第18段 うだつが上がりまくり
「うだつが上がらねえ」
そんなことを
つぶやいてはいまいか、諸君?
うだつというものは、
普通上がらないと表現するものだ。
しかし、上がらないということが
あるならば、その逆で上がるという
ことがあってもいいのではないか。
なんだか、うだつが上がらないというのは
ネガティブなイメージなので、
ポジティブ変換してみる。
「うだつ上がりまくりだぜ!!」
どうだろう?
これでうだつもテンションも
爆上がりだぜ!!
といっても、これだけでは
独りよがりの創作に過ぎない。
そもそも、うだつって何やねん?
という、初歩的な疑問も湧く。
ひとつ、うだつが上がらないの語源を
グーグル先生に聞いてみよう。
うだつとは・・・
説その1
屋根の梁の柱で、上から
押さえつけられているような位置にあるものを
「うだつ」というらしい。
それになぞらえて、
上から押さえつけられてばかりで
なかなか上に這い上がれない、
そういう人のことを、
あいつはうだつのようだ、
というのだそうだ。
ていうか、それならその柱(うだつ)の
役割としては、
押さえつけられているからこそ
そこに存在している
意義があるわけであって、
そいつがその場を離れたら
屋根が崩壊するだろう。
それぞれのパーツに、
それぞれの持ち場、役割がある。
それを弁えなければならないときもある。
説その2
隣の家との防火壁。
これをうだつといい、
ある程度「うだつを上げる」ためには、
それなりの資金力がないと
ダメなのだそうだ。
そうか防火壁か!
それなら高いほど良さそうな気もする。
もっとも、高過ぎても倒れたりとか、
色々あるのでほどほどが良いのだが。
私はこのように解釈した。
つまり私がうだつなら、
上がってはならない、
上から押さえつけられているのが
デフォルトになってるような、
窮屈な場所よりも、
もっと伸び伸びと、上に向かって
青天井で伸びていくことのできる、
そういう環境を自ら選び取るべきではないか。
本物のうだつ(柱)は動きようもないが、
我々人間は自由意志で
どこへでも動くことができる!
あなたのいるその場所は、
上から押さえつけられているのではないか?
うだつその2を目指そう!!
そして、うだつその1が
決して見ることの出来なかった、
高みを目指してみようではないか!!
うだつが上がりまくりじゃぁぁぁぁぁぁ!!!
・・・と、誰も見ていないところで叫ぶ。
210626初稿
210707何やかんや付け足し
210709推敲、最終校正