見出し画像

めざせ!クールマイヨール(エントリー編)

 走り始めたのは20代後半なので約20年前。

元々運動神経は悪い方で、特に短距離はいつも最下位でした。
それが嫌で小学校の時の運動会で「ゆっくり走ろうぜ」と談合して、校長室でたっぷり怒られた思い出があります。(何て卑劣な子どもw)
長距離も特に得意でも好きでもなく平均的でした。

その後も走ることとは無縁に生きてきたのですが、税理士試験も終わって暇だった20代後半に、当時好きだった上岡龍太郎さんと村上春樹さんの影響で走り始めました。
上岡さんはパペポTVでマラソンの話をされていて、村上さんは『やがて悲しき外国語』でボストンマラソンのことを書いておられたような。
「何がそんなに面白いのか?」「ランナーズハイって何だ?」というところに興味を持って、5キロから始めて篠山マラソンでフルデビュー。
4時間20分ぐらいで完走しましたが、ゴール後は生まれたての小鹿状態で駅の階段が登れなかったです。
その後、走る度に20分ずつタイムが縮まるので「世界記録も時間の問題やな」とうそぶいていたんですが、当然そんなわけなく3時間半の壁に激突。

となるとランナーあるあるですが、距離を延ばす(ウルトラマラソン)、種目を増やす(トライアスロン)、山に逃げる(トレイルランニング)の3択になり、一通りやってトレランに落ち着きました。
下りの爽快感が子どもの頃に滋賀の山奥を駆け巡った感覚に似てるなと。
あと神戸に住んでいて、いつでも六甲山を走れるというのもあります。

トレランはより強い刺激を求めて、なるべくきついやつ、志賀高原エクストリームトライアングル、山中温泉、上州武尊なんかに出ました。
トレランをやってるとやはり目標は100マイル、国内ならUTMF、あわよくば海を渡ってUTMBとなりますが、ポイントもたまらないし、くじもあるし、僕にとっては縁遠いレースでした。

そんな時、トルデジアンのことを何かで聞いて「ポイント不要」「くじのみ」「200マイル」「アルプス」…これって最高やん。

2016年に初めて10ユーロ払ってプレエントリーするも落選、2018年、2019年も落選。
2020年のプレエントリーの期間は2月1日~2月14日。事務局から毎日のように「もうすぐ締め切り!」みたいなメールが来るので、どうせ今年も無理だろうと思いつつ、2020年も一応エントリー。抽選は2月末頃。

すると、2月25日の夜に朽見さん(Tor des Glaciers 2019で5位!)から「山中さん、当たりましたよね?」というメッセージ。
その時点ではくじ用のリストの並び替えが終わった段階で、日本人では28番目。毎年日本人枠が30人ぐらいあるのでほぼいけそう。

画像1
画像2


翌日にはリストが緑色になって確定しました。今回は日本人のエントリーは145人でうち43人が当選。約3倍弱の倍率でした。
ちなみに僕のように2回連続で外れると、2の(n-1)乗で4票もらえるので当選確率がぐっと上がります。
全世界では2402人のエントリーで当選者は831人なのでこちらも約3倍弱でした。

次のステップは支払い。参加費は750ユーロなので日本円で約88,000円。
支払いはポチっとすればすぐ終わるんですが、「ほんまに出るんか!?」とちょっとビビって1週間寝かしてしまいました。
このチャンス逃すともう当たらないだろうし、年齢的にもピークは過ぎてるので出るしかない。でも出た方のブログとか読んでると「ほんまに僕程度の走力で出てええんかいな」と思えてきます。
支払期限は3月15日ですが、ギリギリでトラブルあっても困るので、やっと9日にカード決済しました。

画像3
画像4



スタート&ゴールはイタリアのクールマイヨール。
もうやるしかない!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?