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火を使わずに香りを楽しむ-仏壇のある生活-

岐阜の木工所、株式会社やまもくのnote編集部です。
前回の記事では、亡くなった大切な方とのコミュニケーションの一つとして、「お香」を生活に取り入れることをご紹介しました。
前回記事はこちら。

火を灯し、香りとともに大切な方と向き合う時間が持てるのがお香の魅力ですが、お子さんが小さかったり、ペットを飼われている方は、火を使うことは安全面が気になる方もいらっしゃると思います。

やまもくがつくる仏壇は、いずれも壁掛けができ、子供が小さなうちは手の届かない高めの場所に設置したりと、ライフスタイルに合わせた使い方ができる点が魅力です。
ただ、それでもちょっと火は心配、という方に向けて、火を使わない香りをいくつかご紹介します。


・紙のお香
香りを紙に染み込ませたり、練り込んだタイプのお香があります。
火をつけずにそのまま置いておくだけでも香りを楽しむことができるので、線香の代わりとして仏壇に香りをお供えすることができます。
日本には文香(ふみこう)といって、手紙に香りを添えて送る文化があります。大切な方への手紙を送るように、仏壇へあげる使い方ができます。

・アロマストーン
アロマオイルを陶器や石膏でできたアロマストーンに数滴垂らすことで、周囲に香りが広がります。
香りの持続時間は半日から数日と短いため、アロマストーンを線香立て、アロマオイルを線香に見立てて、線香をあげるような感覚で毎日香りを大切な方へお供えする使い方ができます。

・リードディフューザー
アロマオイルが入った瓶にスティック(リード)を挿すことで、吸い上げたオイルが拡散されます。
瓶の大きさや本数によって変わりますが、数週間から数ヶ月、香りが持続します。
おすすめの使い方は、小さめのサイズの瓶を使って、季節やその時々にあった香りをお供えするスタイルです。


火を使わないという視点でご紹介したこちらの3点ですが、いずれも、あげる量や、リードディフューザーならスティックの本数によって、香りの強さと持続時間を調整できます。
仏壇の近くだけ、ほのかに香りに包まれた空間にすることができるので、大切な方をふと感じられる場が生活の中に生まれます。



やまもくは、2月に開催された東京インターナショナル・ギフト・ショー春2022へ出展しましたが、香りを扱う企業も多数参加されていました。
その中で、やまもくのnote編集部が着目したのはこちらでした。

AKIU Style Natural Reed Diffuser -Light body-

剪定後の葡萄のツルをリードとして活用した、AKIU Style Natural Reed Diffuser(写真は一番小さいサイズのLight body)。
仏壇にあげるお花と線香の代わりに、このリードディフューザーを飾るスタイルも良さそうです。
お花と香りの役割を担いながら、大切な方へ想いを馳せることができ、やまもくが提案しているような小さな仏壇との相性がとても良いように思いました。
こちらの商品を企画、販売されているのは、香りをきっかに生活を豊かにするアイデアを形にされている株式会社グリーディーさん。
セットされている香りは、宮城 秋保の自然をイメージしたオリジナルの香りです。
大切な方とワインで乾杯した記憶や、一緒に旅した記憶がこのディフューザーを使うことで思い起こされそうです。

今はいない大切な方との記念日や、命日であったりと、少し特別な時に、思い入れのある香りを使った供養ができることは、大切な方との距離を縮め、寂しさを癒やしたり、元気をもらえるように思います。
一緒に過ごしていた時と同じように、日常とちょっと特別な日があっても良いのかもしれません。

今回の記事を作成するにあたり、香りの楽しみ方としてどのような形があるのかを調べることから始めました。
今回の記事でご紹介したのはほんの一部ですし、まだまだ香りの世界は奥が深そうです。

今回の記事をきっかけに、ぜひ自由に、自分に合った形で、香りを使った大切な方とのコミュニケーションが生まれると嬉しく思います。

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