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黒潮町に来て好きになったこと -季節のジャム作り-

少し更新の間があいてしまいました。

どんな記事をこれから書いていこうかなぁと、ああでもない、こうでもないと迷っていましたが、せっかく「移住者」という身分で黒潮町に来させてもらっているので、黒潮町に移住してきてから変わったこと、好きになったことを少しずつ書いていけたらいいかもなと思い、今日はまずそのひとつ目を。

黒潮町に来て、私は「ジャム作り」が好きになりました。
ちょうど昨晩、いちごジャムを作ったので、最初の「好きになったこと」はこちらから。

昨晩作ったいちごジャム。まずはグラニュー糖をまぶして雪化粧。

黒潮町に住んでいると、今まで食べてこなかった野菜や果物に出会ったり、食べてきた野菜だけれどその美味しさが全然違ったりと、食の魅力に取り憑かれます。

そんな中、私がこちらに住み始めて「変わったな」「好きになったな」と思うのは、嫌いだったもの、もうだめになりそうなものに対する自分自身の態度。

食わず嫌いだった「びわ」や「プラム」、シワシワにしわが寄った柑橘類、今までは「食べなければいい」し、「しょうがないけど捨てちゃう」なんて選択をすることがほとんど。

でも、道の駅に並ぶ野菜や果物を見て季節を感じ、また翌年、棚に並ぶレモンを見て、「もうこんな時期か」と時の経過を感じるようになりました。

並んでいる果物は、あの時良くしてくれた「○○さんのみかん」だったり、あの時○○さんが教えてくれた高知県ならではの野菜で、「この前言ってたのはこれかあ・・・!」と見つけては嬉しくなったり。

そんな風に、食材を通して感性を刺激され、ときめくことが増えました。

となると、今まで最終的には捨ててしまっていたものも、食わず嫌いで手にしなかったものも、なんだかとっても愛おしく思えてきて、大切にしたい。そんな思いが芽生えて、私はそれをジャムに変身させるようになりました。

嫌いなものも、食べられなさそうなものも、変身させたら意外と楽しめたりするもので。それは多分、食材だけではないんだなと、思ったり。

最初に「ジャム作りって楽しいかも、好きかも」と思わせてくれたのは、同僚からの言葉。黒潮町特産のグリーンレモンをおすそわけいただいた時に見よう見まねで「グリーンレモンジャム」を作り、同僚にプレゼントすると、「お店のみたい」「苦味がいいね」と、大げさにも褒めてくれて。

「グリーンレモンって、黄色いものよりも苦味があって、そこが好きだなあ」と思っていた果物の魅力を、同じように共感できた瞬間がとっても嬉しくて。

皮も実も果汁も、全て使うグリーンレモンジャム
グリーンレモンのきゅっとした苦味と酸味がだいすき

それから、その季節、季節でジャムを作るようになりました。

昨日作ったのは「いちごジャム」。黒潮町産の「おおきみ」という品種のいちごを使いました。私が毎年、そのシーズンが始まるのを楽しみにしている果物の一つで、生で食べるのは本当に美味しいんです。

そろそろ時期が終わりに近づいているということもあって、いただいたハネの「おおきみ」を思いっきり、ジャムにさせていただきました。
普段だったら、「おおきみをジャムにするなんて・・・」と思ってしまうような、私にとっては高級いちごですが、ハネという名前を引っ提げてやってきてくれたおかげで、遠慮なく、変身させてあげられる。

グラニュー糖をまぶして脱水。
脱水後にボウルにかけてあったラップを拭うと
ふわっとあま〜い香りがして、幸せが充満。
お鍋の中で一気に加熱。ぶくぶくにまみれるいちごも可愛い。
ごろっと大粒のいちごジャムができました

季節を楽しむこと、食材を楽しむこと、嫌いを楽しむこと、変化を楽しむこと・・・
ジャム作りって、とっても楽しい。

昨晩作ったいちごジャムは、実家の母へ。本当は母の日に合わせて送りたかったのだけど、のんびりしてたらもう5月も終わりそう。なんでもない日のプレゼントになったけど、真っ赤ないちご、きっとテンション上がってくれるよねと思いながら、箱に詰めました。

これまで作ったジャムの一部

もうすぐかな?すももが並び出すのは。
すももを食べる習慣がなかったのですが、生でもジャムにしてもおいしくてびっくり。
鮮やかなこの色も美しい!
ちょっとだめになってきたみかんや文旦など、3~4種類の柑橘をミックス
できた柑橘ジャムはジュエリーのような輝きを放っていました
ブルーベリージャム。
道の駅で破格の値段でゲットすれば遠慮なくジャムにできる。

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