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縄文展と振り返る歴史の授業

2022年10月19日、山梨県立美術館で開催されている縄文展を見に行きました。会場に入ってすぐにプロローグのかけ幕がお迎えしてくれました。まるでストーリーが始まる予感がしました。

展示会の序盤は、山梨県内から出土した土器を中心に展示されています。壁には土偶の写真が一面に展示されています。写真が大きいことによって迫力がより伝わってきました。

上図の中央にある土偶は顔の作りが特徴的で、まるで吸い込まれてしまいそうな感覚になりました。

作品全体的に深鉢形土器が多い印象でした。高校時代、日本史を学習していた私にとって本物の土器を目の前にすると感激してしまい、縄の模様のきめ細かさにとても驚きました。

これは今回の展示会全体を通して最も印象に残ったものの一つです。

なんとこれらすべて土偶なのです。私の中で土偶といえば顔があって体がついていることを想像していたのですが、その概念は壊されました。この記事を書いている最中、高校時代に先生が「土偶は完全な形で発掘されることは珍しい」と仰っていたのを思い出しました。

こちらのコーナーで最後の展示となり、中葉中期時代の土器など時代や発掘場所が最初より広がりました。ここで私はあることに気づきました。今までの部屋は土器を置いている土台が白のみだったのですが、この部屋の土台は白と黒が混在していて少し厳かな雰囲気が増しているように感じました。

土器の後ろに写っているのは、写真家の小川忠博氏によって撮影された手前にある土器の文様の展開写真です。実物をみるだけではわかりづらい模様も写真なら鮮明に見えます。この技術は大きな影響を与えたと言われています。

これは山梨県立美術館の外観です。今回は縄文展について記事を書きましたが、フランスの画家、ジャン=フランソワ・ミレーの絵画も通年で展示されています。世界でここでしかみることのできないミレーの作品を見に、ぜひ一度立ち寄ってみてください。

≪終わりに番外編≫
今若い子の中で流行している “オタク流”の写真の撮り方をしてみました。

美術館の雰囲気に合わないかな?やりすぎかな…?と思ったのですが、まさかの先生から良いフィードバックいただけて驚きました。これも新しい楽しみ方なのかなとも思いました。

しかし絶対作品に触ってはいけませんよ!マナーを守って楽しみましょう。

文・写真:佐藤結衣(山梨県立大学 国際政策学部 国際コミュニケーション学科1年)

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