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自分が感じ取るシダネルとマルタン

授業のフィールドワークとして、山梨県立美術館で開かれている「シダネルとマルタン展」に行ってきました。

普段自分から足を運ばない美術館。美術の世界を自分なりに楽しめたらなと
思いながら絵を見始めました。

だんだんと進んでいって、何でここの塗り方を粗くしているのだろう、なん
で目がモザイクみたいなのだろう、どういう気持ちで書いたのかな、など考
えていると、絵の様々な面が見えてくる気がして面白いかも?自分でストーリーを想像するとさらに面白い。

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アンリ・マルタンの「ガブリエルと無花果の木[エルベクール医師邸の食堂の
装飾画のための習作]」

人物画を見ただけでも、マルタンは全体的に明るい印象で温かさや安心感、
幸福感を感じた。一方で、シダネルは全体的に暗めで日々の中の孤独や悲し
みを映し出している印象を受けました。

残念ながら写真は撮れなかったんですけど、私が一番私が一番印象に残った家具の絵にも同じような印象を持ちました。マルタンの絵には夕方の幸せな家庭図、シダネルの絵には早朝の一人での食事の図が連想されました。

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アンリ・ル・シダネルの「エタプル、砂地の上」

絵画表現には共通点が多い印象を持ったけど、作者のちょっとした工夫や描
き方でこんなにも印象が変わるんだと驚きました。作者の生い立ちや性格、
またその時の感情や状況によっても見え方が変わってくるのかもしれません
ね。

視覚だけを使っているのに人によって感じ取り方が全く違う。当たり前のこ
とだけど不思議な感覚になりました。むしろ、視覚でしか情報を得られない
分想像や発想を自由に膨らませられるという部分もあるかもしれませんね。
私は、想像すればするだけ世界がどんどん広がって、まるで音やにおいがす
る気がしてきちゃいました。

未知の世界に足を踏み入れた、自分の興味や感性が広げられたとても貴重な
機会になりました。ちょっとした経験が自分の大きな成長・変化につながっ
ていくのかもしれません。次は自分から美術館に足を運んでみようと思いま
す!新たな発見の旅へ、皆さんもぜひ行ってみてください。

文・写真:大快未歩(山梨県立大学国際政策学部1年)

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