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【自問自答】本のワーク③「なりたい」

↓前回




・いつものことながらすっかり私の趣味嗜好、思考を晒す場になっている。いちおう3記事ともタグ付けはしているが、すべて私が勝手に思考を膨らませているだけのことである。あきやさんの意図したことからは外れているかもしれない(それはいつもそうかもしれない)。

・基本的に、すべて自分のために書いている。誰も読んでいなくても書く。

・あと、このワークを通してそこそこ本を買っているが、それはただの私の趣味である。電子書籍でもいいし、図書館で借りてもいいのだ。

・「なりたい」は能動的。「こんな状況になりたい」も「なりたい」である、とのこと。それを頭に置いてたくさんの本を眺めた。

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「なりたい」の1冊


・このワークの最中でなくても、回遊していて目にとまりやすいのは平積み、フェイスアウトされている本だろう。これは絵本コーナーの片隅、はしっこにそっと細くおさまっていた。変なことをいうと、本棚のそばを通ったときにどうおさまっていても「今これを手に取らなければならない」と感じる本がたまにある。直感、「アンテナに引っかかる」のすこし強めの感覚。オートフォーカス。ほかの本が見えなくなる感じ。呼ばれる、みたいなこと。本屋さんにはこれが楽しみで行っているようなところがある。
・松本大洋さん独特のタッチ、色づかい、画面の使いかた。フォントもいいし、帯の紙の感じもとても好き。薄さと大きさもいい。
・「こんとん」は「混沌(カオス)」かと思った。すぐに「渾沌」だとわかった。怪物とか四凶?とか、よく知らないがそういうイメージ。
・白くてでっかくてもふもふで足がいっぱいある姿と、帯の「きみのことがすきだよ。」にきゅっとつかまれてしまった。裏表紙側の「だれでもないから、なんにでもなれる。いつも空をみあげて、わらっている。なぞめいていて、いとおしい、ものいわぬもの、こんとん。」で、もう「あーー、なりたい、これだわ……」となった。
・これは「好き」であり、ちょっと「似合う」でもあり、やっぱり「なりたい」である。もうすこし掘り下げたいところ。
・読んだ。中身もとても好き。見つけられてよかった。


「なりたい」候補


・本屋さんでぜんぜんわからないまま「なりたい、なりたい……?」と繰り返しながら歩いていてこれを見つけたときに、初めて「はっ!もしやこれがなりたいの気持ち、か!?」とつかんだ気がした。
・これは書影だけではとくに伝わらない、平積みされたときの佇まいがとてもいい。厚さ(高さ?)、紙の感じと綴じかたとか、とにかくすごくよくて。ちょっといいケーキ屋さんの2人分ぐらいのミルフィーユというか、もう贅沢にひとりで食べちゃおうかなってぐらいのオペラとかそんな感じ(?)。置いてあるだけでジオラマの建物みたいというか。とにかくすごくいい(3回目)。
・ノイズ。不要な音。違和感とかズレとか、異質、馴染まない、のイメージ。私はたぶん自分のことをそういうものだと思っている。それが「美しい」とは。「美しいノイズ」、なりたい気がする。すこしきれいすぎる気もする。
・中身がたぶん私の「なりたい」よりだいぶシュッとしていそう……?洗練されすぎている気がする。私の場合、もっとゆるさ土臭さが必要というか、強さ、鋭さの種類が違うというか。そもそも著者自身やその仕事に密着しているであろう本を「なりたい」に掲げられないな……これは他人の人生……とか思ってしまった(中は見ていない)。


「なりたい」?



・「なりたい」かも、で目にとまった単純に「読みたい」でもある2冊が黄色×黒文字ベースでおもしろかったのでのせとく。
・『宗教とデザイン』は見かけるたびに「ぐぬ〜〜」「私はこれを読まなければならない」という気持ちになる。なんの感情??先日初めて前側の小口(パラパラできるところ)に月のイラストが入っていることに気づいて「ぐぬうう〜〜!!」となった。まだ買っていない(買わなければならない)(?)。もう1冊の『戦争とデザイン』はこのアンテナに引っかからない。内容は知っておきたいなとは思う。
・TENTさん好きです(買いました)。生み出すものはもちろん、モノやヒト、仕事への向き合いかた。ただの「好き」だけではない感情はある。しかし今回の「なりたい」に挙げるのはなんか違う、やはりこれは他人の仕事、他人の人生。
・総じて私の「形骸化したなりたい」「なりたいの亡霊」のようなもの、若干の執着というか、私の「外向きの」「かっこつけたい部分」が反応しているというか、そんな感じ、な、気がする。「こういう仕事する人になりたかったなあ〜〜(しかし今はなーんにもやっていない、現実としては土俵にあがろうともしていない)」みたいな?興味関心はずっとあるのできっと今後も目にとまるだろうし、本は読む。エッセンスは取り入れられるのではないかとも思うし、それでいい気がする。
今はただ「憧れ(すごいな、かっこいいな、この人の仕事が好きだな)」に近いのかも?つかっておきながら「憧れ」という言葉自体にぜんぜんピンとこないのだが。


番外編

・手持ちの本より。
・黄色×黒文字といえばこの1冊。でかい。分厚い。中の文字もでかい。いい!この「前例のない・振り切れてる感じ」は「なりたい」に近い気がしたが、いささかインパクトが強すぎる。


未分類→「なりたい」に必要なのかも


・装丁が好き、テーマが気になる。
・「好き」とも「似合う」とも「なりたい」とも言えない、ただ「知りたい」と言えばそうなのだが、分類ができない本がいくつか見つかった。
・いろいろ考えるうちに、「なりたい」の状態に必要なものなのではないか、と思い至った。

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雑感

・「なりたいの亡霊」はデザインの棚。不思議と美術・アートの括りでは見つからなかった。なんとなく腑に落ちた。

・特定の人物・思想・宗教などの要素が濃くなると「なりたい」から遠ざかる気がして、人文にありそうで意外と見つからなかった。心理学も同様。けっこう「これは他人の人生、他人の仕事、他人の思想……」を繰り返した。「誰々(みたい)になりたい」というのは私にはなさそう。

・「なりたい」は、ものすごく隠れるのがじょうず。まだよくわからないので、引き続き観察したい。

・なにものであってもなくても、そこにあるということ。偏りを知り、近づいたり離れたりあいだをとったりすること。棲み分け。それぞれの居場所があること。インクルージョンのある宝石のおもしろさ、うつくしさ、のようなこと。それはただの石ころかもしれないこと。そういうことを考える。

・嫌う人もいるかもしれないし、好きになってくれる人もいるかもしれない。どちらもある、ということ。やっぱりずっとひとりかもしれない、ということ。または、そのすべてから解き放たれること。

・きれいもきたないもある。結局は「混沌(カオス)」ということなのかもしれない。

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とりあえず出し切った。
あとは、選んだ3冊=キーワードの宝箱から言葉を探して分類していく。
公開するかもしれないし、しないかもしれない。

いったん、おしまい。

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