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福岡レガシー将軍戦優勝! オムニテルも頑張れば出来る・・・! かも?【レガシー】

久しぶりにノートに記事をしたためるに至りました。何しろ、タイトル通り、福岡レガシー将軍戦にて優勝し、将軍に就任したからです・・・!
記事・・・! 書かずにはいられない・・・・!!
以下は今回のリストだ
https://www.hareruyamtg.com/ja/deck/790552/show/

オムニテルの立ち位置 望外の優勝

レガシープレイヤーの多くはご存知だろう。2024年7月時点での最強デッキ、それは間違いなくUBリアニメイトだ。
実質禁止を運営から突きつけられている”悲嘆”を擁し、近年黒の地位を押し上げた”オークの弓使い”、モダンホライゾン3からは”知りたがりの学徒、タミヨウ”、”超能力蛙”と強力なカードが目白押しのデッキだ。

そんな黒が強い環境。その中でオムニテルの立ち位置は、はっきり言って悪い。モダンホライゾン3から貰ったカードも現時点では無い。
オムニテルというデッキは、2枚以上のコンボデッキという性質上、ハンデスに対してかなり脆弱だ。
悲嘆想起→再活性、という戦術に対して出来ることが非常に少ない。まして、後手を取っているときであれば”夏の帳”を撃つことも出来ず、挙げ句にこちらの”偉大なる統一者、アトラクサ”を捨てさせられ、”再活性”されれば、打つ手はない。
悲嘆想起に対してウィルを撃ったところで、リアニメイトを使われれば、いや使われなかったところでアド差は著しく、ゲームは大幅に相手側に傾く。
また、”実物提示教育”から相手も大物を出せる場合も多く、そうなると勝ちは遠のいてしまう。
それほどにオムニテルはリアニメイトというデッキに弱い。
そういう意味では今回は望外の優勝であり、自身で思うが”運が味方していた”それにつきる。

だが、その”運”を引き寄せるだけの構築はしてきたつもりであり、結果それが勝利をもたらした点も、ここで紹介しておくべきだろう。

構築:”神聖の力線”と”一つの指輪”の採用

リアニメイトに対する回答は、以前は”外科的摘出””墓掘りの檻””忍耐”、あるいは”虚空の力線”だと考えていた。
しかし、現在のリアニメイトを相手にする場合、”外科的摘出””墓掘りの檻””忍耐”では不十分かつ、不安定だ。そして、何よりも墓地を睨んだところで悲嘆想起、”思考囲い”に大して強く出れるわけではなく、こちらの”偉大なる統一者、アトラクサ”を落とされ、リアニメイトされる、あるいは”ダウスィーの虚空歩き”から”引き裂かれし永劫、エムラクール”を落とされ、キャストされるという事態に陥る。

そこで、その欠点を補うための回答として”神聖の力線”を採用するに至った。

力線サイクルは強力な効果でこそあるものの、初手にない場合には出すことが難しく、マリガンを重ねることも少なくない。相当に不安定なカードだ。
しかし、それを押してでも採用せざるを得ない、それほどにリアニメイトとの相性は最悪だ。
あくまでオムニテルに拘るならば”神聖の力線”は必須級だと考える。
補足的に言えば、”神聖の力線”は”オークの弓使い”の本体ダメージを受けないことや、ローグよりではあるもののバーンデッキや、ANTの”苦悶の触手”、カスケードクラッシュのサイドから採用される対策が難しい”避けがたい裏切り”に対しても一定の効果がある。

”一つの指輪”の採用については非常に迷ったし、現時点でもこれが正解なのは正直に言って分からない。最近結果を出したリストに比較的採用されていたので試してみている程度だ。
ただ、結果だけで言えばこのカードに助けられた盤面は何度もあり、今回に限って考えれば正解だった。

今回”一つの指輪”を採用した2枚のスロットでは、今まで”水蓮の花びら”、あるいは”すべてを護るもの、母聖樹”を試してきていた。
そのいずれも採用に足る理由はあるが、”一つの指輪”に3つのメリットがあると考えて採用に踏み切った。

1.ドローが出来る (言うまでもないが)
2.キルターンを伸ばせる
3.カウンターを吐いて貰いやすい

これらが採用理由だ。”神聖の力線”と合わせて使うことで”オークの弓使い”からの直接ダメージを避けられることも、他の2枚よりも戦略的には合致していると考える。

構築:粘りのバントオムニテル

私が使っているオムニテルは青緑白のバントカラーだ。白はタッチ色だが、サイドには白いカードが3枚(力線を入れるなら7枚)採用されている。
”剣を鍬に”が2枚、”虹色の終焉”が1枚だ。
”モンスター・マニュアル”という私がずっと推しているカードは中長期戦において活躍の場面が多い。
それまでの時間を稼ぐ、あるいは”封じ込める僧侶”や”苛立たしいガラクタ”などの致命的なカードを対策するために白を取っている。(ガラクタのために”自然の要求”も採用しているが)
バント型は常に最速を目指すのではなく、コントロール的に振る舞うことで様々なデッキへの対応力を上げている粘りのデッキだ。
メインに採用している”狡猾な願い”から、メイン戦であっても”剣を鍬に”や”自然の要求”、”活性の力”、”外科的摘出”が打ち込め、マナはかかるものの器用さに優れている。
全体的に速度について思うところもあるが、結果的に今回はこの構築は功を奏していた。

今回の対戦成績

今回の成績の概略は以下の通りだ。

ランズ : 2-0
デッドガイエイル : 2-1
黒単リアニ : 0-2
バーン: 2-1
ID
SE
URリアニ: 2-1
カスケードクラッシュ: 2-1
バントナドゥ: 2-1

