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本日の「名も無きお仕事」〜音楽プロダクションの日常

音楽プロダクションの人って、毎日何をしてるのか。
たまに聞かれます。
てか、所属アーティストだって、自分達と一緒に居ない日に我々が何をしているかなんて、実はよく知らないだろうと思います。
(なんならヒマだと思ってる可能性大・・・)
テレビやラジオのゲストに同行したり、写真撮影に立ち会ったり。
そんなわかりやすい仕事に埋もれている日常の名前もないような仕事が実は大事だし、作業量が多くて、地味〜〜な仕事だったりします。

本日の私のお仕事。
今度発売する新しいグッズが納品されたので、開封、検品。

まず、発注通りの数量が入っているか。
一個ずつ数えます。

次に、入稿データと比較して、色味やサイズが注文通りかを確認します。

問題がなければ
「あーよかった。告知していた発売日に間に合ったわ」
と安心すると同時に。
メンバーに渡して、実際に使用している写真を押さえる手配をします。
例:Tシャツだったら試着してそれを撮影してアオリ宣伝用写真を準備。
そして、ライブ当日が発売日なら、そこまでに移送する手はずを整えます。

問題があった場合。
はい、今回ここでした(涙)。

数は問題無いぞ、と。
けど、なんか色味に違和感ある。
試しに一つOPP袋から取り出して見る。
「なんか、、白っぽいぞ。あと小さくないか?」

急いで入稿データをMacで呼び出して、比較。

入稿データよりも、明らかに白っぽい。

さらに、サイズが5mmほど小さい。
たかが5mm、されど5mm。
全体が天地で7cmほどのアイテムなので、ひとまわりも小さくなってしまう。これはデカい。

業者さんに連絡。
・・・の、前に。
こちらからの発注データと合わせ、メールのやり取りを再確認。
サイズ指定は間違ってないし、カラーデータも数値で確認。
これでこちらの落ち度ではないことを確認。
※色味はディスプレイやデバイスによって多少変ることはもちろん認識しているので、複数の方法でどのように見えるかを確認。

ここまで準備して、いざ、業者の担当者さんに連絡。

サイズは先方の社内伝達のミスだったことが判明。

色味はデータをいじってないはずだというが、納品物の写メを送り、さらに現物を発送し、比べてもらうことに。

いずれにしてもサイズはあちらのミスなので、作り直ししてくれることに。
とはいえ、実は、この数日後がライブのはずだったんだけど中止になっていたので、もしライブが予定通りだったら、大問題のクレーム案件。

こんなこともあるので、納品スケジュールにはゆとりをもっておくことを心がけていますが、現実にはいろいろな壁があるのです。
今回は、幸か不幸かライブも飛んでいるし、必要以上に文句も言わず、粛々とやり直しに入ってもらうパターン。

再度納品されたら、また同じことを繰り返します。

こんな日もありますよ。


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