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韓国での時間はプライスレス。留学に難しい志望動機はいりません

こんにちは、国際政策学部国際コミュニケーション学科4年の豊島南と申します。4年生と言っても一年留学するために在学年数も一年伸ばしたので、実質5年生です(笑)。私は昨年度一年間、韓国・ソウルにある『三育大学』に交換留学しました。韓国文化の魅力が私たち若い世代に浸透している現在、韓国への留学を考えている方も一定数いるのではないか?と感じ、今回私の留学体験記をnoteに掲載させていただく運びとなりました。韓国への留学を考えているみなさんのお役に立てれば幸いです。

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左は一緒に留学していた同じ国際コミュニケーション学科の松永珠希さん、右が私です。

留学の動機

私は大学にて1、2年次に中国語、2年次前期にスペイン語を履修していましたが、なかなか学習意欲が湧かず、流暢に話せるレベルにまで到達することができませんでした。3年次で心機一転新たな言語を履修したいと考え、残りの履修可能言語の中から韓国語を何気なく選択しました。それなのに最初の4ヶ月全く勉強する気が起きず、段々と自分の中で中国語、スペイン語の二の舞になってしまうのではないか?という焦りが生まれ、自分が韓国語を本気で勉強するにはどうしたらいいかを模索しました。

結果、辿り着いたのが韓国アイドルを好きになることです。YouTubeで韓国アイドルをたくさん見るうちに、あるグループに見事にはまってしまい、そこから本気で勉強できるようになりました。好きな人たちの話している言葉を字幕なしで理解できるようになりたい!自分も話したい!という単純で熱しやすい自らの性格がいい方向に働きました(笑)それから12月の初めに一人で韓国に行き、中旬頃に友人から来年度の韓国の交換留学の枠がまだ空いているという話を聞きつけ、即、留学相談窓口の「国際教育研究センター」へ。その日のうちに韓国へ留学することを決めました。韓国への留学を通じて、言語習得はもちろんのこと、政治面や歴史の観点から近くても遠く感じてしまう隣国の韓国。その韓国を自分の肌で感じたいという思いを持ち、2019年2月下旬韓国へ飛び立ちました。

留学の準備期間

本格的に留学が決定したのが、留学の1ヶ月前でした。そこからビザのために二度横浜へ行き、共に留学する友人と海外保険に入りました。滞在先が寮であることは知っていたのですが、どんな設備があり、なにがあると便利なのかを知らなかったため、海外居住経験のある母親からのアドバイスを元に、何となく荷造りをしました。そして、スマートフォンをSIMフリーにしたり、契約を止める手続きをし、たくさんの友人に会いました(ここがいちばん大切だと思います)。留学中に辛いことがあった際には、この時撮った写真を見返して乗り越えました。

留学の様子 その①〜学校

留学先の大学は『三育大学(韓国名: 삼육대학교)』です。私立の四年制大学、二学期制です。キリスト教系の学校ですが、私のような無神教の学生が多かった印象です。キャンパス内に教会があり、土曜日には礼拝があります。たくさんの学外者が訪れ、とても賑やかです。

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かなり大きい大学で、キャンパスの自然が豊かで、静かな空間で落ち着いて勉強することができます。学内の奥まったところに湖もあり、紅葉と相まってとても素敵でした。

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大人気の韓流ドラマ『梨泰院クラス』の舞台、梨泰院までは電車で一本、若者に大人気の弘大までは1時間30分ほどなので好立地だと思います。また、学校から最寄駅まではスクールバスが運行しており、無料で楽に移動することができます。三育大学には日本語学科が存在し、学科生がサポートしてくれます。韓国語が全く話せなくても、すぐに韓国人と仲良くなることが可能です。下の写真は日本人留学生と韓国人学生の交流サークルでスケートへ行ったときのものです。

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留学の様子 その②〜授業

大学の講義は前期に一つ履修しました。「アジア文化の理解」という講義名でしたが、韓国人学生のほかに、私たち日本人留学生と中国人留学生が参加していました。当初は難しい韓国語が全く聞き取れない状態で履修したため、隣の席の韓国人学生に翻訳機を使って説明してもらいながら、なんとか終えました。たくさんの学生と交流できたのはとても良い経験でしたが、大学の専門的な講義を履修する際は、韓国語のレベルがある程度高いことが望ましいと感じました。

