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日野自動車のディーゼル不正、その未来はVWが示している

日野自動車が小中大と各ディーゼルエンジンにおいて測定時の不正を行ったということが明らかとなり、型式指定の取消しという自動車メーカーとしては最悪といえる処分を受けております。それくらい悪質な不正行為だったというわけですが、その現状をいくつかの視点からまとめたコラムを複数メディアに寄稿したので、リンク集として整理しておきましょう。

いずれにしても、日野自動車の不正行為は”なあなあ”で済まされるようなものではなく、また史上初の型式指定の取消しという処分を受けたことから、その回復には時間がかかるといえそう。

人によっては「よくあることが表沙汰になっただけで大騒ぎする必要はない」と評価しているかもしれませんが、そうしたマインドこそ問題でありますし、個人的には衝撃的な悪事であって、これをスルーするようなことがあっては日本の自動車産業全体の信頼にも影響する大事だと捉えています。

そのあたりのショックを受けている様子は、不正発覚に合わせて書いたブログのほうでも感じていただけるかもしれません。

そして、各コラムでも触れていたり、匂わせていたりするように、日野自動車のディーゼルエンジンにおける不正行為は、フォルクスワーゲン(VW)グループによるディーゼルゲートと呼ばれた不正行為を思い出させるもの。

VWグループがディーゼルゲートから失地回復とばかりに電動化を加速させたように、日野自動車もブランド価値を回復するにはゼロエミッション化を進めるしかないであろうというのが個人的な見立てであります。

日野自動車を傘下に持つトヨタ自動車本体にも、そうした影響は出てくると思いますが、雨降って地固まるとなるかどうか。

ちなみに、トップ画像は日野自動車のシンボルマーク。

このマークは、HINOの「H」をモチーフに、地平線から昇る太陽、日の出というイメージを込めたもの。未来に向けて挑戦し続ける日野自動車の活力と発展性を表現したものということです。

はたして、日野自動車の明るい夜明けはいつ訪れるのでしょうか……。

まったく話も規模も違いますが、似たタイミングでトヨタ・グループのメガサプライヤであるアイシンのラリーチームが道路交通法違反をしていたということが発覚。トヨタ・グループ全体の緩みというか、ほころびが出てきているタイミングなのかもしれませんが、さて?

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