サブ道具のやる気を出すために、メイン道具をやる必然性を経由して考える

僕はポイをメインの道具にしていますが、タイミングの問題でたまにサブ道具で遊びたくなることがあります。

ただ、サブ道具は途中で飽きるというか目標がなく遊ぶのでモチベーションが続かずあまり実にならないのです。

なんでそうなのかを考えつつ、サブ道具を実になるまで遊ぶモチベーションを得るために僕自身のジャグリング道具との向き合い方を整理します。

・そもそもなんでサブ道具を実にしたいのか

生活のために継続的な気分転換・ストレス解消・気持ちの発散のための趣味が必要で、ポイにそれを依存している割合が大きいのですが、ポイに飽きるタイミングがあるからです。そのタイミングでの気持ちの発散などが不十分だと感じています。なので、別にジャグリングのサブ道具でなくても別の趣味でもいいのです。

ただ、楽しめるものを即時的に摂取するようなインプットの趣味はいくらでもなんとかなるのですが、作る・表現する・発表することを楽しむアウトプットの趣味が僕には必要なようです。有意義なことをしている気になりたいのだと思います。

アウトプットの趣味はある程度思い通りにできるようになる(実になる)のにエネルギーと時間が必要です。
また、ものによってはどうしても大きな出費が必要です。
ジャグリングに関しては、
時間を捻出するノウハウが溜まっている、やるタイミングを自由に選びやすい、お金があまりかからない、少なからず今までやってきた技術と知識の蓄積がある、何より好き、という理由で
ポイに飽きるタイミングでやるアウトプットの趣味の候補でサブ道具をやるのが一番近道かなと思っています。

・アウトプット(作る・表現する・発表する)について

僕の中でのアウトプットは作る・表現する・発表するの3つだと感じています。
たぶん、ほかの趣味であればこの3つのうちどれかが出来ていれば満足できると思いますが、ポイで全部賄えているせいなのかジャグリングのサブ道具でやるとなったときに、この3つを全て賄いたい欲が出てしまいます。

欲を抑えていき、例えば出来るようになった技をtwitterなんかで出来るようになったよーと発表するだけで満足できるように気持ちを変えていくのもひとつの手だと思いますが、できれば全て満足させられる方法を探りたいです。

作ることについては、作る過程の楽しさ、完成時の達成感を味わいたい
発表することについては、人から褒められたい、注目されたい
と単純なものなのですが、
表現することについては、
言葉で表わしきれるものはできるだけ言葉にする、そこから漏れた、言葉で表わしきれない感覚や感情を創作技法を使って形にする
ということを今までやってきたので、それをしないと満足できなくて、
この部分を満足させるハードルだけ高いです。

なんとかサブ道具でこの部分を満足させられるのがベストです。
逆にポイでなんでこの部分を満足させられるのか、ということから考えていきます。

・ポイで満足に表現できる理由

言葉で表わしきれない感覚や感情を、
ポイのルーチンの形式で形にする≒身体で表わす
ことをするために、僕は感覚・感情と身体を接続するイメージをします。
言葉で表わしきれない感覚や感情は本来は身体の中にあって然るべきですが、そうでなく、僕の中では身体の中なのか外なのかどこにあるのか分からないという認識になっています。

そのため、感覚器官⇒道具⇒感覚・感情という接続イメージになることが多いです。
もう少し詳しく言うと、
人が世界を認識するための感覚器官を、道具を介することで延長し認識できる範囲を広げることで、接続できるようになる
というイメージです。
よって、道具は感覚器官を延長するための媒介の役割を果たします。
宗教行事で道具を使って神仏などと交信することに近いです。

ポイはこのイメージをするのに都合の良い形状をしています。
ポイの形状として、ハンドルと紐がヘッドに繋がっていてヘッドの先にはテールや光や火など不定形のエフェクトがつくことが多いです。
ハンドルを手のひら、紐を腕と考えると人の腕から先の形と似ていて、手を繋いで繋がるという人同士の接続をイメージできるので、自分と何かを接続するイメージがしやすい形状と僕は感じます。
腕=ハンドルと紐と接続した先が何かというと、不定形物になっていて曖昧に空間に拡散していくイメージがしやすく、言葉で表わしきれない感覚や感情のイメージと重ねやすいです。
そのため、僕にとって表現するのにポイは適した手段といえます。

僕は自分の表現の手段がポイであることを、他の手段でも別に良かったけどたまたま楽しくやれて上手くなれたからだと思っていましたが、
このように昔考えていたことを思い出してみると、なんでポイでやっているのか?という問いへの答えに近い気がしました。

つまり、表現したいものに対して、ポイで表現しやすいから満足のいく表現ができるということだと思います。

では、サブ道具候補の他の道具について、似たようなイメージで関れそうか考えてみます。

・ルーチンを作ったことのある他道具のイメージについて

実は、アルミフープを使ったアイソレーションフープは似たようなイメージを持つことが出来ます。
しかし、作る過程とか練習しててあまり楽しくないという別方向の問題があってあんまりモチベーションが続きません。
ボールジャグリングやコンタクトボール、フラワースティックなどは接続の媒介物というよりそれ自体で完結した物体、もしくは擬生物のようなイメージを持ってしまいます。
遊んでで楽しいのですが、表現するのに使うのは難しいです。

たぶん、接続のイメージのために身体の一部からあまり離さないことや、余白や曖昧に拡散するイメージのできる形状が大切なのだと思います。
ハチリンなんかはいいと思うのですが、事情があって不可能です。



ここまで考えて、オリジナル道具でも考えてみるかという気になってきました。それが早いような気がします。

サブ道具どうするかよりポイのイメージが整理できたという感じになりましたが、それはそれで良い思考ができたと思えるので良しとします。


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