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2021AW_買ったもの_力こそパワー

2022_2月

 この月もほうけていました。今日はなかなか寝られないので、この月に読んでいた本について書きます。ちょっとだけ釣りに関係したりしなかったりします。おそらくですが、皆様が思うより関係ないと思います。

基礎地球科学 第3版

 社会人になってからの学会でプリンシパルに教えてもらった本です。何年も機会が得られなかったのですが、釣りのことを考えていたらふと思い出して、やっと手に取ることができました。
 わたしの領域は流体力学と海岸工学で、このときのわたしの論文は瓦礫を含んだ津波が持つエネルギーについてだったと思います。こんな専門外で、なんの知見もないわたしでも目が滑らずに読める本です。やっぱり頭のいい人はすごいんだなぁって思います。そしてこの本を教えてくれた先生に感謝しています。わたしがこれを理解したところで、もはや社会に還元ができないし、自己満足にしかならないのに、それでもこんなに素晴らしい本を教えてくれました。
 「多くの人に〇〇の良さを知って欲しい」みたいな気持ちには一切共感できないのですが、その気持ちをもつ素晴らしさは、自分が利を得る側になって初めてちょっと理解ができました。すごく薄情で情けなくて恥ずかしいことだなと思っています。これはちょっとした告解のようなものです。
 ちなみに(最初にも書きましたが)本として読み物として、または教養として手に取るには素晴らしい本ですが、これを読んだからといって釣りに直結する知識が得られるわけではないのです。ただ、もし海岸の地形図を見るときがあれば少しの楽しみが上乗せされると思いますし、磯に行けば足元の地質が分かって、ちょっとだけ豊かな気持ちになったりします。

 写真は木更津港の外側です。

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