「なんで結婚しないの?」が理解できない。
田舎暮らしなので、「なんで結婚しないの?」というデリカシーのない質問が平気で飛び交う。
この定番の質問、昔から、本当に小さい頃から、不思議だなと思っている。
人間のデフォルトは独身者である。当たり前だが。
既婚者はわざわざ結婚した人である。当たり前だが。
既婚者にはわざわざ結婚する理由があったのだろうが、特になければ独身者のままのはず。
それなのに、なぜ「結婚しない理由」が当然存在するかのような問いかけが定番になっているのかが幼心に理解できなかったのである。
「なんで結婚したの?」という問いかけをする気持ちは理解できる。
「なんで結婚しないの?」という問いかけをする気持ちは理解できない。
……ぶっちゃけ今もよく理解できていない。
世の中の独身者には「結婚しないぞ!」と決意している人もいる。
だが、そんな決意しなくたって、わざわざ結婚しなけりゃいいだけの話。
本来はそんなに難しい話ではないはず。
それなのに、なぜ決意するのか。
それは、「なんで結婚しないの?」的なムードへの反発なんじゃないかと思っている。
わざわざ結婚した側の人間が、なぜかわざわざ結婚することをデフォルトかのように扱っていることへのうんざり感。
とはいえ、時代は変わってきた。いい傾向だ。
田舎でも「なんで結婚しないの?」という不思議な問いかけをされない日がとっととやってきてほしい。
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