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中小企業におけるデジタル化に向けた現状・ITツール・システムの導入状況(中小企業白書2021年度版より)

本日は、「第2部 危機を乗り越える力」「第2章 事業継続力と競争力を高めるデジタル化」の続きです。
「第2節 中小企業におけるデジタル化に向けた現状」より、今回は「ITツール・システムの導入状況」について紹介します。
以下、「中小企業白書2021年度版」から引用します(以下特記なければ、画面キャプチャ含めて同じ)。
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2.ITツール・システムの導入状況
第2-2-12図は、ITツール・システムの導入状況を示したものである。

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これを見ると、「人事」や「経理」関連のITツールの導入が他の分野と比較すると、以前より進んでいることが分かる。
「コミュニケーション」関連の IT ツールは、「1~2年前から導入している」若しくは「新型コロナウイルス感染症流行を契機に導入した」と回答する割合が4割を超えており、働き方改革の取組が進んでいることが示唆される。
「業務自動化」や「経営分析」関連のITツールについては、現段階では導入予定のない企業が6割前後を占めている。

第2-2-13図は、業種別のITツール・システムの導入状況を示したものである。

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これを見ると、「製造業」や「建設業」では、「生産管理」関連の
導入、「卸売業」や「小売業」では、「販売促進・取引管理」関連の導入が進んでいる。他方で、「宿泊業,飲食サービス業」では、他業種に比べ全
体的にシステム導入が遅れていることが分かる。

第2-2-14図は、IT投資額の推移別に、デジタル化推進による業績への影響を示したものである。

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これを見ると、IT投資額が増加傾向にある企業は、デジタル化の推進が業績に好影響を与えている割合が70%を超えており、IT投資を増加させたことにより、業績にプラスの影響を及ぼしていることが分かる。

事例2-2-4では、業務効率化と営業力強化の観点から、RPA(注)の導入により定型業務の自動化を進め、社内のモチベーションアップにもつなげている企業の事例を紹介する。
(注)Robotic Process Automation:コンピューター上の定型作業を自動化する技術。

また、ITツールの導入にあたっては、コラム2-2-5のような支援サービスも活用し、自社のニーズに合ったITツールを選択していくことも重要と示唆される。
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ITツールも自社に合うかどうかをよく考えて導入しなければ意味がありません。以前のnoteでも、IT投資額と生産性向上に明確な関連がない、という調査結果を記載しました。

中小企業においては、導入すると明確に仕事の生産性が高まりそうなITツール、例えば経理関係、人事関係の導入比率が高いという調査結果です。
ただし、IT投資によって、業績にプラスの効果があった、と考える企業は、投資を増やしている企業では約75%あるものの、「どちらともいえない」という回答をする企業も多いことがわかります。
やってみないとわからないことも多いですが、伍魚福でもよく見極めてシステム投資を進めていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました! 伍魚福の商品を見つけたら、是非手にとってみて下さい。社長のいうとおりになってないやないかーとか、使いづらいわー、とか率直なコメントをいただけるとうれしいです。 https://twitter.com/yamanaka_kan