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2022AW_調べたもの_冬の定義:東京の陸からルアーで狙える魚について

 こんにちは、12月です。冬です。寒いです。一向に釣れないので、東京近辺の海で、陸から狙える海の魚を調べました。魚種選定の前提条件は以下の通りです。

・海水温の変化に強い、または冷たい海水を好むこと
 適水温の幅が大きいか、それ自体が低ければ活性は維持されるはず

密度の季節変動が少ないベイトを捕食すること
 ベイトの中でも明確に季節変動のある小型甲殻類と植物プランクトン以外を捕食するのであれば、ベイト減少の影響が少ないはず

外洋からの回遊魚ではなく、居付きまたは東京湾内を回遊すること
 外から来なくてもずっとここにいる個体なら、そもそもいないということはないはず

2022AW_調べたもの_冬の定義

 結果を下表1に示します。前提条件は表の以下の列にそれぞれ対応しています。

  • 海水温の変化に強い、または冷たい海水を好むこと:適水温

  • 密度の季節変動が少ないベイトを捕食すること:捕食対象

  • 居付きまたは東京湾内を回遊すること:堤防 / 岸 / 沖

 また、東京湾内(川崎沖)の冬季の平均水温は上層で12℃前後であったため、12℃±5℃を適水温とする魚種を選びました。

川崎人工島沖における冬季海水温の遷移
図1.川崎人工島沖における冬季海水温の遷移

 列の左から優先度の高い変数とし、それから外れた時点で判定を落としていきました。調査対象の魚種については、食べられる魚で、一般的に冬もターゲットとされているものを母体としました。

表1.冬に釣れる魚の一覧

冬に釣れる魚の一覧

 半分わかってはいましたが、見慣れた魚たちが出てきますね。そしてカサゴ先輩については、意外と適水温が高くて判定の○からは外れてしまいましたが、きっと穴に落とせばわたしを慰めてくれる気がします。

出典
1)Honda 釣り倶楽部
2)沿岸性魚類の温度選好に関する実験的研究,海生研研報,土田 修二,2022
3)異なる水温環境への魚類の代謝応答,日本生態学会誌,阿部 貴晃,2022
4)東京湾水質連続観測,2021/12/1-2022/5/1,2022

 写真はピンホールカメラで撮った大学の頃に釣りをしていた場所です。ぼやぼや。

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