
ジオウも熱心に視聴しました。
ソウゴの誕生日が息子と同じ4月28日なので、特別な目でみていました。


息子が最も推している仮面ライダーはゼロワンです。


その後、オーズを全話視聴。
名作だ。




天才肌のさとたけ


佐藤健はかなりの演技派だと思っています。

彼はデビューから二作目で、野上良太郎を演じました。

メインストーリーで一人5役を演じ分けています。
セリフはアテレコでも、かなり自然な演技でしかもキャラがしっかり立っていたので、電王がやたらとウケたのは佐藤健の演技力あってこそ。


映画を観たり観なかったりなので、あまり細かいところはレビュー出来ません。
電王は人気シリーズなので、映画は食傷気味になるくらい乱発されましたイメージがあります。


平均、2本ですよね。
最近はそういうスタイル。

ゲストとして次の仮面ライダーだよ、とフライング出演してファンを喜ばせ、シリーズが始まって大急ぎで区切りをつけた辺りで映画が出ます。
ストーリーが大詰めの頃に、また一本。
そしてそこにフライングのゲスト出演ライダーが…。


ジオウの映画で、佐藤健がゲスト出演した記憶があります。
記憶が混同して、細かいことは忘れちゃったよ。
オーズのアンクの演出が良かったことは鮮明に覚えています。


そこで、佐藤健氏は
「もう良太郎は演じられない。でもウラタロスなら出来る」
とインタビューで語っていたそう。

そして、青いメッシュをつけた落ち着いた雰囲気のウラ良太郎がいつになく真面目な様子で出演していました。


私はこれを観て
「ファンサービスだ」
とかひねくれたことを考えつつ、ちょっと心に引っかかりました。


ウラタロスなら、演じられるんだ、と。


演技は、ある種のイタコ行為が必要になります。
キャラに入れ込むのはそうですが、キャラの生き様の真似事だけでは、演技が ”浮き” ます。

ガラスの仮面じゃないですけど、なりきりが凄く大事。
アドリブで光ります。


思うに、佐藤健氏は電王が終わった後も、4人のタロス'sイマジンの人格とどこかで心の触れ合いがあったのかも…と勝手に考え込んでしまいました。
ジークはちょっとわかんない。

ずーっと、心に残り続けていたのかもしれない。
モモタロス
ウラタロス
キンタロス
リュウタロス


そしてその後の活躍映画、例えば実写のるろうに剣心の時など、地味にタロスたちが演技指導をしていたのではないか?などと…。


「キャラの気持ちがつかめない。どうしたら…」

「タケル。ぼくの行動を真似して」

「ウラ…。どうして」

「ぼく、嘘しかつかないけど君のこと気に入ってて、それは嘘じゃないんだよね」


みたいな会話が密かに交わされたのではないか?

ウラタロスに釣られ、モモタロスにおちょくられ、豪傑さが必要なシーンでキンタロスに喝を入れられ、リュウタロスに緊張感を解かれ。


そういうことを密かに考えてしまいました。

イマジンですからね。
そもそも憑依が前提ですし、やはり過去に演じたキャラは自分の中に残ります。


そして、今でもウラタロスは先頭切って佐藤健を指導している、と。


なんてね。

そうだったら、夢がありますよね。



推しかは知りませんが、時に師として友として好敵手として、ずっと傍に居てくれるなんてね。



本当は佐藤健氏を霊視するともっといろんな要素が出てくるんですけど、あまり書くとよくないので辞めにしておきます。



過去、電車の中で西銘駿にそっくりな人を見かけて、思わず
「ゴゴゴゴースト!」
と口をついて出てしまったんですが、ニヤリと笑われてしまいました。

普通に私は挙動不審の怪しい人ですが、まさかね。


本人じゃないですよね。



中途半端ですが、それではさようなら。

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