会員組織を法人化した理由

山守人

https://www.minamialpsmtb.com/yamamoribito-greetings

南アルプスマウンテンバイク愛好会という会員組織をなぜ法人化したのか、する必要があったのかをお話したいと思います。

法人化の理由はもちろん持続可能な活動にするためではありましたがその具体的な理由は以下でした。

①社会的信用を得るため

②責任の所在を明確にし、個人でなく法人で責任を背負うため

③税務処理をきちっとするため

④大きくなった会員組織の運営と多義に渡る活動を回す人材確保のため

上記理由を少し噛み砕いて説明していきたいと思います。


①社会的信用を得るため

会員組織を回したり、様々な事業の許認可を取っていくには法人格が必要になってくる場合が多いです。行政からも法人格となれば様々な依頼をいただくことができるようになっていきます。どんどん組織が大きくなれば多角的に大きく事業展開していくことになり、お金も必要になります。そうなれば当然法人格が必要となっていきます。助成金などを受けるにも法人格が必要な場合もあり、そういったものも活用し、会員さんが使ったり、MTBの普及活動のための電動レンタルバイクなども揃えることができるようになりました。また、会員さんなどと使用するマイクロバスや軽トラックなども法人格だからこそ所有することができるようになりました。そもそも、法人格は法律に則った運営をする必要があるので、社会的信用があり、様々な支援や連携にもつながっていきます。


②責任の所在を明確にし、個人でなく法人で責任を背負うため

任意団体の時代は、実はもし何か事故やトラブルなどがあった場合は個人の責任になることになっていました。つまり団体の代表である自分に全責任がのしかかることになっていました。そこは発足当初から覚悟していました。しかし、法人格であれば、もちろん個人ではなく法人に責任が行くことになります。


③税務処理をきちっとするため

任意団体時代にすでに会員数が100名に近づきつつあり、また協賛企業が増えてきていました。また代表本人の業務量がどんどん増え、サラリーマンを続けながら、隙間時間や休日全てを使っても処理しきれないほどになってきました。その臨界点を超えそうになり、サラリーマンを辞め、法人化することで、活動のための時間が生まれました。が、サラリーマンを辞めて本人もある程度の生活費を稼ぎ、健全な生活をすることで活動を持続可能に進める必要がありました。そのため、さらに協賛企業様にご協力いただいたり、視察、体験ツアー、企業研修、トレイルやパークの建設なども行うようになりました。その税務処理を行う必要があり、また会員組織の法人化であったことから、一般社団法人というかたちでの法人化をすることに決めました。一般社団法人はNPO法人とは異なり、営利活動と非営利活動の両方をすることができ、NPO法人と比較して自由度が高くなります。あくまでも会員さんと一緒にやってきた会ですので、人の集まりである一般社団法人というかたちにしました。


④大きくなった会員組織の運営と多義に渡る活動を回す人材確保のため

すでに先程からお話させていただいていますが、当然、大きくなった組織を運営するには役員機能だけでなく、事務局機能も同時に必要になります。現状は、自分が、代表理事と事務局長の兼任というかたちになっており、1人2役でたくさんの業務や営業活動等を日々処理しているため、完全フルタイムとなります。そのフルタイムの人件費や経費が必要になるため、ある程度のお金を生み出すための事業も必要になります。事業をするためにも法人格が必要となります。


以上のことから、ある程度、会員組織が大きくなり、より健全に持続可能な活動をするには、また今の日本の状況では、トレイルビルドやライドよりもそれ以前の政治活動等に膨大な労力を割く必要があるため、必然的に法人化が必要となると考えられます。

海外でもこういったローカル組織が法人化しているところは多くあります。いよいよそういった段階になってきたのだと考えられます。

当法人は、設立から約1年が経過し、おかげさまで日に日に忙しさが増してきております。

特に、営利事業と非営利事業のバランスで言うと、2:8くらいですので、まさに貧乏暇なし状態です(笑)。

引き続き、がんばります。

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