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幸子について(2022.11.09)

幸子のプロフィール

・犬種:ポメラニアン 
・性別:♀
・年齢:6歳
・色:黒(わりと珍しい)
・特徴:ポメラニアンにしては大きい・車酔いがひどい
・特技:耳と鼻がよくきく

幸子との出会い

幸子はかつてよく通っていたホームセンターにあるペットショップで売れ残っていた。黒い布切れに目がついているみたいな子犬だった。何か妙に気になるので妻に話したところ、妻も同様に気になったようで、お互い別々にお店に様子を見に行くようになった。

しかし待てど暮らせど引き取り手がない。隣のケージの、壁越しに遊んでいた柴犬がある日引き取られていった。周りの子らは次々と入れ替わり、幸子だけが相変わらず布切れみたいにケージの隅でさみしそうにこちらを見ている。

ようこそ幸子

そうして様子を見ているうちに、次第に他人とは思えなくなり、ある日引き取る事を決意する。引き取って帰る頃はもうすっかり暗くなっており、店が閉まる時間ぎりぎりだった。簡易的な段ボールの箱に入れられて我が家へ連れて帰る道すがら、いつの間にか名前はもう決まっていた。妻が勝手に命名していたのだ。幸せを運んできてくれるように「幸子」と。

ぎりぎりだった夫婦仲

当時長男が1歳とまだ小さく、慣れない育児で不安だらけだったからか、我々夫婦は喧嘩ばかりしていた。家の中が常にぎすぎすしており、帰るのが苦痛だった。お互い顔を見るのも嫌で、結婚生活は長く持ちそうになかった。

しかし幸子が来てから、その面倒を見るのが大変だったのが逆に良かったのか、家の中が明るくなり、会話も増えた。夫婦仲は多少良くなり、2人目の子供を授かることができた。妻が幸子にそう名前をつけたとおり、幸せを運んできてくれたようだった。

幸子の現在

ほとんど病気もせずにいつも元気な幸子。なぜか夜中にケージの床をガリガリ引っ掻く。家族以外には警戒心が強く、たまに遊びにきてくれる妻の両親にも未だに吠えまくるので、そんな時は家の外に繋がれている。

お手も伏せもできない幸子。お座りと待てをするのがやっとだった。しかし私たちは知っている、本当はすごく頭が良いことを。たまに粗相するのはご馳走を貰うための手段であり、粗相をするという意識を我々に植え付けることによって、脅迫をし、取引しているのだ。したたかで狡猾な幸子。

これからの幸子

幸子のあとからやってきた下二人の子供に必死で、あまりかまってあげれていない。1日2回の散歩がやっとだ。申し訳ないなぁと思う。いずれもっとケージから出してあげて、一緒にくつろげるようになれば良いなと思う。そうして子供の成長を見守っていて欲しい。でも夜中にガリガリするのは本当にうるさいのでやめてくれたら良いなぁと思う。

ちなみに今日は
・体重69.4kg
・禁酒115日目
だった。

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