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noteで数式を書くのに私なりにベストな方法

数式とnoteの戦い、始まる・・・

私は最近noteを始めたnoteビギナーなのですが、自分の関心分野のデータ分析の話を投稿しようとして早速壁にぶつかって悶々としています。その主な原因が【数式】です。

データ分析のいろいろなことを語ろうとすると、いくら避けようとしても【数式】がぽつぽつ出てきます。WORDPRESSを使ったブログならいくつか数式を記述する方法があるのですが、noteにはどうしてもそれが見つからない・・・(かなり難しい方法は一つ二つありそうだが、そこまでの手間もかけたくないし・・・)。

結論。noteで【数式】を扱うなら、ブロック(段落)ごとに図として貼り付けるべし。

実はnoteは “テキスト投稿”の二つの制約で【数式】を拒みます。

● テキストで「強調」はできるものの、数学で重要な「上付き」「下付き」文字は原則できない。よって、数式の変数を文字で入れるとかはできない。

● 画像は段落ごとには入れられるが、インライン(文字と文字の間)には入れられない。なのでインラインで数式・変数を入れることはできない。

ということで、【数式】は段落ごとで取り扱うことになります。

そこで、編集方針として次のような形式に従うことにしました。

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簡単に言えば、テキストで解説、図で数学、テキストでまた解説・・・といったサンドイッチ形式です。

以下、例を見ましょう。

例:デデキントの切断

中学や高校で、実数というのは連続な数であると習いました。しかしこの連続という概念をきちっと表現することは結構骨が折れることなのです。これから少し、実数の連続性は数学ではどのように定義され、そして使われているかを見ていきましょう。

数学的に実数を取り扱うときに面倒なのは、実は二つあります。(高校までではあいまいな概念。)一つは先ほどから出ている、連続という概念です。もう一つは無限大(無限小)という概念。いずれも突き詰めると難しいお話です。では、まず、実数の定義から始めましょう。

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ここでは実数をまず無限大というあいまいな数字を含まないものと定義して、例外的な存在として無限大・無限小を取り込むという準備をしています。

さて、次に実数の連続という概念に向けた準備です。実は連続という概念はいくつかバリエーションが存在します。詳しくは延べませんが、実数の連続は「かなりギューギューに連続」ということになります。有理数も連続なのですが、それに比べ物にならないギューギュー感なのです。そのギューギュー感を定義する概念として、デデキントの切断(切っても切れない、という演出をするための基本概念)を定義します。

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これで実数を真っ二つに切断する手続きを作りました。で、この真っ二つな切断をすると、必ずその真ん中に境界となる要素が存在する、ということで「切っても切れない」を表そうとしています。

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現代の解析学は、このような実数の定義の厳密さからスタートし、様々な定理を積み上げているのです。

「例:デデキントの切断」の作り方

今、ご紹介した例ですが、これを作るのにいくつかのコツがあります。まとめると大きく4つ。

Step 1 数学のブロックを編集する際は、はがきやB6などの幅の狭い紙設定で行う。
Step 2 数学のブロックは、PDFでまず出力し、そのあとsnipping toolなどを使って切り出して、Microsoft Wordに貼り付ける。
Step3 上下の解説を下書きして、Microsoft Wordの文書をhtmlで書きだす。
Step 4 出力された場所にフォルダができるので画像はそこからnoteにdrug/dropする。

まず、Step1ですが、noteはスマホで見る人も多いので論文スペックのA4サイズではなく、はがきサイズで変数することをお勧めします。A4だとスマホで読めません。

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私はサイズははがき、余白は「狭い」を使っています。ちなみに数学を編集するソフトは、Wordでもいいですし、LaTeXでも良いです。重要なのは、スマホ向けに用紙の大きさを調整しておくところです。

続いてStep2ですが、私は段落ごとに図にするのでPDFに出力して、そこから図をキャプチャして貼り付けています。数式のみを図にするツールはあるのですが、段落まとめて図にするのはこれが一番効率が良いような気がします。

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実はnoteはクリップボードからのコピペができないので、いちいちファイル出力→その後noteに貼り付け(drug/dropはできます)という手間がかかります。一気にjpegファイルを作り出すのはWordが便利です。これがStep4の部分になります。

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いかがですか?少しは参考になりましたか?

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