女性の声(令和3年版 厚生労働白書より)
本日は、「第1部 新型コロナウイルス感染症と社会保障」の「第1章 新型コロナウイルス感染症が国民生活に与えた影響と対応」、「第2節 特に大きな影響を受けた人々・活動への対応」より「3 女性」コラム「女性の声」を紹介します。
以下、「令和3年版 厚生労働白書」から引用します(以下特記なければ、画面キャプチャ含めて同じ)。
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女性の声
一般社団法人いのち支える自殺対策推進センターが行った「コロナ禍における自殺の動向に関する分析について」(中間報告)(2020(令和2)年10月21日公表)によると「同居人がいる女性」と「無職の女性」の自殺が全体の自殺率を上昇させたとしている。
その女性からの具体的な相談内容としては、
・配偶者と暮らす女性から「コロナでパートの仕事がなくなり、夫からは怠けるなと毎日怒鳴られる。こんな生活がずっと続くなら、もう消えてしまいたい」
・シングルマザーの母親から「子どもが発達障害で子育てがとても大変なのに、ステイホームでママ友とも会えず、実家にも帰れない。子どもの検診もなくなって、ひとりでどうやって子育てをしていけばいいのか分からない。死んで楽になりたい」
といったような相談が多く寄せられている。
また、2020年8月に女子高生の自殺が増えており、女子中高生からの相談としては、
・「休校明けでクラスが変わりなじめなくてつらい」
・「母親がずっと家にいてイライラしており、自分がストレスのはけ口にされている」
・「オンライン授業についていけず、高校を辞めたい」
といった相談が日々寄せられた。*1
*1 よりそいホットライン「自殺防止ライン」、自殺対策SNS相談「生きづらびっと」
一方、自治体の精神保健福祉センターや保健センターにも様々な相談が寄せられており、例えばA市の場合、
・「夫が県外に出稼ぎに行っているが、コロナで帰ることができず出産に立ち会えてもらえなかったことが悲しかった。出産後も夫は帰ってくることができず、育児が不安でもう死んでしまいたい」
・上の子に障害があり、新たに子どもを出産し育児をしていた女性から「実家がコロナ感染拡大地域となり、子育ての支援に来られなくなってしまった。子育てをする中、急に恐怖を感じるようになり、死んだほうがいいと考えるようになった」
・自殺したいと家を飛び出した娘と同居する母から「コロナで学校が休校になり、子どもがずっと家にいるようになった。その上、新生児の面倒もみて、大変だった様子。自分(同居の母)に対して攻撃的な発言をするようになり、死にたいといって家を飛び出した。結局家には帰ってきたが興奮がお
さまらずどうしたらいいかわからない」
などの相談があった。
この様に、新型コロナ感染拡大により人々の生活様式が変わる中で、家庭に長時間いることとなった女性に新たなストレス・不安・悩みを生じさせていたことがうかがえる。
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コロナ禍で普段と違う日常。
家庭に長時間いることとなった女性にさまざまなストレスが発生しています。自殺が増えた要因が伺えます。
事情はさまざま。周囲に気軽に相談できる場が必要ですね。
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