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【about us】やまねこ農舎について

いまさらながら、自己紹介というかどのような栽培をしているのかという記事がないなと思い、なんと1年10ヶ月ぶりの投稿です。

やまねこ農舎の栽培スタイル?は農薬も化学肥料も使わず有機栽培と自然栽培の真ん中あたり半不耕起半草生栽培をしています。
参考にしているには環境再生型農業ですが、順次切り替え中という感じです。
なんだか環境に配慮してて意識高い系みたいなこと書いていますが、出来たら楽したいです。
では大型トラクターにしよう!とか高性能な管理機導入しようとかではなく、自然界の皆様にいろいろやってもらおう言う省耕起栽培です。

なんのことやらさっぱりという方もいるかもしれないです。同じ農家さんからみると「はぁ?結局何がしたいの?」とおもわれるかもしれない。

一昨年におすすめされてこの2冊がきっかけです。

右側の本は2022年刊行『ここまでわかった自然栽培』杉山修一著。ちょっと専門的で読みにくいかもしれないですが奇跡のリンゴの木村さんが行っている自然栽培をはじめて学術的に考察されたもの。

左の本は2022年に刊行された『土を育てる』ゲイブ・ブラウン著。NHKBSで耕さない農業として放送もされたそうです(観てないけど•••)。
こちらの本は世界で大ベストセラーでいくらでも解説あるのでご興味ある方はウェブサイトで検索してみてください。

この2冊の書籍を紹介してくれた方は農学博士で定年退職まで公務員として農業に携わっていました。その方がこんなこと仰った。

有機栽培は農薬や化学肥料は使わないけど栽培方法は慣行農業(※)と同じ「慣行有機」だよね
※農薬や化学肥料を法律で認められた基準範囲内で使用する一般的な農法のこと


「慣行有機」とてもインパクト強かった。

どういうことかと言うと↓↓↓
2年前のレタス畑です。

全面を耕うん後にマルチを張って作物を植える
よくみる畑の風景

今年のレタス畑↓↓↓

通路もびっしり草だらけ

たぶん上のレタス畑の方がよく管理された良い畑と言われます。
下の畑はマルチの部分だけ耕うんして通路は雑草を残しています。

土に何も無い状態を「裸地」と書いて「らち」と言って、裸地の部分を作らない畑作りをいましています。

旦那が有機栽培農家で3年間の研修を受けたこともあって、やまねこ農舎は有機栽培でスタートしました!

就農して2024年が4年目になります。途中で夫婦で真夏にコロナ感染して育苗していた秋冬野菜が全滅したときもありました。

おいしいくて納得のいく野菜作りに専念すると生産性がガクンとおちて売り上げが全くたたず、一体どうしたら良いのかというジレンマにも襲われました。

一昨年からはじめたこの半不耕起栽培もいろいろ課題がありますが、毎日試行錯誤でやっております。

農業はまだまだ未熟者ですが痛感していることがひとつあります。

どの農法が間違っていて正しいということはないということ。

風土があって環境があってその地域のコミュニティがある。畑にも個性があって毎年変わる気候を感じてよく観察して試行錯誤しながら農業するしかないんだなと。
誰のセリフか忘れましたが「考えるな!感じろ!」ですね。

私は農薬や化学肥料を使った栽培を否定しません。いま圧倒的に流通している野菜はそういう野菜だからです。

キレイで大きくて安い野菜がまだまだ売れるという現実があります。売れるものを作らないと農家は生活できません。だから否定も肯定もしたくないです。

でも私たちは農薬や化学肥料は使いません。
安心安全はもとより、自分たちで作った野菜が本当に美味しいからです。
そして自然の力を借りてなるべく省エネルギーでいきたい。

やまねこ農舎ではそんな野菜作りを目指します。
書ききれない話はなるべくここに投稿出来たら良いなと思います。

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