留学の動機は、就活を遠ざけたいという思いでした。
こんにちは。山梨県立大学広報担当の兼清慎一です。国際政策学部総合政策学科3年の田中優人さんから留学記が届きました(見出し画像で立っているのが田中さんです)。現在ニュージーランドの協定校、Ara Institute of Canterbury (日本名:クライストチャーチ工科大学)に留学中です。2020年2月に留学した直後にロックダウンを経験。現在は授業も対面式となり、友人たちとマスクなしで普通に交流ができているそうです。
留学の動機は、就活を遠ざけたいという思いでした。だるいというわけではなく(ちょっとはあったけど)、大学二年次終了と同時に留学が始まりましたが、それまでの期間の自分に自信が持てず、良い仕事に就けるとは到底思えなかったからです。何か特別なこと、遊びほうけていた自分を変えるチャンスが欲しくて、留学を決意しました。
大学受験前まで英語を嫌っていました。毎回の高校の期末テストで赤点をとっていたので、英語の知識は大学受験用のものしかなかなく、リアルの英語を聞いて耳を慣らそうと音楽を聴き始めたのが留学1か月前です。あとはちょくちょくTOEICの勉強をしていましたが、本番では受けたことありません。学校で受けたTOEIC IPが確か500を切っていました。。
いざ現地(ニュージーランド)に到着し、ホストファミリーに挨拶やらいろいろな説明を受けました。が、全く理解できませんでした!その日の98%の会話が理解できなくて、適当にYESかNOと答えるだけ。なめていました。音楽だけでリスニングが上達すると思っていた自分を恨みました。。
ただ、家族とその時住んでいた韓国人のメイトがすごく優しくて、常に何が必要かとか、何が言いたいのかとかを聞いてくれて、話せる英語なんか挨拶くらいだったのに会話に入れてくれたりしました。彼らはお客様としてではなく、一家族として扱ってくれます。ニュージーランドっていい国ですね。13時間のフライトで到着して次の日の学校はすごく疲れましたけど。。
Ara Institute of Canterburyには、日本語を勉強している現地のkiwi(ニュージーランド人の愛称)が多分40人くらいいて、昼休憩中のそのクラスの交流会に呼ばれて、そこで友達を作りました。7か月たった今もよく遊びます。そのほかにも、同じクラスになった人とも友達になったり、毎日あいさつしたり。残念ながらほとんどの学生が年上ですが、そんなことは関係ないくらい、みんなやる気に満ちていて、授業中は質問が飛び交っています。日本では、学生が先生に「それ違うよ」って言うのをほとんど聞いたことありません。こっちでは日常茶飯事です。いろいろな文化を理解するために、留学はいい機会だと思いました。
よく日本人+外国人の友達と一緒にいますが、日本語は話さないように努めてます。もし日本語を話したら5ドル払うって友達と約束したので(笑)。個人的に感じるのは、リスニングを日本で鍛えてからくれば、もっとスピーキングが伸びるのかなと。教科書でスピーキング用のフレーズを覚えても、友達がそれを使わなかったら意味ないと思うので。友達が使っている単語やフレーズは教科書や参考書に載っているものとは異なるものばかりなので、正確に聞く力があればなぁと常に思います。それでも、英語は結構伸びました。TOIEC IPをこちらで受けましたが、点数がすごく上がってました。留学の効果を感じました。
残り5か月、できることを全部やって悔いの残らない留学にしたいと思います。
田中さん、留学記を書いてくれてありがとう。残り5か月の留学生活。存分に楽しんでください。