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作者と私のREMIX

山梨県立美術館で開催中(2023年6月11日まで)の特別展『山梨県立美術館コレクションREMIX』に行ってきました。どのような展覧会なのか、美術館のWEBサイトには以下のように書いてありました。

山梨県立美術館は開館から45年間、館の根幹となるコレクションの充実を図ってきました。本展ではコレクション内の優品を展示し、会期中はコレクションを活用した様々なイベントを開催します。当館の大黒柱である収蔵作品と、新たな鑑賞方法や活用方法を掛け合わせる、いわばコレクションの「リミックス」をとおして、美術館の今後の可能性を探る大切な機会とします。

滞在した約1時間に、私が感じたことを言葉にしたいと思います(特別に許可を得て撮影をしています)。

山梨県笛吹市出身の洋画家、桑原福保の《画室の朝》は、自宅のアトリエで作者の妻がぶどうを手に取る様子が描かれています。

桑原福保《画室の朝》1949年 山梨県立美術館蔵

手前にあるキセルが時代の流れを感じさせ、いい味を出している気がします。私の祖父が祖母に「眩しいからカーテン閉めてくれ」とよく頼んでいたのを思い出しました。今にもそんな会話が聞こえてきそうです。

この作品とは全く違う、現代的な作品もありました。

遠藤享《SPACE & SPACE /N-1512》2015年 山梨県立美術館蔵

コンピュータグラフィックを駆使した作品です。宇宙にも色々な表し方があるんだな〜、と感じました。ところで、この作品はどんな風に制作されているんだろう?とても気になりました。自分にもできるのかな〜、と思いました。

そして、この特別展で私が一目惚れしたのが秋山泉さんの『静物 V』。

秋山泉〈静物V〉2008年 山梨県立美術館蔵

こちらの作品は英語で『Still life V』と表現されるそうです。日本語だと渋い感じで、英語だとクールな感じに聞こえるのが好きです。この作品のお気に入りポイントは、鉛筆の線や周りの余白から感じられる、物のここから絶対動かないぞと言わんばかりの力強さ、堂々とした態度です。

山梨の絵といえば、富士山はかかせません!

萩原英雄《〈三十六富士〉山又山》1981-86年 山梨県立美術館蔵

そして突然現れた葉っぱ。ナニコレ、、、?

須田悦弘《雑草》2020年 山梨県立美術館蔵

なんと、これも作品の1つです。すぐには見つかりません。是非探してみてください。

こちらの大きなロボットのようなものは、テオ・ヤンセンというオランダ出身のアーティストの作品です。

テオ・ヤンセンTheo JANSEN《アニマリス・オルディスAnimaris Ordis》2018年 山梨県立美術館蔵

自力で動くことができ、見るものとしても迫力がある。芸術だけに留まらない可能性を感じさせてくれます。

最後にこちらの1枚。

ここにも絵がある、、、!おもしろい!!
山梨の魅力が、この景色に詰まっている気がします。
どこで見られるかは実際に行ってからのお楽しみ♪

文・写真:中城優香(山梨県立大学国際政策学部2年)

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