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energy flow

我々はストレス社会に生きている。
学校、職場、もしかしたら家庭内にも。
上からモノを言うアイツや正論を振りかざすアイツ、毎日繰り返されるやりきれない出来事に日々ストレスを感じながら生きている人が多いのではなかろうか。
巷では小学生が「うっせぇわ」を口ずさみ、それすらまたありやなしやの議論を生む。あぁ、なんと嘆かわしい。

思うに、「うっせぇわ」のバズりは歌詞の共感性によるところが大きい。
現状への不満や鬱屈とした思いを綴った歌詞に、Adoのカリスマ性やちょっとダークな曲調も相まって大きなうねりを呼んだ。
そう、窮屈な社会に生きる現代、皆ストレスの捌け口を探しているのだ。

そんなストレス社会を共に生きる同志たちに私は言いたい。

風呂に行けと。


風呂はいい。家の風呂もいいと思うが、銭湯や温泉はなおいい。
抜群の開放感と、ちょっとした非日常感。
湯の温度と立ち込める湯気のみに意識を集中し、頭の中は空っぽに。
下手に旅行へ行くよりよっぽどストレス発散になる(と私は思う)。

先日、行きつけの銭湯でちょっとしたイベントがあった。
文旦の湯と言って、その日だけお湯一面に文旦が浮かべられるのだ。

あぁ素敵。なんと素敵。

かく言う私は、このイベントが銭湯で告知された日から一ヶ月、それだけを楽しみにして毎日を過ごしてきたと言っても過言ではない。
一ヶ月越しの念願の文旦湯がいかに至高のものだったかは筆舌に尽くしがたい。最高だったよ。

とまあ、「知るか」という話をツラツラと書き連ねてきたが、要はストレスが溜まったら風呂に行くのを勧めるよ、という話である。

あったかい湯に浸かり今日一日の疲れを洗い流す。
それを楽しみに一週間を過ごすと言うのも、丁寧な生き方ではないだろうか。

きっと出口の暖簾をくぐる頃には、「うっせぇわ」なんて思いも消えているはずだ。

じゅうたん

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