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「従業員だけでなく、株主や地域住民を含めた、自社の経営理念に共感する『仲間』を増やして活動の幅を広げる企業」(中小企業白書2021年度版より)

本日は、「第2部 危機を乗り越える力」「第1章中小企業の財務基盤と感染症の影響を踏まえた経営戦略」の続きです。
今回は、「従業員だけでなく、株主や地域住民を含めた、自社の経営理念に共感する『仲間』を増やして活動の幅を広げる企業」の事例について紹介します。
以下、「中小企業白書2021年度版」から引用します(以下特記なければ、画面キャプチャ含めて同じ)。
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事例 2-1-5:株式会社カヤック
「従業員だけでなく、株主や地域住民を含めた、自社の経営理念に共感する『仲間』を増やして活動の幅を広げる企業」

・所在地:神奈川県鎌倉市 ・従業員数:435 名 ・資本金:5億 2,396 万 7,000 円
・事業内容:受託開発ソフトウェア業

企業理念「つくる人を増やす」に向き合う面白法人
神奈川県鎌倉市の株式会社カヤックは、Web 制作・企画を中心に多角的に事業を展開する企業である。

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2008 年に資本金が 5,000 万円超、2010 年には従業員が 100 名超となり、事業の拡大とともに、自然と中小企業から中堅企業へ成長。2014 年には東京証券取引所マザーズ市場に上場している。1998 年に大学時代の友人である代表取締役 CTO の貝畑政徳氏、代表取締役 CEO の柳澤大輔氏、代表取締役 CBO の久場智喜氏が合資会社として創業。会社形態を「面白法人」と称し、「面白がって楽しく働く人が世の中に増えれば、世の中がより幸せになる」という思いを表現した。企業理念は「つくる人を増やす」。主体性を持つ、自分を見つめる、誰かに与えるという意味が込められる。同社が「つくる人」になるためのプロセスとして重視するのがブレスト(brainstorming)で、既存の枠にとらわれない革新的なアイデアを生み出し、それらがユニークなサービスや製品、社内制度として形になっている。

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株主も一緒にカヤックをつくる仲間と位置付け関係を築く
創業時に「仲間と面白い会社をつくろう」とは決めたが、何をするかは決めず、テープ起こしなど、できる仕事からスタートした。今でも同社では「何をするか」より「誰とするか」を重視している。株主を、一緒に同社をつくる仲間と位置付け、ブレストやアンケート調査ができるコミュニティサイトへの参加、株主の紹介による社員の採用、全国縦断投資家説明会、社員が持つ「漫画名刺」を株主にも配布するなど、毎年の株主総会でユニークな企画を実施している。

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こうした取組により、同社の株主には理念に共感する個人投資家が多く、上場後も変わらず柔軟な経営に理解を得ている。また、地域のステークホルダーと共存し、地域資本の増大を通じて共栄していきたい考えから、鎌倉近郊に住む株主を増やすことに注力している。2011 年に増資を行ったタイミングで、IPO 経験者を外部から採用。上場に向けて、法務部・財務部の新設、経理部の強化を通じて管理部門の体制を整備。監査役会・社外取締役の設置によってコーポレートガバナンスを強化した。2014 年の上場後、信用力・資金調達力の向上により、新規事業やM&Aをよりスムーズに速く実行できるようになった。

地域の持続的な成長を目指す「ちいき資本主義事業」

同社の事業として、中期的な育成対象と位置付ける「ちいき資本主義事業」があり、これまで可視化されなかった、人のつながりやコミュニティ、自然や文化といった「地域資本」を指標化し、地域の持続的な成長を目指す支援を行っている。移住と関係人口づくりのためのマッチングサービス(SMOUT)、コミュニティ通貨(まちのコイン)などのサービスを提供。また本社のある鎌倉市に拠点を置く企業・団体と連携して、保育園、社員食
堂、採用説明会などを開く「まちの○○シリーズ」を展開するなど、地域ならではの豊かさを実現する「鎌倉資本主義」にも取り組む。「ワークライフスタイルやコミュニティが多様化し、それぞれの地域固有の資本が蓄積され、持続可能な成長を生み出していく中、絶えず変化を生み出し続けることのできる組織の形を模索し、株主、従業員、地域と共に、一層面白い未来を描いていきたい。」と管理本部広報部部長の渡辺裕子氏は語る。
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伍魚福は「神戸で一番おもしろい会社」を目指しています。
そんな中、インターネットの検索でこの会社「カヤック」さんのことも目にしたことがあり、「面白法人」ってなんだろうと思っていました。
今回改めて取組内容を知り、ベンチマークすべきだと感じました。
株主も仲間、ちいき資本主義など、ステークホルダーそれぞれに「面白い」と感じてもらえる取り組み。

★エンターテイニングスパイラル図

伍魚福が神戸や長田のためにできることは?
それを事業化することはできないか。
いかなごのくぎ煮にまつわるイベントやビジネス以外でももっとできることがありそうです。


最後までお読みいただきありがとうございました! 伍魚福の商品を見つけたら、是非手にとってみて下さい。社長のいうとおりになってないやないかーとか、使いづらいわー、とか率直なコメントをいただけるとうれしいです。 https://twitter.com/yamanaka_kan