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学生による清里×さつまいもイベントの軌跡

みなさん、こんにちは。山梨県立大学国際政策学部国際コミュニケーション学科3年の依田香穂と河内優実です。

私たちは国際政策学部安藤研究室の清里ゼミに所属しており、清里観光振興会や清里駅前C56メイクアッププロジェクト実行委員会、地元住民の方々と協力し、北杜市清里地域を活性化させるために活動しています。

2023年11月12日、清里駅前で行われた「C56メイクアッププロジェクト」に参加しました。このイベントでは、フリーマーケットや音楽イベント、SLの展示とSL清掃、キッチンカーや、私たち清里ゼミによる食品販売などが行われました。

私たちゼミ生は、今回「清里×さつまいも」をテーマとし、清里駅前で空中栽培したさつまいもを用いて3つの商品を開発し、販売しました。苗の購入や試作会の開催など、イベント開催までに必要なものはほぼ全て、自分たちで獲得した補助金を使用しました。また「若者と地域で創るキッチンカー」をテーマに「よりどり日和」を経営されている遠藤史哉さんに協力をお願いし、イベント当日に参加していただきました。

今年の活動のテーマである「さつまいも」は、昨年のイベントで焼き芋を提供したことに起因しています。昨年は、清里の道の駅で収穫したさつまいもを用いて出店しましたが、今年は自分たちでゼロから育てることはできないか?と考えました。清里の気候やさつまいもの栽培条件を調べたところ、両方がマッチしていることが分かり、「清里駅前でさつまいもを育てよう!」とチャレンジが始まりました。

活動する上で意識したのは、「SDGsを身近にすること」と、「清里に新しい価値を創造すること」です。2023年6月頃から空中栽培を用いて清里駅前でさつまいもを栽培しました。地産地消を実現させて、食料やエネルギーの循環を通じ、SDGsへの関心・知識を清里駅に訪れた方々に深めてもらう狙いがありました。そしてイベントで栽培したさつまいもによる商品を販売し、空中栽培の方法を記した冊子を配布したりすることによって、多くの人にSDGsを意識した新しい形の農業への取り組みをアピールしました。これらの活動により、清里に「さつまいも」という新しい価値を創り出し、新たな魅力を近隣住民の方々や観光客に周知することで、清里を一層盛り上げるというのが私たちの目的です。

活動を行うにあたり、私たちは2つの補助金事業に申請し、2つとも補助金対象団体として採用を受けることとなりました。

ひとつは大学コンソーシアムやまなしの「学生イニシアティブ事業」です。これは学生が主体となって地域課題に取り組む団体を支援することを目的とし、1団体最大3万円の活動費が支給される内容となっています。この補助金を獲得するにあたり、清里の地域活性化における課題の提起やイベント背景、目的、具体的な活動内容や予算案などを、スライドにまとめて提出しました。
もうひとつは、山梨県立大学地域研究交流センターの「学生地域貢献支援事業」です。これは地域貢献を目的とした活動をおこなう学生団体を支援することを目的とし、最大5万円の補助金が獲得できる制度です。上段落に記載したSDGsの観点を多く含めて文章で、イベントの目的、活動スケジュール、イベントを通して得られる効果などを細かく記載し、事業案として提出しました。
どちらも審査基準が設けられているため、活動概要を具体的に記さなくてはならず、大変でした。しかし、活動への想いを込めて作成した事業案であったことから、採用通知を受けた時は、喜びと安堵の気持ちでいっぱいでした。 

準備期間を経てイベント開催日の2023年11月12日、清里駅前で育てたさつまいもを用いた商品の販売と、空中栽培でさつまいもを育てる方法を記した冊子の配布を行いました。この活動によって、イベントに訪れてくださった方々に清里におけるさつまいも、そしてSDGsについて考えいただく機会を提供することができたと思います。何よりも、地域の方や訪れてくださった方々、清里関係者の皆さんとの交流が私たちゼミ生にとってすてきな思い出となりました。

イベントの準備段階から開催までを通して振り返ると、もちろん良かった点もありますが、改善点や反省点もありました。今回のイベントを通して学んだことは、今後のゼミ活動に生かしていきたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。