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トルデジアンのススメ ⑤ レース編section2

エイドの話

トルデジアンのエイドはライフベース、山小屋、街中エイドの3種類ぐらいに分かれます。
ライフベースは全部で6つ、山小屋と街中エイドは細かいのも入れると35ぐらいあります(ITRAのデータだと合計54ヶ所で6.5kmに1つある計算)。
ライフベースにはベッドやシャワーがあり、マッサージが受けれて、食べ物も充実してます。
またライフベース間をデポバッグが移動してくれるので荷物の入れ替えができるし、サポートを付けている場合はライフベースでサポートを受けられます。
山小屋はライフベース並に設備の充実したものから避難小屋レベルのものまでさまざま。
街中エイドはトレラン大会であるような一般的なエイドです。
戦略的にはLBでどう休むかが重要なのでレースをライフベースで区切って7つに分けて考えます。セクション1~7のうち、2.4.6の偶数セクションはきついと言われてます。

早くもゾンビ化

セクション2は、D+1396m、D+1555m、D+1949mの3つの登りがあり、3つ目の登りはコース中の最高地点Col loson(標高3294m)を通ります。
セクション2は夜中0時半頃スタート。
ほとんど寝れなかったので2.3時間ほど進んだあたりで強烈な眠気に襲われました。
ちゃんと寝てサクサク行動するはずが、開始15時間で早くもゾンビの出来上がり。
水かぶって、小屋でコーヒーと紅茶飲んで、眠気止めのトメルミン飲んでどうにか覚醒。そこからは朝方まで順調に進みます。

ちなみに日本の夏山だと朝4時ぐらいから明るくなり始めて、6時ぐらいには日が昇って、夕方は18時頃まで行動できますが、こっちは緯度が高い分2時間ほど後ろにずれます。
明るくなるのは遅いですが、夜は20時頃までライトなしで行動できます。

暑くて絶景どころではない…

最高地点Col Loson

夜が明けてからは灼熱。
寝不足なのでペースも落ちてきます。
そこで適当なおじさんにくっつく作戦を決行。自分よりちょっと遅いぐらいのおじさんをつかまえて後ろを同じペースで淡々とついていきます。ついていくだけなら多少眠くても何とかなります。

photo by 長井さん

たださすがに2000mアップのCol losonは歩いても歩いてもなかなか近づいてきません。
もう限界、ちょっと休みたい、と思った頃にようやく到着。

Col Loson

下りたらライフベースで休める、と思うものの下りも1700mダウンなので長い長い。
まだ2日目やのにこんなにばてて大丈夫なのか?完走率6割って聞くけどホンマかいな、と不安になりつつ山を下ります。

絵になる牧場

夕方にどうにかコーニュのライフベースに到着。
さすが偶数セクション、確かにきつかった。
想定プランより2時間早くついたので3時間寝ることにしました。
その前にまずマッサージ。まだ人が少ないのでそれほど待たずに受けれました。

標準的なLBごはん

ライフベースでのごはんはだいたいこんな感じ。
食べ物はエイドによって差はありますが、パスタ入りスープ、トマトペンネ、リゾット、じゃがいも、ソーセージ、生ハム、チーズ、フルーツ(オレンジ、ぶどう、バナナ、スイカ…)、ドライフルーツ、タルト、クラッカー、チョコ(これがまたウマイ!)などなど。
よく食べてたのはパスタ入りスープ。ここに固形のチーズを放り込んで溶かしたり、パンを浸して食べやすくしてました。
生ハムは多い時は4種類あってどれも日本で食べるよりおいしくて最後まで飽きずに食べれました。
炭水化物に偏らないようにタンパク質とビタミンを意識的に取ってました。
ビタミンは果物とビタミン剤で必死に摂取してましたがそれでも足りなかったようで後半には口の中が荒れてました。
飲み物は水、炭酸水、ファンタオレンジっぽいやつ、スポドリ、コーヒー、紅茶など。
ビールもライフベースには大抵ありました。炭酸水が口がスッキリしてよかったんですが、フラスクがパンパンに膨れてしまうので水で薄めながら入れてました。

しっかり食べて、たっぷり寝て回復。
気分よくセクション3に向かいます。

<Section2 Valgrisence~Cogne>
 D+5030m 56.5km
 実測 D+4145m 57.69km 17:25

<LB2 Cogne>
 IN  9/11 17:44 
 OUT 9/11 22:46
 滞在 5:02 睡眠 3:00

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