わたしが嘘をつかないのは、嘘で塗り固めたまま生きることの辛さを知っているから
素直だね、とよく言われる。
幼少期の私は真逆だった。
本当の自分で居る瞬間なんて、誰かといる限り1秒たりとも無くて。
でも、そう生きることを決めたのは自分だった。
自分で決めたことだから。
わたしはまっすぐぶつかってまっすぐ傷つきにいっただけだった。
本当は、嘘なんてつく必要なかったのかもしれない。
でもそのときはそうすることが最善だと思ってた。そうすることでわたしは相手を守ることができるんだ、って本気で信じてた。
相手を守りたくてつき続けた嘘で、自分がいちばん傷ついていた。
だから相手を傷つけることはなかったけれど、
深く関係を築くことができなかった。
そんなこと、途中からもうわかっていたけど、仲を深めることより、傷つけず相手を守ることの方が大事だ、って自分に言い聞かせていたから。
そうやって自分にも嘘をついて。
誰かのためにつき続けた嘘が、もう誰のためでもなくなったとき、
それに気づいた瞬間、わたしは耐えることができなかった。
心の底から悲しくて、でも同時に肩の荷が降りた気がした。
もう自分を責める必要がなくなったから、
その軽さにぞっとするほど嬉しく思った自分がいた。
悲しくて嬉しくて感情がなんだかもうよくわからなかった。
そのときに決めた。
もう嘘ついて生きるのはやめよう。
って。
誰かのためにつく嘘なんて、
きっと誰のためにもならない。
後々、けっきょく誰かが傷つくのなら
今傷ついたほうが傷は浅い。
見て見ぬ振りして逃げなきゃいけないほど、
もうわたしは弱くないから。
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ありのままの自分で関われるひとたちが
どんどん増えていくしあわせを噛み締めています。
まいにち笑っていられることが、
最高の人生だと思いつづけられる自分でいたい。
読んでいただきありがとうございます。共感していただけていたらうれしいです。吐き出したい心の声を言葉にしています。そうやって思い出にする努力、です。