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みなさん、こんにちは。桜の季節が過ぎ、本格的に夏への準備が始まりましたね。

今回、私は山梨県立美術館で4月22日~6月11日に開催されている「山梨県立美術館コレクションREMIX」に行ってきました。他では見られない、様々な作者の作品を比較されて展示されているので新たな視点を得ることができました。ここでは、私がこの作品展を見て感じたことや魅力を紹介させていただきます(特別に許可を得て撮影をしています)。

まずは、こちらの作品です。

土屋義郎《皿にもったざくろ》1967年 山梨県立美術館蔵

私がなぜ、この作品に目が留まったかというと、ざくろの描写が非常にリアルであったからです。こちらの作品は油彩なのでどの角度から見ても、ざくろが本物同様に描かれていて惹きつけられました。

少々余談にはなりますが、皆さんは山梨県立美術館の歴史についてご存じですか?



上の写真の通り、間に「土地と庭」のコーナーがあり、この美術館の秘められた謎について知ることができます。
とても面白かったので、ぜひご覧ください。

さて、次はこちらの作品たちです。

(左)浜田知明《ぐにゃぐにゃとした太陽が昇る》1951年 山梨県立美術館蔵
(右)久里洋二《夜の太陽》1978年 山梨県立美術館蔵

下の図に四コマ漫画があるのですが、似ている作品を比較して、どのような視点で描かれているのかを知ることができます。とても面白いですよね。色味やサイズが違うけれど、それぞれの作者がどのような気持ちで太陽を表したのか、並列されて展示されているので、深く考えながら楽しむことができます。

皆さん、この写真の中に作品があります。どこにあるのか分かりますか?

ここにありました!皆さんわかりましたでしょうか?

須田悦弘《雑草》2020年 山梨県立美術館蔵

普通だったらこの空間をスルーしてしまいますが、作者はこの何気ない空間をも作品にしてしまうことにとても面白いと感じました。なんてことない空間に一味加えると価値が生まれるのだと思いました。

このほかにも、たくさんの興味深い作品が展示されています。違う作者の作品を一つの作品展で比較する機会は珍しいと思うので、ぜひこの機会に足を運んでみてはいかがでしょうか?

特別展「山梨県立美術館コレクションREMIX」は2023年6月11日(日)まで開催されています。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

文・写真:大森美季(山梨県立大学国際政策学部2年)

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