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結婚の意味

私は今27歳。どちらかというと働いている方だ。

私は、3年前から付き合ってる人がいる。どちらかというとめちゃめちゃ好きな人と付き合ってる。

そんな人だけど、つい最近まで、結婚をしたいという願望もなく付き合っていた。


昔から私は、なんとなく結婚が嫌いだった。

結婚に対するイメージはこう。

結婚は女性からしたら"憧れ"で、"若いうちにした方がよく"て、下手したら結婚してないだけで気を負っちゃうような雰囲気がある。

しかも結婚は、キャリアを築く女性にとって"キャリア形成のリスク"でもある。

結婚しても働きたい。もし子供が生まれたら絶対にブランクが生まれる。そんなのは不利。社会で働く女性は結婚が遅くなる。社会的地位を確立した後、子供が欲しいとなってももしかしたら不妊治療。子供を授かれないかもしれない不安。そもそも女性の社会進出って誰が望ましいと言ったのか。なんで私は働きたいと思うのと同時に、結婚も意識して、それが無理な話のように感じるのか。結婚しなくても幸せでいられるならそれでいいな。

そんなクタクタな気持ちが渦巻く言葉が結婚だった。


27歳。12月。

大学の同期がポツポツと結婚をし始めた。子供も生まれた人もいた。同期の女の子の結婚式にも参列した。あぁなんか結婚・結婚式・出産って忙しそうだし、みんなの様に喜べなさそう。やっぱり私はいいかなぁ、なんて、ぼんやり考えていた。

間近で、最愛の人を亡くした、仲良くしていた知人がいた。ご焼香に伺ったとき、誰よりも最後まで寄り添って、誰よりも亡くなった方を想っていたように感じた。これは祖母のお葬式の時にもじんわり感じていたものと似ていた。出棺の間際まで愛しそうに、祖母の顔を撫でていた祖父。

ご焼香から一緒に帰っていた人が、明るい話題を振りたかったのか、私に対して、今結婚に対してどう思っているの?と質問してくれた。昔は結婚をする意味がわからないって豪語していたじゃん、今は、どう感じる?と、可愛く、少しだけふざけた調子で聞いてくれた。過去の私はそんなことも口に出していたか...と思い出しながら、まだわからない、と言った。

12月は、思えば、結婚の意味を自分で考えだす要素が、偶然にも集まってきていたようだった。


27歳。1月。

三年間付き合っている人と年を越した。

三年の付き合ってる間、結婚に関して考えるたびに思考は曇っていたし、水底に沈めるように考えないようにもしていた。私が結婚するとは到底思えない。だって私は、世間から見たら"結婚しなさそう"な部類の、働いて上を目指しそうな"女"だから。

何をするでもない年末を二人で過ごした。その最後の冬休みの夜。何か計画や目論見があったわけでもなく、ふと将来について話してみよう、と私から提案した。1年の始まりだし、仕事の話でも、各々の人生の将来の話でもしよう、という気持ちだった。

紙とペンで年表を作った。今年から5年先まで。

ここからが不思議な話。

今まで結婚を毛嫌いしてたけれど、今から5年先までの年表を眺めていたら、ふと

結婚する?という言葉が私から出ていたのだ。

付き合っている人は結婚したい気持ちがあって、子供も好きだけれど、それを私にいう人ではなかった。でも年表を作ったら、付き合ってる人が結婚して子供を持つって、私とするなら今結婚する方がいいじゃん、と、自然に納得していた。

その時は自覚がなかったけれど、結婚の意味が、12月、私の中で変わったのだろう。

世間から聞く結婚への羨望、ネタミソネミ、結婚する人はこう、結婚しない人はこう、大変だよ、というような話は、世間から聞いた話だし、私が表面上の他人を見て感じたことだった。

12月の色々のおかげで、自分にとっての結婚とは何かと、初めて考えた。

そこで結論として、結婚というのは、自分が大好きな人を一番大切にできる存在になるってことだろう、と意味づけることにしたのだ。

この先もいろいろあると思うし、実際大変なことももちろんあるだろう。

でもいいのだ。それも含めて、楽しめばいいのだ。


結婚の意味は人それぞれある。

それは誰がなんと言おうと、結婚は当人とそのパートナーの関係を表す言葉でしかない。その意味は世間の声を拾いすぎずに自分で考えてみることが、悩みの解消になる様な気がした。

私の場合は、結婚は先入観から毛嫌いしていたことに気付いた。幸せにしたい人が結婚したいんだったら、私もその一大プロジェクトに参加するから、一緒にめちゃめちゃ幸せになろうや、と直感的に思ったのだった。なんでそう思うようになったのかな?と考えてみたら、考え方が変わっていた様だ、という話。

備忘録を兼ねて。


2021/01/05 結婚の意味

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