それ以外に、私たちは語学堂をメインに学習していました。語学堂とは、大学の講義とは全く別の学内に存在する韓国語を学習するための学校です。ここでは毎日9時から13時まで学習しました。レベル1から始めたので、発音やハングルの書き方という初歩的なところから丁寧に教えてくださりました。

現時点で韓国語が全くできなくても安心してください!大丈夫です。2月から12月までの留学で三学期分受講し(語学堂は春夏秋冬の四学期制)、レベル1から3まで昇進することができました。こちらはレベル2の単語テストです。

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下の写真はレベル3の文化体験のものです。私と先生以外全員ベトナム人!みんな優しくていい子達です。

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11月のTOPIK(韓国語能力試験)ではレベル5(経済・社会・文化などの専門分野に関する一般的な対話や談話、身近なテーマの講演や対談を聞き、内容を把握し、推論し、時に批判的な理解が可能であるレベル)を取得することができました。

留学の様子 その③〜寮生活とルームメイト

私たちの寮は4人一部屋でした。前期と後期で部屋が変わるのですが、前後期共に同じ大学から来た友人と同じ部屋だったため心強かったです。そして日本語が話せる学生が同じ部屋になってくれていました。韓国語を教えてもらいつつ、こちらも日本語を教えるというウィンウィンな関係を築き、チキンやジャージャー麺などを配達して食べたり、夜に自転車に乗って遠くまで行ってみたり、すごく楽しい時間を過ごすことができました。他人と24時間同部屋で過ごすことに抵抗がある方もいらっしゃるとは思いますが、毎日が修学旅行の夜のようでとても楽しいですよ!韓国人と暮らすことで韓国語の上達スピードもかなり早いです。期待していてください!お部屋はこんな感じ。それぞれの机と収納スペース、ベット、クローゼットがあります。

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夜みんなでアナ雪を見ました!日中韓仲良しです。

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留学の様子 その④〜プライベート

私は一人で過ごすことも好きなので、一人でカカオマップ(スマートフォンアプリ)を見ながら20キロ散歩した日もありました。戦争記念館で一人いろいろ考えたり、美味しそうなお店にふらっと入ったり、可愛い雑貨屋さんで店員さんとおしゃべりしたり、タピオカやハッドグの食べ歩きをしたり、、、土日が完全オフな上に長期休暇もあるので、自分次第でかなり楽しく有意義に過ごすことができます。そして、韓国のアイドル好きな方には一番見ていただきたいポイントなのですが、電話番号を韓国のものにすることで、400人程度しか入ることのできない自分の好きなアイドルの出演する音楽番組の事前放送を見に行くこともできました。そして、コンサートは勿論のこと、ラジオの生放送を放課後に見にいったり、勉強とオタクの両立をモットーにとにかくたくさんオタクしました(笑)すっごく楽しいですよ‼️

一人で韓屋村へ行ったときの写真です。

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オリンピックを行った会場でのコンサート。

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友人のお誕生日、コテージを借りてお祝い❗️ (県立大学に交換留学に来ていた韓国留学生達です)

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留学を振り返って〜ほかの何にも代えがたい

いかがでしたか?以上が私の留学記です。最後まで読んでくださりありがとうございました。

「留学してみたいけど勇気が出ない」という方には、ぜひぜひ一歩を踏み出していただきたいです。留学は自分を変えるチャンスです。一年という長い期間は社会人になるとなかなか作り出すことが難しいですが、学生のうちは時間にゆとりがあるうえに、交換留学は大学が手厚くサポートしてくださいます。

私は留学のために1年在学期間を延ばした分、すでに就職して働いている同級生の友人に比べて学費もかかっています。しかし、その価値は大いにあると考えています。韓国での時間はプライスレス、ほかの何にも代えがたいです。難しい志望動機はいりません。自分を変えたい変わりたいという思いを持ったみなさん、一度日本を出てみましょう!感じることがきっと必ずあるはずです。あなたが勇気を出して一歩踏み出せるよう、応援しています。