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人とつながり、新たなつながりをうむ

松本市奈川の自然とつながる暮らしが、これかの日本のライフスタイルのモデルになると信じて「ながわツーリズム」サブタイトルを「山と人が紡ぎだす暮らしと学びの旅」と命名しプロジェクトを起ち上げている際中です。(そういう事をやっていくよ。と地元や関係者に周知をしている段階)
奈川に訪れ、奈川に住む人が少しだけ増えることを(そんなに、誰も彼も来てよという感じではない)目標としています。そんな事を少しお伝えする機会をいただき地元の観光事業者の会合と新年会があり参加し思い出したことや感じたことを記事にします。
今から約8年前、私は地域自然エネルギー開発会社へ転職するために松本市へ移住してきました。奈川地域で小水力発電に適した地点があり、私は河川の流量を観測したり地元関係者と同意形成を図る役割となりました。河川や周囲の山の状態を把握するために出水した当時の様子をお聞きする際、地域の課題も必ず話題にあがりました。「今は人がいないからできない」「昔は森が明るかったけど、今は茂っているから野生動物が出る」などお話お聞きしてきました。それら課題に対して何かアプローチが少しでもできないかという思いで、地域循環事業をたちあげ小水力発電事業の共同事業主と奈川地域を繋げる役目を担えるようにと動きました。
共同事業主は西日本最大の生活協同組合で42万人の組合員がいます。その大きなマーケットに奈川の特産品である、そば、保平カブ、花豆、えごまなどの伝統野菜や加工品をお送りすることができれば衰退する奈川の農業に大きな活力となる考えました。特産品を供給する奈川地域の体制と受け入れる側の手続き書類などを整えることに2年程を要してようやく生活協同組合へ農産物を卸すことができるようになってきた時、コロナ禍へと突入する時期と重なりました。奈川在来そば、キタワセなど奈川産のそば粉はとても評判が良く、多くの蕎麦屋に卸していましたが、休業するお店ばかりでそば粉を納品できなくなり、在庫過多となり窮地に陥っていた際、その生活協同組合が緊急的にそば粉を買取っていただいたという事がありました。それは、収入面でも大きな支えになった事はもちろんですが、生産者や加工場で働く人にとっては必要とされていること「動いて働く」と「生きる」が強くリンクしている奈川人にとって、仕事を続けられる喜びを実感したのではないかと思います。
そんな、苦境の最中に手を差し伸べてただいた生活協同組合と奈川はとても強く繋がり他の取引先とは少し異なる存在のように感じているのではないでしょうか。だからこそ、その生活協同組合の人が困っていて奈川を必要とする際、この地域の人達は恩返しができるチャンスだとばかりに馳せ参じるはずだと思います。そんな気概を感じる人たちばかりです。
そんなことが話にあがったわけではないですが、会合のなかでお話をしながら自分の活動が今に繋がっている事、そして、奈川の人達がこの営みを続けていけるように動いてくことの未来があるのだなと感じました。

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