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2022SS_買ったもの_Carcinisationを知っているか

 こんにちは、わたしです。七夕の日にエクストリーム退社アジングに行く途中、今年はじめて蝉の声を聞きました。夕方の空気に響いて、本当に夏になったんだなぁと思いました。それは、あの日で夏が始まって終わって、今年の夏があの1日しかなかったとしても、後悔はないくらいに素敵な1日でした。

 突然ですが、比較的好きな食べ物は果物と魚の目とカニと水です。ずいぶん前に、親戚がカニのことをモンスターだって言っていて、じゃあタコはどうなるのって聞いたら、あんなおぞましいものを食べてみようという気持ちになることは母親とクリスピー・クリーム・ドーナツに誓って一生ないと言われました。別に無理して誓わなくてもいいのにと思いました。シーフードを食べる文化があまりないみたいです。彼はこちらに来たときには、いつもサンドイッチばっかり食べてます。
 わたしも食事にあんまり詳しくないのですが、タラバガニはカニじゃないのよと聞いたことがありました。アカマンボウとかナイルパーチみたいに、商業的な理由からそうなっているのだろうなと思っていました。でも(半分はそうだと思いますが、もう半分の意味では)違いました。彼らはカニ化していたのです。

収斂進化について
 最初に収斂進化について述べます。すごく簡単にいうと、違う(遠い)種の生き物が、似たような外見を獲得することです。わたしは水族館が好きで、よく行くのですが、アザラシとラッコとか、似てると思います。似てるけどアザラシはアザラシで、ラッコはイタチの仲間です。堤防や消波ブロックに行けばお馴染みのフジツボも、貝じゃないです。甲殻類です。何を言いたかったかと言うと、タラバガニはヤドカリで、カニじゃないのです。正確に言うと、分類学上エビ目(十脚類)ヤドカリ下目(異尾類)に属していて、カニ下目(短尾類)に属していないです。タラバガニってKing crabっていう名前だったと思います。すごく騙された気分です。わたしは今まで何のカニを食べていたのか分かりませんが、もしタラバガニを食べていたのなら、好きな食べ物がカニじゃなくてヤドカリになっちゃいます。タラバガニだけじゃないです。ヤドカリたちは全体として、うっかりするとすぐにカニっぽくなります。これはヤドカリの歴史上複数回発生しています。

カニ化について
 カニといえば甲羅があって、ぺたっとしてて、えびとかに比べてしっぽもないという外見の特徴があると思います。この特徴をヤドカリが獲得することをカニ化といいます。つまりヤドカリはしっぽを折りたたんで、カニっぽくなるのです。許すまじ。
 でも見分け方もあります。まずはじめに脚の数が違います。カニは5対脚があります。ヤドカリの脚は4対です。これが貝の限界。そして、ひっくり返しておなかを見ると、左右非対称なのがヤドカリです。彼らは所詮貝。貝殻に入るように、サザエみたいにしっぽがちゅるんとなっていた名残があります。
 最初に述べました。こんな欺き方をするのはタラバガニだけではないと。ヤドカリ全体でこのような傾向があります。では何故、このようなことが起きるのか。
 それはまだわからないのです。カニ化すると生き延びやすかったとは思います、完全な水棲から陸への進出も可能だったかもしれません。素早く動きやすくなったかもしれないし、それにより食べられにくくなったかもしれません。または単純に、種数を増やすことに有利だったかもしれません。でも何故、全体でこのようなカニ化が進むのかは、確定的な結論は出ていないと思います。
 ただそれでも、この前調べた小型甲殻類も、水族館で見るわたしより大きいカニもカニです。小学校のグラウンドで小さいカニを見た経験がありますが、もしかしたら流石にそれは幻だったかもしれません(ついでにそのグラウンドにはわかめも生えていました)。つまりカニは多様性を持ち、海や川や山など、どこにでもいるということです。それが、ヤドカリをカニ化させる理由かもしれません。故に5億年くらい経ったら、ヤドカリはほぼカニになっているか、ヒトの繁殖の成功例を見ると、もしかしたらヒト化しているかもしれないと思いました。
 さて、みなさまのお手元にあるカニに見えるそれは、本当にカニでしょうか。ひっくり返しておなかを見てみて、そして脚を数えてみてください。もしかしたら貝かも知れません。

※ヤドカリをdisりたいがために、本文中で何度かヤドカリを貝呼ばわりしましたが、ヤドカリはヤドカリです。ひどいこと言ってごめんなさい。

文献:
1)Joanna M. Wolfe,Javier Luque,Heather D. Bracken-Grissom(2021).How to become a crab: Phenotypic constraints on a recurring body plan
2)宮田 隆(2005).収斂進化1:カニの王者タラバガニはカニのそら似
3)MICHAEL GRESHKO(2019).How did crabs evolve 'crabbiness'? It's complicated.

2022_5月

 久しぶりに買ったものを書こうと思います。ただ最近一通りの道具が揃ってきてしまって、お買い物減っています。部屋の中ではウェアとか、釣り用のバックパックとか、そういうのが場所を取っています。

シマノ ベーシックグローブ5 ブラック 
 手が、日に焼けたなと思って、グローブを買うことにしました。3本切りのほうがかっこいいかなと思いましたが、5本切りにしました。なんとなく投げやすそうというのと、グローブの中で手が遊ばないかなと思って。まだ使っていないです。袋も開けてないと思います。未開封のものたちが入っているバッカンに眠っています。

第一精工 おもり パックオモリナス型 5号
エギ
 リンク貼る必要あるかなっていうくらい汎用的なものを、ロスト前提でいっぱい買いました。タコを釣りに行くためにです。その日は少し寒かったけどとっても気持ち良くって、釣果とか?そういうの?全然気にしない日でした。だから釣れなかったけど全然落ち込んでいません。上手くならなくて悔しいとかそんな気持ちは、1mmたりともなかったです。だから全然気にしていません。その後にも何度か行って釣れなかったけど、全く気に病んだりしていないです。


 写真は静岡の水族館です。ここにいるダーリアイソギンチャクが大好きです。Frozenされたシーラカンスもいます。

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