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舌の肥えた子供たち(2024.06.17)

私の舌は肥えていない。普通にカップ麺を「うめぇなぁ!」と言って食べているくらいなので、貧しい舌だ。妻の実家で鍋料理を頂いた時に「この豆腐うまいっすね!」と喜んで食べてたら普通にドラッグストアに売ってある1パック30円の豆腐だった事がある。

それに反して、妻や私の子供は舌が肥えている。なぜか?妻の実家から美味しい刺身や肉をたまに頂くので、基準値が否が応でも引き上げられるからだ。

妻の実家から頂く刺身はマジ半端なく美味しい。私はこれでも一応それなりに良い店で刺身を頂いた事があるが、どこにも負けていない。新鮮でなんだか良い香りがして、プリプリでコリコリだ!(舌が馬鹿だから美味さを伝える語彙力も貧弱だ)

肉も妻の両親が一番良いスーパーの一番良いやつを買ってきてくれるので、すごく美味しい。いつも食べている肉とはレベルが全然違う。普段肉をあまり食べない長女と次男も妻の両親が買ってきてくれる肉だけはバクバク食べて、取り合いになる。

しかしそうやって舌が肥えるというのも考え物だと私は思う。美味しいものばかり食べられる程我が家は裕福ではないのだ。「そんなに言うほど美味しくないもの」も喜んで食べる必要があるのだ。

妻が良い例で、自分の実家でさんざん極上の魚を食べているもんだから、他所でほとんど刺身や寿司を食べない。回転寿司に行ってもサラダ軍艦ばかり食べている。だからサラダ軍艦には一家言あって、大手回転寿司チェーンで言うとくら寿司のやつが一番美味しいらしい。どうでも良いけど。

舌が肥えると、食の幅が狭まるというリスクがあるのではないかと私は思う。案外私みたいに馬鹿で貧弱な舌であるほうが、何でも食べられるし、何食べても美味しいので幸せなんじゃないかと思うのだ。

今日の昼会社の人たちと一緒に食べたレバニラ定食(冒頭の写真のやつ。今時このボリュームでたったの600円!)も最高に美味しかった。私の方がずっと幸せを享受しているのだ!ざまみろ!

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