以上だ。
トータルすると、比較的には有利なマッチを踏んでいたことも最終的な勝利に繋がったと言える。これも運だろう。
これからは各マッチのハイライトをまとめる。

1回戦 ランズ 2-0 先手

オムニはランズに対して有利なデッキだ。特殊な構成を除けば、サイドから”抵抗の宝球”や、”苛立たしいガラクタ”を取られたとしても、緑、白のカラーで十分に対応可能な場合が多い。
今回は有利マッチのまま、危なげなく”全知”を設置して勝ちきった。

2回戦 デッドガイエイル 2-1 後手(恐らく)

友人との対戦。今回は”悲嘆”禁止に備えた、”悲嘆”抜き構成ということで戦いやすかった。本来は不利マッチだが、除去で致命的なカードを捌きつつ、”一つの指輪”でキルターンを伸ばして、”実物提示教育”を押しつけて勝利。

3回戦 黒単リアニ 0-2 後手

大事な3戦目だったが、不利マッチを踏む。勝手知ったる友人のデッキだが、メインは不利のため押し切られる。2戦目は”神聖の力線”をセオリー通りに入れるが引けず、そのまま負け。

4回戦 バーン 2-1 後手

やや有利といった相手。オムニテルは”乱動する渦”や”大歓楽の幻霊”に大して弱い。どっちが引けるかという勝負になりがちだが、”神聖の力線”が生きた。初戦を落とし、2戦目からは”神聖の力線”や除去を採用。2戦目は初手にはなかったが、構築的に白が2マナ用意出来るために途中で設置。キルターンを大幅に伸ばして勝利。3戦目は初手に”神聖の力線”があり、そのまま相手を機能不全にして勝利。

5回戦 ID

お相手は友人のランズ。構成がコンボ対策にかなり寄っているので、やや苦手意識がある。今回はスタンディング的に抜けれる予想だったので、IDを選択。

SE8位抜け

SE 1回戦 UBリアニメイト 2-1 後手

今回のハイライトと言ってもいい試合。相手は福岡のレガシープレイヤーで知らない人は居ない、前回のレガシー将軍にして、福岡最強のデルバー使いと名高い方だ。今回はUBリアニメイトを持ち込み、ここまで5-0という脅威の成績。
メイン戦は”悲嘆”想起、”再活性”からの”知りたがりの学徒、タミヨウ”、後のターンに”超能力蛙”という動きをされ、ほぼ何も出来ないまま倒される。サイドからは除去と”神聖の力線”を詰め込む。2戦目、3戦目と都合良くマリガンなしの7枚に”神聖の力線”があり、ハンデスを無力化。”実物提示教育””モンスター・マニュアル””ヴェズーヴァの漂う者”を使い切り、辛くも勝利。
3戦目は先手2ターン目に”カザド=ドゥームのトロール”をリアニメイトされた状態にも関わらず、”ヴェズーヴァの漂う者”で殴れる場面を2回ほど見逃してしまうという明確なプレイミスがあったことは大いに反省したい。

SE 2回戦 カスケードクラッシュ 2-1 後手

友人戦。良く当たって構成は知っている、五分五分という相手。
一戦目は”月の大魔術師”が出てくるものも、それほど致命的ではなく。しかし、ドローを重ね、”一つの指輪”を出しても”偉大なる統一者、アトラクサ”が引けず、そのままズルズル負け。2戦目は”衝撃の足音”を通されるも、早々に”引き裂かれし永劫、エムラクール”を盤面に送り出しそのまま勝利。
3戦目はサイド交換の動きをしっかり見て”避けがたい裏切り”がサイドインされた可能性が高いと判断。こちらも”神聖の力線”をサイドイン。都合良く初手に来てくれており、設置。相手が動きづらくなったところにデカ物を送り出して勝利。

SE 3回戦 バントナドゥ 2-1 後手

これまた友人戦。前日ラストサンモダンで権利獲得をしている強者。結果的にここはスプリットを選択。ポイントを相手に多めに、私は将軍権利を貰う形となる。しかし、気持ち良く帰るためにエキシビションマッチを開催。
初戦は相手がややゆっくりとした動きをしていたため、順当に大物を押しつけてそのまま勝利。2戦目は”石鍛冶の神秘家”から”手甲”を持ってきたにも係わらず、起動から”カルドラの完成体”が飛び出してくる。一度はトークンを飛ばして止めたものの、ランドが伸びてしまい”カルドラの完成体”を装備されて間に合わず。3戦目はかなり際どい勝負。除去で”有翼の叡智、ナドゥ”を潰しつつだが、”封じ込める僧侶”も出てきて厳しい展開に。ゲーム終盤、ほぼブラフ的な使い方で”狡猾な願い”キャスト、それに対してお相手が”意志の力”を切ってくれたところで、相手は手札1枚、こちらは手札3枚。”実物提示教育””全知””引き裂かれし永劫、エムラクール”。トップは土地だったが、そのまま3枚のカードを叩きつけて勝利。

最終戦はエキシビションだったが、勝利し、名実共に将軍戦優勝となった。

今回の総括

かつて、私はインベイジョン~トーメントの頃MTGをやっていた。
復帰したのは灯争大戦からだ。復帰からは丸5年以上経過しての、将軍戦優勝だ。
私はレガシー参入当時からオムニテルを愛用しており、改造を重ねた現時点ではオリジナル要素も多く、正に相棒とも言えるデッキで将軍になれたことは幸甚の至りだ。
だが、今回は運に助けられた場面も本当に多く、反省すべき点も少なくない。
いずれにしろ、これを良い機会にさらにオムニテルというデッキを発展させていければと思うところで、今回の総括としたい。

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